赤いキツネか緑のタヌキか。

<2025年4月以降、東京都の新築戸建て住宅の販売価格が100万円前後も値上がりする――。

 6月15日、日本経済新聞が報じたところによると、41社の住宅メーカーのうち、「100万円以上」の価格上昇を見込む企業が4割を超えており、新築戸建て価格が大幅に値上がりする可能性が高いという。 
 都は、2022年12月に環境確保条例を改正し、全国で初めて新築の戸建て住宅に対して、太陽光パネル設置を義務づけた。 
 当時、小池百合子都知事は、会見で「これほど化石燃料に恵まれない国で、GDP3位の原動力であるエネルギーをどう確保していくのかは、国家の安全保障と同等くらいに重要だ。水と空気と電気はただではないけれども、当たり前にあるという時期ではないことを、いま私たちは経験していて、真剣に考えるべきだ」と語っていた。 
 その義務化が2025年4月から始まるわけだ。 
 先の日経の記事によると、都内の新築戸建ての平均販売価格は、この10年間で約980万円も上昇している。太陽光パネル設置義務化により、さらに100万円も値上がりすることに「X」では憤慨する声があがっている。 
《都知事選の争点にしてもらってもよさそう。太陽光普及は必要だろうけれど、強制はやりすぎ》
 《夏には70℃から80℃の高温になる太陽光発電パネルで東京都のヒートアイランド現象が更に重症化しそうだ!》 
 小池都知事と太陽光をめぐっては、こんなことも思い出される。 
 2021年8月、『しんぶん赤旗』は、太陽光発電をめぐる巨額の詐欺事件で社長が起訴された「テクノシステム」側から、小池知事に200万円が献金されていたことを報じている。 「当時、“献金問題” として、小池都知事にも説明責任が求められましたが、小池知事から直接の言及はありませんでした」(政治担当記者)
  費用だけではない。災害時の太陽光発電施設の危険性が次々と明らかになっている。 
「能登半島地震では、石川県穴水町で斜面に数百平方メートルにわたって敷きつめられていた太陽光パネルが崩落しました。 
 地震だけではありません。3月27日には、鹿児島県伊佐市のメガソーラーで火災が発生。4月7日に南日本新聞が報じたところによると、蓄電設備を備えた倉庫から白煙が上がり、駆けつけた消防隊員4人が爆発で負傷。火災は感電の恐れがあって放水できず、自然鎮火するまで約20時間、待つしかなかったといいます」(同) 
 こうしたことから、「X」には 《法定耐用年数過ぎるとまた初期投資、住宅の耐震性/耐水性低下、災害時の漏電、感電、火災リスクどうする東京》 
 とのコメントも寄せられている。 
 都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)の公約を6月18日に発表するという小池氏。自身が進めた太陽光パネルの設置義務化に関し、どう説明するかにも注目が集まりそうだ>(以上「FLASH」より引用)



小池都知事、ソーラーパネル義務化で「東京の戸建て」100万円値上げ報道にあふれる憤慨…太陽光発電会社から200万円献金の過去も」と、小池氏には胡散臭さが付いて回る。
 ソーラ発電だけではない。「東京都にある五輪選手村(中央区、現晴海フラッグ)や神宮外苑再開発(新宿区、港区)などの大型再開発を主導する三井不動産グループ2社に、都局長ら幹部14人が天下りしていたことがわかりました」と6/16付けの赤旗が報じている。

 「澱んだ水は腐る」という。自民党を見るまでもなく「澱んだ水は腐る」。東京都というちょっとした国の国家予算並みの予算を執行する「大統領」に匹敵する都知事を長年同一人物が務めるのは必ずしも良くない。
 先に引用した赤旗の続きには「五輪選手村用地は、三井不動産レジデンシャルを代表企業とする大手不動産11社に都が近隣地価の9割引きで売却したとして住民らが損害賠償を求めて提訴しています。樹木を伐採し超高層ビルを建設する神宮外苑再開発を巡っては、反対の声が広がっていますが、小池知事は強硬姿勢を変えていません」とある。大手マスメディアがこうした疑惑を一切報道しないのは何故だろうか。もちろん民法はコマーシャルなどで三井と癒着しているという論理が成り立つが、NHKまでも報道しないのは何故だろうか。

 かつてNHKは五輪選手村に建つ三階建ての選手たちの宿舎だったマンション「晴海フラッグ」が3割以上売れ残っていると報じたが、実際は三割しか売れてないのが事実のようだ。ちなみに「第1期において5000万円台で販売された60平米台の住戸が、今は8000万円台に。第1期のときには90平米近い4LDKが7000万円前後の価格で販売されたのに、現在中古として売られている90平米前後住戸は1億3000万円程度のものが多い」とエキスパートで櫻井幸雄(住宅評論家)が報じている。
 2020東京オリンピックは何かと物議を醸し、国民の多くがそうした巨大イベントは電通などによって仕切られ、中抜き丸投げなどが横行している実態を知った。果たしてオリンピックに関して元電通役員やスポンサー企業の役員などが収賄罪などによって逮捕されている。

 小池氏が公約として都民と約束した事業のどれくらいが実行されたか、都民は子細に検証すべきだ。そして「環境」や「SDGs」や「再エネ」などといった耳障りの良い言葉に騙されていないか、実地に検証すべきだ。ボートレース場として巨額費用で整備された「海の森水上競技場」が現在はどうなっているのか、私たちは「費用対効果」に敏感になるべきではないか。
 屋根に設置した太陽光パネルは本当に発電した電気代で設置費用がペイしているのか。家屋の耐用年数以前に太陽光パネルの耐用年数が経過するが、再設置しなければならないのか、都は何も決めていない。

 小池氏のお座なりの都政の継続を都民は望むのか。神宮の森の樹木を大量に伐採して、その跡地に複数の高層ビルが建つ予定だと云うが、そうした現在の景観を大きく変える「都市再生」を都民は本当に望んでいるのか。むしろ一部の業者が望んでいるだけではないのか。
 いよいよ明日から都知事選が始まる。都民が賢い選択をすることを心から祈るだけだ。


<私事ながら>
この度、私が書いた歴史小説「蒼穹の涯」を出版するためにCAMPFIREでクラウドファンディングをはじめました。「蒼穹の涯」は伊藤俊輔(後の伊藤博文)の誕生から明治四年までを史料を元にして描いたものです。維新後の彼の活躍は広く知られていますが、彼が幼少期からいかに苦労して維新の功労者になり得たのかを史実に基づいて記述しています。現在、明治維新以前の彼に関する小説等の著書は殆どありません。
 既に電子版では公開していますが、是非とも紙媒体として残しておきたいと思います。クラウドファンディングは7月3日までです。残り少なくなりましたが、皆様方のご協力をお願いします。ちなみに電子版の「蒼穹の涯」をお読みになりたい方はこちらをクリックして下さい。

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