人口でインドが世界一になったというが。

<国連人口基金は19日、今年の半ばまでに世界の総人口が80億4500万人に達するという報告書を発表した。

  国別ではインドが14億2860万人で、これまで最も多かった中国を年内に超え、世界一となる見通しが示された。 
「国連が人口の統計データを発表するようになって以降、インドが中国を超えたのは初めてだ」(インドメディア)
  ただ、今回発表された中国の人口には、約750万人の人口を有する香港のほか、台湾とマカオの人口は含まれていない>(以上「ABEMAヒルズ」より引用)



 人口でインドが中国を抜いて世界一になったという。何か大きなニュースででもあるかのように主要各紙が報じているが、人口が世界一になることがそれほど大ニュースなのだろうか。
 インドの戸籍制度がどうなっているか知らないが、14億2860万人という人口が果たして正しいのか。どのような統計に基づくものなのか解らない。翻って中国の人口が何人なのか、それも判然としない。中国の人口は表向き14億人とされているが、地方政府が中央政府からより多くの補助金を貰うために人口数を水増ししているのではないか、と随分と以前から疑われている。実際には12億人にすら満たないのではないか、といわれている。

 国家にとって問題なのは人口の総数ではない。人口ピラミッドの形こそが問題だ。綺麗な三角形なら良いが、逆三角形に近い形になっていれば労働人口の急減と、激しい少子化に見舞われる。国家の30年後50年後を見通すには人口ピラミッドを常に意識しておく必要がある。
 そして何よりも肝心なのは今後生産現場が極端に自動化される、ということだ。つまり省力化により人手は極端に不要になる、ということだ。かつて重機が土木現場に投入されたことで畚担ぎの土工が不要になった。それと同じことがホワイトカラーの現場で起きるだろう。それもかなり劇的な形で起きると予測しておかなければならない。

 現在のビッグデータから回答を引っ張り出すAIが、すべての基礎科学から学術論文までを学習して、その上で論理構成するようになれば技術革新のみならず、研究者たちの現場も激変するだろう。もちろん事務作業や報告書作成なども省力化されるだろう。
 人手が不足する、と予測している経済評論家たちは10年も経たないうちに自身の不明を恥じるだろう。もちろんロジックを追うだけのSEなども職をAIに奪われるだろう。

 人口が国力だ、という発想は止めた方が良い。労働現場は大きく変化し、省力化が劇的に進化する、と考えなければならない。労働生産性は数十倍も上がり、労働賃金も上昇し、週休三日どころか四日といったことも夢物語ではなくなるだろう。
 人の仕事はAIの仕事をチェックし、OSの更新やソフトのバグ訂正をする程度にとどまるだろう。人口大国は不労国民をいかにして養うかに心痛するだろう。そして危機的な食糧附則をいかにして乗り越えるかを人類は真剣に話し合うだろう。

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