吉田氏の登場により、日本の空に涼風が吹き渡った。

＜7日に告示された立憲民主党代表選に、当選1回の吉田晴美衆院議員（52）が立候補した。若手や女性議員を代表しようと名乗りを上げたが、出馬に必要な国会議員20人の推薦人集めが難航。同じく出馬を模索した江田憲司元代表代行（68）の支援を受けることが決まり、推薦人のめどが付いたのは告示当日になった。

　吉田、江田両氏の陣営は6日日中まで推薦人確保まで「あと一息」などと語っていた。だが、両氏とも最後の決め手を欠き、同日午後10時過ぎに「一本化」案が浮上。吉田氏は「最後まで自分たちで集める」と江田氏に伝え、結論は持ち越された。

 　両氏は7日も朝から国会内で会談を重ね、立候補の受け付け終了が約30分後に迫った同日午前10時半ごろに記者団の前に並んだ。「消費税の食料品非課税」などの政策に合意した上で、吉田氏への一本化を発表した。

 　吉田氏は「正直、もう駄目かと思う瞬間もあった」と明かし、「永田町に染まらない1期生の視点を論戦に生かしたい」と意気込んだ。江田氏は吉田氏の支援に回った理由について「ジェンダー平等を訴える政党の代表選に女性候補がいないのは本当におかしい。その危機意識だ」と語った＞(以上「毎日新聞」より引用)

　一服の涼風が日本の空に吹き渡った。「立憲・吉田晴美氏「もう駄目かと」　代表選告示当日、推薦人にめど」との見出しに感慨一入だ。それは江田氏が「ジェンダー平等を訴える政党の代表選に女性候補がいないのは本当におかしい。その危機意識だ」といったケチな感慨ではない。「ザイム真理教」に敢然と立ち向かう「代表候補」が現れたことに対する感慨だ。

　もちろん雨後の筍のようにポコポコ現れた自民党の総裁候補にも誰一人として「ザイム真理教」に毒されてない者はいない。すべて財務省の洗脳に染まった「国家衰亡、国民貧困化」政治を推進する連中ばかりだ。彼ら「ザイム真理機教徒」たちが国政を運営したのでは「失われた30年」が次の「失われた40年」になるだけだ。

　国家が衰退し国民が貧困化し、財務省だけがPB目標達成したとして、それが何になるのか。政治は国家と国民のためにある。そして財務省はそのための予算編成と徴税業務を担っている。財務省のために政治家がバッジを付けて国政に汗をかいているのではない。

　江田氏が「ジェンダー平等を訴える政党に女性代表候補がいないのはオカシイ」という論理そのものがオカシイ。ジェンダー平等なら男女の区別を論う必要はサラサラない。ジェンダー平等を訴えるのなら、ジェンダーを気にしない社会を作ることではないのか。吉田氏が女性だから吉田氏の代表選出馬を歓迎するのではない。「ザイム真理教」に染まっていない経済政策を掲げているからだ。

　ただ願わくば「食品への消費税0%で他の消費税5%」ではなく、消費税を廃止、もしくは暫定的に停止すべきだ。そうすれば七面倒なインボイス制度そのものも撤廃される。多くの国民が納税のための事務作業から解放される。

　そして最も肝心なのは税制が経済政策の一つだと吉田氏が示したことだ。決して税制は財務省の玩具ではない。ましてや国民から搾り取る制度ではない。デフレ経済下の経済政策は減税と積極財政と経済学教科書に書いてあるではないか。そんな経済のイロハすら分からない大人の政治家がワンサカいて、誰も云いださないのは「ザイム真理教」に洗脳されている証拠だ。

　ただ吉田氏が立憲党の代表になり、かつ政権交代しないと、「ザイム真理教」の政治は終焉しない。「失われた30年」が「失われた40年」になるだけだ。吉田氏が代表になったなら幹事長に小沢一郎氏を据えて、政権獲りの態勢づくりに総力を挙げて頂きたい。恩讐を超えてと云うが挙党一致・全力で政権交替のための選挙を実行しなければならない。そして政権交代したなら、是非とも官房長官に江田憲司氏を、財務大臣に川内博史氏を起用して頂きたい。

　日本を経済成長する国にして、国民の資産倍増ではなく所得倍増を目指す政策を展開すべきだ。もちろん消費税廃止(もしくは暫定「停止」)とし積極財政を組んで地方の貨幣流通量を増やす政策を展開しなければならない。社会を分断するような夫婦別姓議論はどうでも良い。ましてやLGBTqといった議論は米国民主党が米国を弱体化させるために持ち込んだ議論でしかない。その真似をして、日本社会を混乱に導く必要はない。CO2温暖化詐欺はそろそろ化けの皮が剥がれて来たし、環境派が推進した再エネも「胡散臭い」と解ってきた。

　そうしたチマチマとした事柄よりも、日本経済を力強く成長させる政策に全力を注ぐべきだ。そして所得倍増を実現すれば少子化問題も解決するし、社会保障問題も多くは発展的に解消する。なにはともあれ、「昔の名前」で出ている他の候補に勝って、吉田氏が立憲党の代表になることを心から願わざるを得ない。