EV化による脱炭素社会など欺瞞(ぎまん)だ。

<世の中、「脱炭素教」とでも呼ぶべきものがはびこっていて、「脱炭素様の仰せだ」の一言で「無理が通って道理が引っ込む」状況である。

 しかし、現在のわれわれの「健康で文化的な生活」は化石燃料のおかげだということを忘れてはならない。例えば「脱炭素のために自動車を全てEV(電気自動車)・FCV(燃料電池車)にする」などというばかげた話がまかり通っているが、日本を含む世界で電力需給は逼迫(ひっぱく)している。
 日本の場合、その逼迫している電力の4分の3は、石油・石炭・天然ガスという化石燃料によるもので、世界全体でも、日本では極めて抑制されている原子力発電を含めると、同じように「非再生可能エネルギー」の占める割合が4分の3を占める。
 つまり、EV化による脱炭素など欺瞞(ぎまん)に過ぎないから、いつかは真実が暴かれる。したがって、「長いものに巻かれる」自動車メーカーよりも、合理的なハイブリッドやガソリンだけではなく水素も含めた「燃焼エンジン」を死守しているトヨタ自動車の方が、将来有望である。
 化石燃料というものは、エネルギーとしてだけ使用されているわけではない。例えば、読者のスマホやパソコンに必需品のプラスチックも石油製品である。さらに、家具や自動車などのコーティング材なども含めて、周囲を見回せば1つや2つの石油製品はすぐに見つかるはずである。
 トウモロコシやサトウキビなどの農産物からバイオプラスチックを生産する取り組みが行われているが、これから不足に向かうであろう食料を使用するのには少なからぬ問題がある。「環境に良い」とされる製品が大概抱える「コストの問題」もある。
 したがって、われわれが産業革命以前の家畜と一緒に暮らす時代に戻るのでなければ、化石燃料は必要不可欠であり、悪者扱いされているINPEX(1605)をはじめとする化石エネルギー系企業に投資するチャンスだと考える>(以上「夕刊フジ」より引用)




 CO2地球温暖化というプロパガンダの猛威がまだ続いているようだ。今朝(28日)日テレで電気自動車特集を行っていた。そこで中国のBYDが電気自動車を日本で発売開始して、既に300台売り「電気自動車を買わない者は遅れている」と云わんばかりのデマゴーグを流していた。電気を消費して成り立っているテレビが電気自動車を推奨するとは何事かと憤慨する。
 ネットを見ていると「EV化による脱炭素の欺瞞」という見出しが目に付いたから、今朝のブログを書く論評として大原浩氏(人間経済科学研究所、国際投資アナリスト)の「EV化による脱炭素の欺瞞、化石燃料は必要不可欠 「INPEX」などに投資のチャンス」という論評を引用した。

 だが注意すべきは大原氏は投資アナリストだ。決して科学者ではなく、投資を勧める銘柄を売り込むのが彼の仕事だ。投資アナリストたる彼が推奨する「INPEX」とは旧社名を国際石油開発帝石株式会社と云い、国内外で石油・天然ガス等の権益を持つ大手石油開発企業だ。
 残念ながら私は投資すべき資金も持たないし、そもそも投資に興味はない。だから未来を予言して他人に推奨株を勧めるつもりはないが、大原氏のように今後とも化石燃料が人類のエネルギーの死命を制するとも思えない。しかし「当面は」と期間限定なら、化石燃料にエネルギーを依存せざるを得ないのは事実だ。

 大原氏が指摘するように世界各国で発電装置を動かしている主たるエネルギー源は化石燃料だ。日本では再エネなどと持ち上げているが、再エネが化石燃料を用いた発電装置に劣るのは電気料金に再エネ補助金を上乗せしていることから明らかだろう。再エネが採算性の良いものなら、再エネ発電が拡大すれば電気料金が下がらなければならない。その発電装置として火力発電より格段に劣る経済性を「地球環境に良いから電気料金の負担増を我慢せよ」という「地球環境」という殺し文句にコロッと騙されている。
 しかも慢性的に不足気味の電気エネルギーを必要とするEVを普及させる、という自動車の未来には懐疑的だ。云うまでもなく、電気は二次エネルギーで一次エネルギーよりエネルギー効率が悪いのは云うまでもない。それは誰がいかなる新技術を発明しようと不変の科学的真理だ。しかしe-fuelという科学燃料なら、水素とCO2を化学反応して「人口石油」を生成するため「CO2敵視狂いの国際社会」でも魔女狩りの対象にはならない。

 e-fuelで問題になるのは、いかにして水素を安価で定量的に手に入れるかという点だ。その解決しなければならない問題に関しては日本の民間造船企業が解決の糸口を実証試験している。その水素を手に入れる方法は海洋に浮かべた船の風力発電で得た電気で水を電気分解する。そうすれば水素が生成され、その水素を使ってCO2と科学反応させて生成するのがe-fuelだ。この方法でe-fuelを生成するとガソリン1リッター当たり100円を切るという。
 現在、原油の国際価格は1バレル80ドル台だが、産油国の恣意的な価格操作によって140ドルほどまで高騰することがある。湾岸諸国の気儘な王様たちの鼻息を窺って原油価格に一喜一憂するのはウンザリだ。すべての原油をe-fuelに代替すれば、生成原油が安定的に手に入る。中東の王族たちや独裁者たちやテロ戦闘員たちがどうこうしようが、知ったことではない。むしろ彼らが貧困化する方が人類世界は平和になるだろう。潤沢なオイルマネーを国民に分配することなく独占して、外遊に千台ものベンツを空輸して車列を走らせる、といったバカげた現代の大名行列を再現することもなくなるだろう。

 アラーの名に於いて核開発を行い、アラーの名に於いてテロ戦闘員グループに資金や武器援助することも出来なくなる。そしてアラーの名に於いてヒジャブを強制したり、女性の学問の自由を奪ったりすることも出来なくなる。貧困化すれば男女とも生きるために社会労働を分担し合うしかないからだ。
 断っておくが、CO2地球温暖化など欺瞞の最たるものだ。現在のCO2濃度よりも遥かに高かった時代に、地球は数度の氷河期を経験している。確かにCO2にブランケット効果はあるが、地球全体の気候変動を左右するほどの力はない。それは大気中に存在する最大のブランケット効果を有する「水蒸気」の多寡によって、気候が大きく異なることから明らかだろう。
 たとえば湿潤な海洋性気候は気温変化が少ないが、空気が乾燥している砂漠は昼夜の温度変化が激しい。それは水蒸気というブランケット効果ガスが極端に少ないからだ。決して砂漠の大気中にCO2が無いからではない。

 EV製造にCO2は排出されてないのか。電気を消費するのにCO2は排出されてないのか。そして人類生存に大人が一日約1㎏のCO2を排出している事実をどう捉えるのだろうか。
 CO2は大きな物質の自然循環の一つだ。光合成する植物にとっては必要不可欠な物質だ。人類はCO2と共に生きている。ジャガイモもトウモロコシもコメも、すべて食する澱粉等は大気中にCO2があってこそ生成される。海洋生物もCO2を採り入れる植物プランクトンから始まる植物連鎖の上に成り立っている。現代の魔女にCO2を仕立て上げて、CO2狩りに勤しむ国連や先進諸国などの「環境派」を自認する連中はCO2という現代の魔女狩りに狂奔しているだけだ。

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