広島G7に恐れをなすロシアと中国。

【速報中】「核兵器ない世界めざすため集う」 広島でG7首脳ら記帳
2023年5月20日 12時17分


 主要7カ国首脳会議(G7サミット)が19日、広島で始まりました。21日までの日程です。ウクライナ情勢から生成AIへの対応まで、幅広いテーマが話し合われる見込みです。被爆地での開催で、核軍縮に向けた議論に進展があるかも注目されています。会議の動きや首脳の発言などをタイムラインで速報します。
【要旨】ウクライナに関するG7首脳声明 「我々の支援は揺るがない」
■■■5月20日(日本時間)■■■
11:51
G7首脳ら、午前の討議終え集合写真


 広島で開かれている主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、2日目となる20日午前の討議を終えたG7首脳らは正午前、会場のホテルで記念撮影に臨んだ。その後のワーキングランチ形式では、重要物資のサプライチェーン(供給網)の強靱(きょうじん)化や、巨額の貸し付けや資源を背景にした経済的威圧など、経済安全保障について話し合う。
 午前の討議では、「グローバルサウス」と呼ばれる新興国・途上国との連携強化について議論した。午後には、インドやインドネシアといったグローバルサウスを含む招待国を交えた拡大会合を開き、食料危機や気候変動などの課題について議論する。
 広島サミットの会場で記念写真に納まる(左から)欧州連合のミシェル首脳会議常任議長、メローニ伊首相、トルドー加首相、マクロン仏大統領、岸田文雄首相、バイデン米大統領、ショルツ独首相、スナク英首相、欧州連合)のフォンデアライエン欧州委員長=2023年5月20日午前11時51分、広島市南区、代表撮影

11:15
「『核兵器のない世界』めざし集う」 G7首脳らの記帳内容を発表

 日本政府は20日午前、主要7カ国(G7)の首脳らが19日に広島平和記念資料館を訪問した際、「芳名録」に記帳した内容を発表した。

 【岸田文雄首相】
 歴史に残るG7サミットの機会に議長として各国首脳と共に「核兵器のない世界」をめざすためにここに集う

 【フランスのマクロン大統領】
 感情と共感の念をもって広島で犠牲となった方々を追悼する責務に貢献し、平和のために行動することだけが、私たちに課せられた使命です。

 【米国のバイデン大統領】
 この資料館で語られる物語が、平和な未来を築くことへの私たち全員の義務を思い出させてくれますように。世界から核兵器を最終的に、そして、永久になくせる日に向けて、共に進んでいきましょう。信念を貫きましょう!

 【カナダのトルドー首相】
 多数の犠牲になった命、被爆者の声にならない悲嘆、広島と長崎の人々の計り知れない苦悩に、カナダは厳粛なる弔慰と敬意を表します。貴方の体験は我々の心に永遠に刻まれることでしょう。

 【ドイツのショルツ首相】
 この場所は、想像を絶する苦しみを思い起こさせる。私たちは今日ここでパートナーたちとともに、この上なく強い決意で平和と自由を守っていくとの約束を新たにする。核の戦争は決して再び繰り返されてはならない。

 【イタリアのメローニ首相】
 本日、少し立ち止まり、祈りを捧げましょう。本日、闇が凌駕(りょうが)するものは何もないということを覚えておきましょう。本日、過去を思い起こして、希望に満ちた未来を共に描きましょう。

 【英国のスナク首相】
 シェークスピアは、「悲しみを言葉に出せ」と説いている。しかし、原爆の閃光(せんこう)に照らされ、言葉は通じない。広島と長崎の人々の恐怖と苦しみは、どんな言葉を用いても言い表すことができない。しかし、私たちが、心と魂を込めて言えることは、繰り返さないということだ。

 【欧州連合(EU)のミシェル首脳会議常任議長】
 80年近く前、この地は大いなる悲劇に見舞われました。このことは、われわれG7が実際何を守ろうとしているのか、なぜそれを守りたいのか、改めて思い起こさせます。それは、平和と自由。なぜならば、それらは人類が最も渇望するものだからです。

 【EUのフォンデアライエン欧州委員長】
 広島で起きたことは、今なお人類を苦しめています。これは戦争がもたらす重い代償と、平和を守り堅持するというわれわれの終わりなき義務をはっきりと思い起こさせるものです。

10:30
ICAN事務局長、「核軍縮首脳ビジョン」は残念な内容
 核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のダニエル・ホグスタ事務局長が朝日新聞のインタビューで、19日夜に出された「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」について「核軍縮に関して何ら新しい具体的なビジョン(展望)が含まれていない。残念な内容だ」と批判した。
 「最も問題なのは、被爆者に会った首脳たちが、その後で防衛目的のための核兵器の役割に言及し、核兵器を使う権利の重要性を認めている点だ」
 ビジョンでは「核兵器は、それが存在する限りにおいて、防衛目的のために役割を果たし、侵略を抑止し、並びに戦争及び威圧を防止すべきとの理解に基づく」との記述がある。
 「核兵器の使用はその性質上、無差別で甚大な被害を生む。新たなヒロシマを生じさせることになる。人道国際法上、防衛目的でも使える兵器ではない」

10:10
G7広島サミット2日目スタート
 広島市で開かれている主要7カ国首脳会議(G7サミット)は20日午前、2日目の議論がスタートした。
 午前10時すぎから、「グローバルサウス」と呼ばれる新興国・途上国への関与強化について議論。グローバルサウスには中国やロシアから軍事・経済的に支援を受ける国も多い。G7は、これらの国々を引き寄せたい考えがある。
 G7はグローバルサウスとの結節点に「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序」を掲げる。「法の支配は、国際社会の中で弱い立場の国、脆弱(ぜいじゃく)な国のためにこそある」(岸田首相)とし、結束をめざす。また、エネルギーや食料、気候変動など地球規模の課題での協力も呼びかける。
 今回のサミットには、グローバルサウスの「代弁者」を自認するインドや、ブラジル、インドネシアなどを招待した。20日午後からは議論に招待国も加わる。

10:07
ブラジルのルラ大統領「日本とのパートナーシップ拡大、重要」 SNSに投稿

 主要7カ国首脳会議(G7サミット)に招待国として参加するブラジルのルラ大統領は20日、岸田文雄首相との会談後、「私たちのパートナーシップの拡大は、両国の成長にとって重要となる」とツイッターに投稿した。
 ルラ氏は会談について、「両国の起業家や企業間の関係を回復し、拡大する必要性について話した」と報告。日本との関係については「私たちは日本と文化的なつながりがあり、大きな日系ブラジル人コミュニティーもある」とつづった。

09:30
米、ウクライナのF16戦闘機訓練を支援へ

 サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は20日、広島市での会見で、バイデン大統領が19日、G7サミットに参加している首脳らに対し、F16戦闘機のためにウクライナの兵士を共同で訓練することを支援する、と伝えたことを明らかにした。
 米政権は、欧州の同盟国などが米国製のF16戦闘機をウクライナに提供することを認める。ウクライナは以前からF16など欧米製戦闘機の供与を求めてきた。米国はこれまで、戦闘機の優先順位は低いと主張してきた。サリバン氏は「長期的な取り組みのため、ウクライナ空軍の能力向上についての議論に目を向けた」と説明した。近く予想されるウクライナ軍による反攻作戦には間に合わない見通しだ。
 またサリバン氏は20日のG7サミットでの経済安全保障の協議について、中国の経済的威圧を念頭に、先端技術の保護などの対応を協議すると説明。声明では、「各国はそれぞれの対中政策を持つが、我々の取り組みは共通しており、中国に対する重大な懸念に対処することを示す」との見通しを示した。

09:30
平和公園そばにガンジー像設置 インドが寄贈

 広島市で開催されている主要7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせて、インド建国の父と呼ばれるマハトマ・ガンジーの胸像が、平和記念公園そばの元安川東側河岸緑地に設置され、20日に除幕式が開かれた。
 像は銅像で、インド側から広島市に寄贈。この日の式典には、G7サミットに招待されたインドのモディ首相や広島市の松井一実市長らが出席した。
 モディ氏は「ガンジーの平和と調和への理想は、世界中に響き渡り、何百万もの人に力を与える」とツイッターに投稿した。
 インド外務省も声明を発表し、「平和と非暴力のための連帯を象徴する場所。ガンジーの信念や人生は、世界やその指導者たちを奮い立たせる」と訴えた。

09:15
ゼレンスキー大統領がサミットに対面参加 日本政府も発表

 政府は20日午前、ウクライナのゼレンスキー大統領が同日に来日し、広島で開かれている主要7カ国首脳会議(G7サミット)に対面で参加すると発表した。21日にG7首脳と行うウクライナに関するセッションに出席するほか、インドなど招待国の首脳も加わった平和と安定に関するセッションにもゲストとして参加する。岸田文雄首相とも個別に会談する。
 首相が3月にウクライナを訪問した際、ゼレンスキー氏がG7サミットにオンライン参加することで合意していた。その後、ゼレンスキー氏からサミットへの対面参加の「強い希望」が表明され、調整したという。

08:49
日ブラジル首脳会談 ルラ大統領「飛行機内で26時間を過ごしたが……」

 岸田文雄首相は20日午前、主要7カ国首脳会議(G7サミット)の招待国の一つ、ブラジルのルラ大統領と会談した。ブラジルは来年のG20(主要20カ国・地域)議長国で、首相は「G20に向けてもよく連携していきたい」と呼びかけた。
 首相は会談の冒頭、「世界が複合的危機に直面する中、気候、食料、開発、平和と安定といった国際社会が直面する諸課題に、幅広いパートナーと協力して対応することが、極めて重要になっている」と説明。「今回のG7広島サミットでは、経験豊富なルラ大統領を交えてこれらの課題について率直な議論を行いたい」と述べた。
 ルラ氏は「(ブラジルから日本への飛行機の)機内で26時間を過ごしました。しかしながら、日本とブラジルの間の絆をさらに強めなければいけないために、参りました。これからもっともっと私たちの関係は発展できる」と語った。
 日本政府によると、首相は会談で、ブラジルの病院への医療機材導入などを支援するため、途上国援助(ODA)で300億円の円借款を近く実施すると表明した。
 ブラジルは「グローバルサウス」と呼ばれる新興国・途上国の盟主と目されている。首相とルラ氏は今年4月に電話協議を行っているが、今回が対面での初めての協議となった。

08:05
岸田首相、インドネシアの大統領と会談 ASEAN首脳特別会議へ協力を確認

 岸田文雄首相は20日朝、主要7カ国首脳会議(G7サミット)に招待国として参加するインドネシアのジョコ大統領と、広島市内のホテルで会談した。インドネシアは今年の東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国で、岸田首相は冒頭、「重要な役割を果たされているジョコ大統領を交えて、課題について率直な議論を行いたい」と話した。
 会談は約25分行われた。岸田首相は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の重要性に触れ、「世界が複合的危機に直面するなか、幅広いパートナーが協力して諸課題に協力することが極めて重要」と訴えた。ジョコ氏は「日本は、インドネシアにとって非常に重要で戦略的パートナーなので、その関係をより具体化、包括化することに期待している」と述べた。
 今年は、日本とASEANとの友好協力50周年の節目にあたる。両首脳は、12月に東京で開く日ASEAN特別首脳会議に向けての協力を確認した。ミャンマー情勢等についても意見を交わし、引き続き連携していくことを確認した。

07:40
日印首脳が会談 インドからの苗木を植樹「日印関係同様大きく育てたい」と首相
 岸田文雄首相は20日朝、主要7カ国首脳会議(G7サミット)に招待国として参加するインドのモディ首相と会談した。会談の冒頭、岸田首相は3月にインドを訪問した際、モディ氏から贈られた「インドボダイジュ」の苗木を広島市植物公園で育てていることを紹介。「日印関係と同様、大きく育てていきたいと思っている。今回またG7関連会合で支援と力添えをお願いする」と呼びかけた。
 モディ氏は苗木の植樹について、「日印間の協力関係をさらに強化させ、ブッダの特別な思い出を全ての方に伝えることができると思う」と語った。
 日本外務省によると、会談で岸田首相は、ロシアのウクライナ侵攻を念頭に、「世界のどこであれ、力による一方的な現状変更を許してはならない」と強調。平和の実現に向けて協力することでモディ氏と一致した。
 日本は、日米豪印4カ国の協力枠組み「QUAD(クアッド)」で連携を強めるなど、インドとの関係を重視している。インドはロシアとの関係も深く、サミットを通じて「法の支配」の重要性を訴えることで、ロシアに対する圧力としたい考えだ。
メローニ伊首相がイタリア北部の水害を首脳に報告
 広島で開催中の主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、イタリアのメローニ首相が19日に宮島で行われた夕食会の際に、イタリア北部で起きた豪雨による洪水被害を携帯電話で参加国の首脳に見せる場面があった。ANSA通信が伝えた。
 現地メディアなどによると、イタリア北部エミリアロマーニャ州では17日、大雨による洪水が広い範囲で発生し、18日までに14人が死亡した。今もなお1万5千人が避難を続けており、同州ラベンナでは避難者への食料や水が不足している。観光地として知られるボローニャも洪水の被害を受けている。
 ANSA通信はイタリアの外交筋の話をもとに、メローニ首相がG7の首脳に自らのスマートフォンで被災地の最新の映像を見せたと報道。スナク英首相とカナダのトルドー首相、フォンデアライエン欧州委員長がメローニ氏のスマホを心配そうにのぞき込む写真を掲載した。詳細を求めて自国の在イタリア大使に電話する首脳もいたという。

02:30
バイデン大統領、原爆資料館への訪問「敬意表した」
 バイデン米大統領は20日未明、ツイッターに、19日の広島平和記念資料館(原爆資料館)への訪問をめぐり「G7首脳の仲間とともに、広島平和記念公園を訪れ、敬意を表した」と投稿した。G7首脳が原爆死没者慰霊碑に献花する様子の映像も合わせて投稿した。その後、別のツイッターへの投稿では、岸田文雄首相夫妻の出迎えを受けた写真とともに、「岸田首相夫妻、我々を地元に招いてくれてありがとう」とつづった。
 バイデン氏の平和記念資料館への訪問は、2016年のオバマ大統領(当時)に続き、現職米大統領として2人目となった。資料館には約40分滞在した。その後、バイデン氏は声明などは出していなかった。
 ウクライナのゼレンスキー大統領も、G7サミット出席のために来日する予定だ。バイデン氏は20日午前、ツイッターに、「今日、G7とウクライナの結束は昨年よりも強くなっている」とも投稿した。

02:19(キーウ19日20:19)
ゼレンスキー大統領、バイデン大統領とも会談予定
 ウクライナのイエルマーク大統領府長官は19日、ゼレンスキー大統領が主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出席するために来日し、米国のバイデン大統領とも数日中に会談する予定であることを明らかにした。イエルマーク氏がウクライナのテレビ局に語った内容を、ウクライナ国営通信社「ウクルインフォルム」など複数の現地メディアが伝えた。

01:03(ジッダ19日19:03)
ウクライナへの戦闘機提供 ゼレンスキー氏「G7で実行への議論に期待」
 ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、「国際的な戦闘機連合を支援する、米国とバイデン大統領の歴史的な決定を歓迎する」と自身のツイッターに投稿した。米国のバイデン政権は、欧州の同盟国などが米国製のF16戦闘機のウクライナに提供することを認める方針を決めた。その決定を受けたものとみられる。
 ゼレンスキー氏はツイッターで、ウクライナの空軍を「大いに強化する」ものだとして、「広島での主要7カ国(G7)首脳会議で、この決定の実務的な実行についての議論を期待する」と投稿した。
記念公園で記念撮影に納まる(左から)欧州連合(EU)のミシェル首脳会議常任議長、メローニ伊首相、トルドー加首相、マクロン仏大統領、岸田文雄首相、バイデン米大統領、ショルツ独首相、スナク英首相、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長=2023年5月19日午後0時6分、広島市中区、上田幸一撮影
■■■5月19日(日本時間)■■■

22:15
岸田首相、記者団に「歴史的」繰り返す

 主要7カ国首脳会議(G7サミット)の初日を終えた岸田文雄首相は19日夜、広島市内のホテルで記者団の取材に応じた。同日夜に公表された「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」を紹介し、「核軍縮に焦点を当てたG7初の独立首脳文書で、核兵器のない世界の実現に向けたG7首脳の決意、具体的合意、今後の優先事項、方向性を力強く示す歴史的意義を有するものだ」と意義を強調した。
 首相は同日午前、G7首脳と平和記念資料館を視察した。「被爆の実相に触れ、粛然と胸に刻む時を共有した。核兵器のない世界への決意を世界に示す観点から、歴史的なことだったと考えている」と評価。視察内容が非公表とされていることについては、「準備、調整の過程で資料館訪問の内容ややりとりについて非公開とすることとなったものだ」と釈明した。
 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領の来日について首相は、ウクライナ政府の国家安全保障国防会議がG7へのオンライン参加を表明していると指摘。改めて来日を否定した。

21:52
ドイツ・ショルツ首相「平和と自由、守る約束新たに」 ドイツ語と日本語でツイート
 ドイツのショルツ首相が19日夜、広島の平和記念公園を訪問したことについて、ドイツ語と日本語でツイートした。
 ショルツ氏は平和記念公園を「過去の過ちを未来への戒めとし、平和と核軍縮を訴える場所」「心を揺さぶられる場所」と表現。「平和と自由を守るという約束を新たにする」とつづった。
 ドイツは核兵器を保有していないが、北大西洋条約機構(NATO)の加盟国として、米国の核兵器が配備されている。

19:00
EUフォンデアライエン欧州委員長 「対中政策を変える必要がある」
 EUのフォンデアライエン欧州委員長は、19日夜に開かれたセッションで中国について「われわれの対中政策を変える必要がある」と述べた。
 EUのホームページによると、フォンデアライエン氏は、中国が国内でより抑圧的になり、国外に対してはより主張が強くなったと指摘。ウクライナ侵攻の直前にロシアと「限りない友好」を結んだとも批判した。
 一方で、「中国と離れることは我々の利益にならない」とも述べた。必要な対策として、自国の経済と産業の競争力を高めて中国への依存度を下げることや、安全保障上の課題のパートナーとしてともに歩み、台湾海峡の平和と安定へのG7各国のコミットメント(関与・尽力)を確認することなどを挙げた。

18:55
ゼレンスキー氏、サウジ着「ムハンマド皇太子と面会」
 ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、サウジアラビア西部のジッダに到着した。この日に開かれるアラブ連盟の首脳会議に出席する。ゼレンスキー氏はSNS「テレグラム」に「サウジアラビアに到着した。アラブ連盟首脳会議で演説する。ムハンマド皇太子と面会し、他にも二国間会談をする」などと投稿した。
 ゼレンスキー氏はこの首脳会議出席後、広島で開かれている主要7カ国首脳会議(G7サミット)に参加するため、日本へ向かうとみられる。

18:55
ワーキングディナー始まる 廿日市市の旅館

 主要7カ国首脳会議(G7サミット)のワーキングディナーが19日夜、広島県廿日市市の旅館で始まった。夕食をとりながら、インド太平洋情勢や核軍縮・不拡散などについて議論した。
 岸田文雄首相は会合の冒頭、「世界のどこであれ、力による一方的な現状変更の試みは決して認められず、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くという、G7の強い意志を示していくことが不可欠だ」と述べた。
 首脳らはインド太平洋情勢について、軍事・経済両面で台頭する中国をめぐる諸課題、北朝鮮の核・ミサイル開発や拉致問題には引き続き緊密に連携して対応することを確認した。
 首相は被爆地・広島で核軍縮・不拡散について議論する意義に触れ、「NPT(核不拡散条約)の維持・強化を図ることこそが、『核兵器のない世界』を実現する唯一の現実的な道だ」と強調。G7として「核兵器のない世界」へのコミットメント(関与)を再確認した。

18:40
「広島AIプロセス」年内に取りまとめへ
 主要7カ国首脳会議(G7サミット)は19日午後、世界経済やデジタル、貿易をテーマとするセッションを終え、世界経済や生成AI(人工知能)などのデジタル分野に関する議論の概要を発表した。
ChatGPT、何が問題か 元グーグル社員「非常に無責任で無謀」
 ChatGPT(チャットGPT)など生成AIに関心が高まっているデジタル分野では、G7が重視する価値に沿った生成AIや没入型技術のガバナンスの必要性を確認。特に生成AIについては、信頼性の高い国際的なルール作りを進める枠組み「広島AIプロセス」に向けて各国の担当閣僚間で議論を進め、本年中にまとめることとした。
 G7最初となったこのセッションは首脳らが昼食を取りながら、予定より14分遅れの午後1時44分から午後3時5分まで行われた。

18:35
G7首脳が厳島神社を訪問、島内でディナー

 主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出席している各国首脳が19日午後、宮島にある世界遺産の厳島神社(広島県廿日市市)を訪れた。大鳥居を背景に写真に納まった。この後、島内で夕食を交えて、インド太平洋や核軍縮・不拡散などをテーマに討議する。
 宮島は日本三景の一つで、日本有数の観光地。国の重要文化財である大鳥居は昨年末に大規模改修を終えたばかりだ。各国首脳の配偶者も訪問する予定で、風光明媚(めいび)な中での討議で首脳の関係を深めるほか、観光地として世界にアピールする狙いもある。
 各国首脳はこの日午前、平和記念資料館を訪れ、岸田文雄首相が自ら館内を案内した。広島市内のホテルで二つの会議を終えて宮島に向かった。
厳島神社を参拝し、記念写真に納まる(左から)、欧州連合(EU)のミシェル首脳会議常任議長、メローニ伊首相、トルドー加首相、マクロン仏大統領、岸田文雄首相、バイデン米大統領、ショルツ独首相、スナク英首相、EUのフォンデアライエン欧州委員長=2023年5月19日午後6時34分、広島県廿日市市、代表撮影

17:32
ゼレンスキー氏訪日で調整、日本政府関係者が認める

 ゼレンスキー大統領が来日し、G7出席で調整。日本政府関係者が認める>(以上「朝日新聞」より引用)




 広島G7が拡大している。グローバルサウスの筆頭格インドとブラジル首脳が参加するのは大歓迎だし、アセアンからインドネシア首脳が参加するのも喜ばしい。それらの国には中国が盛んに触手を伸ばしているから、日本政府こそ世界平和を希求する諸国のリーダーとして指導力を発揮すべきだろう。
 ここに来て、ゼレンスキー氏が中東から米軍機に乗ってG7の開かれている日本へやって来るという。もちろん着陸するのは米軍岩国基地だろうし、広島への移動はヘリコプターで30分程度だ。ゼレンスキー氏にとって米国およびNATO諸国と会談するのも大きな収穫だろうが、とかく中国が主導するグローバルサウスにもウクライナの現状を知って頂く絶好の機会だ。ことにインドはロシアから原油を爆買いして国家破綻の危機にあるロシア政府を助けている。インドにも先進自由主義諸国の対ロ戦略を理解して頂くためにも、広島G7への参加は好機といえるだろう。

 こうしたG7及びグローバルサウスの主要国及びゼレンスキー氏までが集まる広島はプーチンが核攻撃するのに格好の地ではないか、と指摘するyou tuberがいる。しかし何という短絡的な発想だろうか。
 直近にある米軍岩国基地は米軍岩国基地の概要 · 滑走路延長 8,000フィート(2,440m) 幅 200フィート(60m) · 米軍軍人 3,019人軍属 337人家族 2,023人 (平成25年3月)と国内米軍基地でも5番目の広さを誇っている。万が一にも広島宇品島を狙った核ミサイルが飛来したなら、岩国基地から迎撃ミサイルが飛び立つだろう。そうした最悪の事態を予想しないようでは広島G7に米軍やNATO軍の最高司令官が集結している事すらあり得ない。ゼレンスキー氏が中東から米軍機で岩国基地へやって来るのも、安全が保障されているからに他ならない。

 そして広島G7会場を的にした核ミサイルをプーチンが発射した段階で、クレムリンへ向けて無数の核ミサイルが殺到することをプーチンは覚悟しなければならない。
 そうした手筈もなく、ノコノコとNATO諸国の首脳や核のボタンを持つ米国大統領が広島へやって来るはずがないではないか。いかに無責任なyou tuberといえども、G7開催中の広島をプーチンが核攻撃しないか、と危惧する方がどうかしている。

 20日午後3時半ごろ、ゼレンスキー大統領は一部報道と異なり、フランス政府機に乗って広島空港に到着した。これで世界首脳のオールスターキャストが広島に集まったようで、強く興奮している。
 2023年5月に開催された広島G7は歴史に残るG7になるだろう。それは人類は今世紀で独裁政権の終焉を迎える、という決意を固める大きなエポックメイキングとして歴史に刻まれるだろう。そうした予感がする。

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