オーストラリアではサメやディンゴ、欧州ではオオカミ、そして日本では熊。

<オーストラリア・クイーンズランド州には200匹ほどのディンゴが生息するという>
 オーストラリア・クイーンズランド州のビーチで、ディンゴによる襲撃が相次いでいる。場所は海岸沖のガリ(フレーザー島)。世界で最も大きな砂の島であり、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されている。
 ディンゴは犬に似た姿の肉食動物。ナショナルジオグラフィックによると、ディンゴはオーストラリアや東南アジアに生息し、単独、もしくは最大10匹ほどの群れを作って生活。小動物のほか、果物や植物、また人間の捨てたごみなどを食べるという。
 どのような被害が報告されているのか。SNSに投稿されている動画は、女性の尻にかみついたり、少年と男性を追いかけたりするディンゴの姿を捉えている。
 BBCによると、クイーンズランド州には200匹ほどのディンゴが生息する。クイーンズランド州の環境科学省によると、女性を襲ったディンゴは安楽死させたという。
 対策として、環境科学省は「子どもから目を離さないこと」「餌を与えないこと」「走らないこと」などを推奨している。動画を見たネットユーザーたちからは「なんてことだ」「彼らの縄張りだったのでは?」「お腹が空いていたのかな。かわいそうに」といった声が上がっている>(以上「NEWS week」より引用)




 野生動物や自然環境を守れと主張する環境団体には違和感を覚える。日本では羆による人的被害(つまりヒトが羆に喰われること)が起きている。ドイツでは都市部にもオオカミが出没して、特に夜間の外出は控えるように警告されているという。
 またオーストラリアではディンゴが女性を襲ったりして噛み付くそうだ。記事によると「クイーンズランド州には200匹ほどのディンゴが生息する。クイーンズランド州の環境科学省によると、女性を襲ったディンゴは安楽死させた」という。

 動物保護団体や環境保護団体の人たちは「動物が暮らしていたエリアにヒトが入り込んだのだから、ヒトが遠慮するのが当然だ」ということになるらしい。オーストラリアの渚で遊んでいたヒトがサメに襲われる、という事件が頻発しているが、サメ退治にオーストラリア政府が乗り出した、というニュースを聞くことはない。
 それならヒトが動物の暮らしていたエリアに入らなければ問題解決かというとそうでもない。日本ではヒトの暮らすエリアに野生動物が頻繁に出没している。その原因は様々あるようだが、主因を一つ揚げるとするなら、それは狩猟人口の激減にあるようだ。

 さらに禁猟区や禁猟期間の設定により、狩猟を生業としている人たちの暮らしが成り立たなくなり、現在では「趣味」として狩猟を楽しむ人たちだけが山へ入っている。それでは熊が増えて人を襲うようになったり、人里から住宅街に現れても仕方ないだろう。
 もちろん野生動物を絶滅させてはならない。野生動物の命を弄ぶのも厳罰に処せられるべきだろう。しかし野生動物保護のために人の命を蔑ろにするのは本末転倒だ。誰であろうと安全に自然を楽しむ権利がある。

 ただし、そこには一定のルールが必要だろう。自然界の野生動物に人のルールを教えるのは困難かも知れないが、一定数以上に増えた頭数を制限することは必要だろう。そして人里に近づく野生動物がいるとすれば棲み分けを教えるために、最悪の場合は駆除も已む無しとして野生動物を山奥へと追い返すようにすべきだろう。
 オーストラリアのディンゴがイヌ科の動物なら知能が高く学習能力を有しているだろうから、猟銃などで身の安全を確保した人たちが人里へ近づくディンゴを彼らの生息地へ追い返す措置が必要だろう。サメからサーファーを守るためにはサメネットを沖合に張って、サメが海岸へ侵入するのを防ぐ方法を講じることも必要だろう。

 記事によるとディンゴ被害を訴える活動に対して「動画を見たネットユーザーたちからは「なんてことだ」「彼らの縄張りだったのでは?」「お腹が空いていたのかな。かわいそうに」といった声が上がっている」という。動物保護団体の宣伝活動がここまで浸透しているのか、と唖然とする。
 個体数が増えれば、増加した個体数を養うために新しい餌場(捕食場)が必要となる。その餌として子供をターゲットにしたなら子供を野生動物に差し出すのか。「お腹が空いていたのかな。かわいそうに」といってヒトの食物を与えたら彼らは野生動物ではなくなる。ひとが餌付けしたペットと化す。

 北極圏では現地人たちにホッキョクグマ狩りを禁じたため、約2万頭弱だったホッキョクグマが6万頭近くまで増えているという。CO2温暖化デマゴーグを叫ぶ者たちがホッキョクグマが地球温暖化で減少している、というのは大嘘だ。ホッキョクグマが出現した600万年から現在まで、数度にわたる間氷期(地球上に全く氷河が存在しない気候)があったが、もちろんホッキョクグマは絶滅していない。
 欧州に生存しているオオカミに関しても欧州各政府が連携して実態調査を行い、その頭数に関して正確な頭数を把握する必要がある。そしてオオカミの頭数が欧州各国の自然環境が養える数を超えたなら、間引く必要があるかも知れない。断じてヒトの安全に勝る野生動物保護などあってはならない。しかし趣味や気分で野生動物を狩ったり虐待してはならない。共存するために何らかのルールを設けるべきであって、闇雲に野生動物保護を振り翳してはならない。

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