いつまでも繰り返されるイジメ自殺は学校現場の無能が原因だ。

<福岡市の私立高校で5月、2年の女子生徒(16)がいじめ被害を訴える遺書を残して自殺したにもかかわらず、学校がいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定せず、第三者による調査も行っていないことが13日、分かった。同法は、いじめが原因と疑われる自殺などを重大事態に認定するよう義務付けており、学校側は西日本新聞の取材に法令違反を認めた。
 本紙「あなたの特命取材班」に情報が寄せられ、取材を進めてきた。
  遺族や学校によると、女子生徒は5月中旬に自死した。自宅から「無視されてつらかった」などといじめ被害を訴える遺書が見つかったため、遺族は学校に調査を要望。学校は6月下旬、遺族と面会して「いじめはなかった」と伝えた。 
 学校によると、教職員への聞き取りや全校生徒へのアンケート、同級生72人へのカウンセリングなどの結果、校長が委員長を務める校内組織「いじめ防止対策委員会」が6月22日付で「いじめはなかった」と結論付けたという。 
 ただ、カウンセリングを受けた同級生たちには女子生徒が遺書でいじめ被害を訴えていた事実は伝えていなかった。アンケートも女子生徒の自死に関してではなく学校生活について尋ねる内容で、定期的に行っているものだった。 
 同法や文部科学省のガイドライン(指針)は、いじめが原因と疑われたり、遺族の申し立てがあったりする場合は重大事態に認定し、第三者が事実関係を調査するよう規定。学校側に対し、詳細な調査をしていない段階で「いじめはなかった」と断定しないようにも求めている。 
 しかし今回、学校は同級生への聞き取りなど詳しい調査を求めた遺族に対して「これ以上できることはない」とし、重大事態に認定していなかった。女子生徒の母親は本紙の取材に「学校からは私に対して聞き取りもないし、全く真摯(しんし)に対応してくれていないと感じている。娘が書き残した遺書の内容にしっかり向き合ってほしい」と訴える。 
 複数の重大事態で第三者委員を務めた千葉大の藤川大祐教授(教育方法学)は「遺書が残されており、遺族から調査の申し立てもある今回の事案は誰がどう見ても重大事態だ。女子生徒もいじめが全くなかったのならば遺書には書かないだろう。学校の対応は十分ではないし、いじめ防止対策推進法に反している」と指摘する。 
 学校は取材に「遺族から調査を求められたという認識を持っていなかったが、法令違反と言われればその通りだ。ただ、同級生へのカウンセリングなどで情報収集をして総合的に判断しており、重大事態に認定して調査をしてもたぶん同じ結論にしかならないだろう」としている>(以上「西日本新聞」より引用)




「遺書でイジメ被害を訴え高校2年生が自殺 学校「重大事態」認定せず、「法令違反と言われればその通り」」とは何事だろうか。引用記事では「福岡市の私立高校で5月、2年の女子生徒(16)がイジメ被害を訴える遺書を残して自殺した」という。しかし当時このニュースに接した覚えがない。つまりイジメ自殺はニュースにならない、ということなのだろうか。
 しかも「学校がいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定せず、第三者による調査も行っていない」ということが判明したという。それで西日本新聞の記者が「いじめ防止対策推進法では、イジメが原因と疑われる自殺などを重大事態に認定するよう義務付け」ていることを指摘して、調査すべきではないかと指摘したという。

 西日本新聞では「「あなたの特命取材班」に情報が寄せられ、取材を進めてきた」という。つまり教育委員会などの発表により「イジメ自殺が」公になったわけではない。新聞社の取材により公表せざるを得なくなって記者会見したというから酷いものだ。
 「いじめ防止対策推進法」では「イジメが原因と疑われたり、遺族の申し立てがあったりする場合は重大事態に認定し、第三者が事実関係を調査するよう規定」すると同時に「学校側に対し、詳細な調査をしていない段階で「イジメはなかった」と断定しないようにも求めている」という。そうした法律があるにも拘らず、学校現場は隠蔽しようとした。教育委員会に報告が上がっていたのか否か、そのことも今から問われるだろう。

 なぜ「イジメ」が繰り返されるのか。その温床はこの事件でハッキリと浮き彫りになっている。記事によると「学校は同級生への聞き取りなど詳しい調査を求めた遺族に対して「これ以上できることはない」とし、重大事態に認定していなかった」 という。遺族は「学校からは私に対して聞き取りもないし、全く真摯(しんし)に対応してくれていないと感じている。娘が書き残した遺書の内容にしっかり向き合ってほしい」と悲痛な叫びをあげている。
 我が子を突然失った親の悲しみは想像を絶する。信頼して子供を通わせた「学びの場であり、成長の場」である学校で起きたということに 遣り切れないのではないか。学校はイジメに対して真摯に向き合っていたのか、学校は一人一人の生徒を見守っているのか。授業だけをして、後は生徒たちの問題、だというのなら学校は不要だ。オンライン教育の方が効率的でしないか。もちろん教育委員会も不要だ。生徒の「命」を守らない組織など、何のために存在しているのか。いつまでも繰り返される「イジメ」自殺に学校現場が真摯に向き合わないで、生徒たちが「イジメはいけない」と自覚するはずなどないではないか。

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