イスラエルのハマス掃討作戦を支持する。

<戦闘再開で、ますます激しさを増すガザ地区に対するイスラエルの報復攻撃。その代償は>
 イスラエルのヨアブ・ガラント国防相は2日、イスラエルはパレスチナ自治区ガザ地区で「数千人のテロリスト」を殺害し、ハマスを初めとする武装組織の数百人の戦闘員を拘束したと述べた。 
 ガラント国防相は戦況に対する分析を発表、このまま行けばガザ地区のハマスの撲滅という軍事目標を達成できるとの見方を示した。1週間の停戦を経て、ガザ地区では1日、戦闘が再開された。
「数百人のテロリストが拘束され、イスラエルにおいて尋問されている」と、ガラントはテルアビブで行った記者会見で述べたという。
 ガラントは、尋問についての詳細は語らなかった。
 もっとも、ハマスメンバーでテロ容疑者だとイスラエルが主張するこの数百人に対する尋問は、イスラエルの諜報活動のあり方や、今回ハマスに越境攻撃を許してしまった国防上の失態に大きな疑問符が付いたなかで行われることになる。
 ハマスは10月7日の奇襲で約1200人を殺害し、約240人を拉致した。これに対しイスラエルは、空爆とガザへの地上作戦で反撃。パレスチナ人の死者はこれまでに1万5200人以上、うち数千人が子供だと伝えられる。アメリカを初めとするイスラエルの同盟国もイスラエルに対し、パレスチナの民間人の死者をこれ以上増やさないよう呼びかけている。
 ガラントは、イスラエルが何人のハマスの戦闘員を殺害したかについては明らかにしなかった。また、10月7日の攻撃開始時点でハマスの軍事部門の規模がどれほどだったかも分かっていない。専門家やイスラエルの元高官らは、ガザには少なくとも2万5000人のハマスの戦闘員がいたと見ている。>(以上「NEWS week」より引用)



 イスラエルは対ハマス掃討戦に決して手を抜かない覚悟のようだ。見出しに「「数百人のハマス戦闘員を拘束、尋問している」とイスラエル国防相」とあるように、10・7多発テロを許した背景を徹底して解明する覚悟のようだ。
 日本には摩訶不思議な「中東の専門家」がいて、「ハマスは政治団体であり、福祉団体であり、そして武装組織である。そうした多面的な団体であることを理解すべきだ」などとトボケた発言をテレビなどで繰り返している。

 だが10月7日にイスラエルの野外音楽堂をはじめ、イスラエル各地で市民を虐殺し拉致し連行した事実はテロ以外の何モノでもない。そうした団体のことをテロ組織と呼ぶのだ。たとえ百の善行を積んでいたとしても、一つのテロを起こしたことによって、その組織を「テロ組織」と呼ぶのは国際的な常識だ。
 北朝鮮を「テロ国家」と呼ぶのもそうした仕分けからだ。たとえ金正恩氏が国内でどれほどの善政を行っていたとしても、日本国民を拉致し北朝鮮へ連行した事実によって、北朝鮮はテロ国家なのだ。

 しかも、ハマスの戦闘員たちは統一した軍服を着ていないし、階級章を軍服の襟や肩にも付けていない。よってハマスは国際的には「軍隊」とみなされないし、ガザ地区を代表する「政府」はパレスチナ臨時政府がある。つまり武装した破落戸集団が時々トンネルを掘ってイスラエルに侵入してイスラエル市民を容赦なく撃ち殺しているだけだ。
 その戦闘員たちを養う資金はイランが出している、と見るのが周知の事実だ。イスラエル軍はガザ地区北部を攻撃して、多くのパレスチナ人を殺傷しているではないか、と批判する評論家やマスメディアの論調があるが、ガザ地区のパレスチナ人には南部へ移動するように10日以上も地上部隊の進軍前に猶予を与えた。しかしハマスの戦闘員たちはパレスチナ人を盾にするために南部への移動を阻止した。ハマスがいかに卑劣な破落戸集団か、お解りだろうか。

 イスラエルでテロが勃発した当時、第五次中東戦争が起きる、とバカな評論家たちが煽った。しかし第五次中東戦争に広がりはしなかった。同様なことはウクライナにロシアが軍事侵攻した際に「第三次世界大戦が起きる」と騒ぎ立てた評論家やマスメディアがあった。私は一貫して第五次中東戦争は起きはしないし、第三次世界大戦も起きはしない、と主張した。
 なぜなら独裁者たちが仕掛けた戦争は独裁者の地位を守るための「道具」だからだ。卓袱台返しのように戦争を拡大し、世界をひっくり返しては元も子もなくなる可能性が高いからだ。独裁者たちは周辺の地で戦闘が絶え間なく起きている方が都合が良い。平和な時代が続くと国民が自由を希求して文化的な暮らしを送るようになり、知識が豊富になり政権批判を始めかねない。だから独裁者は戦闘状態を常に演出して、国民を恐怖と緊張で独裁政権の僕に縛り付けておかなければならないのだ。習近平氏が「台湾を統一する」と常に叫んでいるのも同じ理屈からだ。

 今回の戦闘で既にガザ地区のパレスチナ人が一万人以上も命を落とした。慙愧に耐えないが、それもイランの宗教指導者が彼の独裁者としての地位を保つために殺害された。予言者マホメッドは「イスラム教に聖教者は不要」との戒律を残したが、イランの宗教指導者や他の「アラー」を拝める武装集団の指導者たちは「聖職者」の名代を騙ってはいないか。
 中東の産油諸国はまさに文字通り地面からオイルマネーが湯水のように湧き出ている。しかし中東のアラブ人たちが押しなべて豊かな暮らしを送ってないのは何故だろうか。湯水のように湧き出ているオイルマネーは何処に消えているのか。そろそろ中東のアラブの民も賢くならなければならない。中東諸国の政治権力を握っている人々は宗教指導者や王族の長や軍政の最高司令官など、様々な意匠を身に纏っているが、彼らは一様に独裁者だ。彼らは決して国家体制を民主主義体制に改めようとはしない。なぜなら独裁者として暖衣飽食の暮らしを手放したくないからだ。そのために、絶え間なく戦乱を演出している。犠牲になるのもアラブの民でしかない。

 さらに一言言及するなら、テレビにガザ地区の病院で働く「国境なき医師団」として日本人医師が登場して、惨状を訴えているが、惨状はガザ地区へ行くまでもなく日本国内でも展開されている。無医地区が全国にどれほどあるか、彼女ら「国境なき医師団」に参加している人たちは御存知ないのだろうか。彼らが「国境なき医師団」の一員として奉仕している限り、現地医師が育たない、という側面があることも理解すべきだ。「国境なき医師団」は10年原則を設けて、10年経てば引き揚げる、ということにして現地人医師や看護師を育成すべきではないか。
 さらにパレスチナ支援団体として国連にUNRWA(アンルワ)があるが、その実態をご存知だろうか。アンルワには職員が3万人もいて、ガザ地区で病院建設や学校建設、水道埋設や道路維持などを行う企業を傘下に約900社擁する巨大組織だ。もちろん日本政府も国連のアンルワを通じてガザ地区のパレスチナ自治政府を支援しているが、アンルワがハマスの支配下にあるという事実を私たちは知らなければならない。アンルワはハマスの組織になっている、といっても過言ではない。日本の巨額支援がハマスの食い物にされている、という現実を私たちは認識すべきだ。日本の支援物資もアンルワから横流しされ、ガザ地区の市場で公然と売られている。国連組織だからマトモだと考えるのは国連に無知な人たちだ。国連はあらゆる利権屋の巣窟に成り果てている。それはアンルワだけではない。そのことを指摘して、この稿を終える。

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