ナワリヌイ氏はなぜ死んだのか。
<ナワリヌイ氏獄死の究明焦点 ロシア当局調査も支持者ら不信感―母親に正式通知(02月18日 01:47)
ロシアのプーチン政権を批判してきた反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)が16日、極北の刑務所で死亡したという当局の発表を受け、ロシア国内で追悼の動きが広がった。人権団体OVDインフォなどによると、各地でジャーナリストを含めて100人以上が拘束された。
首都モスクワ中心部では16日夜、政治犯の追悼碑に献花する人が続々と訪問。拘束者の一人は「人殺し」と書かれたプラカードで非難を試みた。プーチン大統領の故郷の北西部サンクトペテルブルクでは、当局が追悼集会を解散させた。
政権はウクライナ侵攻下、言論統制など締め付けを強化し、大規模デモを封じてきた。プーチン氏の通算5選が確実視される大統領選を3月に控え、圧勝ムードに水を差される事態は避けたい考えとみられる。
モスクワで人々が献花したのは、ソ連時代に強制収容所があった白海の諸島から命名された「ソロベツキーの石」と呼ばれる追悼碑。国家保安委員会(KGB)の後継機関、ロシア連邦保安局(FSB)の本部があるルビャンカ広場に置かれている。プーチン氏はKGB出身>(以上「時事通信」より引用)
「ロシアのプーチン政権を批判してきた反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)が16日、極北の刑務所で死亡した」というニュースが世界を駆け巡った。彼は先年飛行機の中で紅茶に毒を盛られて緊急入院した過去を持つ。プーチンから命を狙われた若い政治家がついに獄中で殺害されたか、と誰もが思ったに違いない。
プーチンもこれまで百人単位で彼の批判者を投獄し殺害してきた。英国は反体制派の亡命拠点だが、特にロンドンは近年ロシアの地名風に「ロンドングラード」などと呼ばれている。その一方で英国で謎の死を遂げるロシア人も後を絶たず、06年にはロシア連邦保安庁(FSB)元情報員のリトビネンコ氏がロンドンのホテルで、何者かに放射性物質ポロニウムを盛られて殺害された。
ロシア新興財閥「オリガルヒ」の実業家ベレゾフスキー氏も13年、亡命先のロンドン郊外の自宅で死亡した。英警察は自殺との見解を示したが、不審な点も多いとされる。ナワリヌイ氏の突然の死に対して、誰もがプーチンによる暗殺との見方をしていて、米国バイデン大統領をはじめとしてプーチン政権を批判している。
ロシアのプーチン政権を批判してきた反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)が16日、極北の刑務所で死亡したという当局の発表を受け、ロシア国内で追悼の動きが広がった。人権団体OVDインフォなどによると、各地でジャーナリストを含めて100人以上が拘束された。
首都モスクワ中心部では16日夜、政治犯の追悼碑に献花する人が続々と訪問。拘束者の一人は「人殺し」と書かれたプラカードで非難を試みた。プーチン大統領の故郷の北西部サンクトペテルブルクでは、当局が追悼集会を解散させた。
政権はウクライナ侵攻下、言論統制など締め付けを強化し、大規模デモを封じてきた。プーチン氏の通算5選が確実視される大統領選を3月に控え、圧勝ムードに水を差される事態は避けたい考えとみられる。
モスクワで人々が献花したのは、ソ連時代に強制収容所があった白海の諸島から命名された「ソロベツキーの石」と呼ばれる追悼碑。国家保安委員会(KGB)の後継機関、ロシア連邦保安局(FSB)の本部があるルビャンカ広場に置かれている。プーチン氏はKGB出身>(以上「時事通信」より引用)
「ロシアのプーチン政権を批判してきた反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)が16日、極北の刑務所で死亡した」というニュースが世界を駆け巡った。彼は先年飛行機の中で紅茶に毒を盛られて緊急入院した過去を持つ。プーチンから命を狙われた若い政治家がついに獄中で殺害されたか、と誰もが思ったに違いない。
これが独裁者の本性だ。彼と並び立つ者の存在を決して許さず、ましてや批判する者は粛清してこの世から抹殺する。中国でも習近平氏は「腐敗撲滅キャンペーン」と称して周帰来氏や他の政敵を数百人単位で投獄し、習政権のナンバー2で次期主席候補だった李克強氏もセキュリティー万全の上海のホテルのプールで水泳中に心臓マヒを起こして急死している。
プーチンもこれまで百人単位で彼の批判者を投獄し殺害してきた。英国は反体制派の亡命拠点だが、特にロンドンは近年ロシアの地名風に「ロンドングラード」などと呼ばれている。その一方で英国で謎の死を遂げるロシア人も後を絶たず、06年にはロシア連邦保安庁(FSB)元情報員のリトビネンコ氏がロンドンのホテルで、何者かに放射性物質ポロニウムを盛られて殺害された。
ロシア新興財閥「オリガルヒ」の実業家ベレゾフスキー氏も13年、亡命先のロンドン郊外の自宅で死亡した。英警察は自殺との見解を示したが、不審な点も多いとされる。ナワリヌイ氏の突然の死に対して、誰もがプーチンによる暗殺との見方をしていて、米国バイデン大統領をはじめとしてプーチン政権を批判している。
独裁専制政権を強く批判するのは彼らの暴虐性にある。他者の人権どころか生存権すら否定する。独裁者として権力の心地良さに憑りつかれると、人としてあるまじき殺人鬼に豹変する。世界史を紐解くまでもなく、そうした例は現在にも枚挙に暇がない。
たとえばサウジアラビア政府に批判的な同国出身の記者、ジャマル・カショジ氏(当時59)は2018年10月、トルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館で殺され、遺体を切断された。その暗殺にはサウジアラビア皇太子が強く関与していると云われている。北朝鮮でも金正恩の異母兄金正男や叔父の張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長なども金正恩の命により毒殺され高射銃で一万人が見守る中で虐殺された。
独裁者の存在を容認してはならない。先進自由主義諸国は独裁者たちと厳しく対峙すべきだ。独裁者たちは国内統治のために戦争を必要とし、批判者の虐殺を必要とする。そして人権を抑圧し、抑圧されない者に「抑圧されない優位性」を認識させるために差別的統治を強制する。いわば独裁者にとって国家とは国民を閉じ込める檻でしかない。
民主主義国のように国家は国民を護る家でなければならない。その家の中では寛いで自らの人生を自らが決めて自由に生涯を送る。誰もが誰からも抑圧されない、自由な言論を保障され、国民の多数決によって政権交代が行われる仕組みが完全に担保されている。そうした自由な国家によって世界が構成されなければならない。そのための戦いがウンライ名で行われている。そして台湾の自由な政権を独裁者・習近平氏が侵略しようと狙っている。彼らの腹黒い意図を許してはならない。