現代世界は二層社会ではない。

<ウクライナ各地でエネルギー関連施設などを狙ったロシア軍のミサイル攻撃が続き、子どもたちへの教育の機会が奪われています。
    ◇◇◇
  ロシア軍のミサイル攻撃を受け、炎に包まれた石油貯蔵施設。
 ロシアが、今も執拗(しつよう)に狙い続けているのが各地の「エネルギー施設」です。 暖房に使われる熱を供給する施設など、国内の半数近くが被害を受けたとされています。 日本時間の21日朝、ウクライナのゼレンスキー大統領が「今晩は15の州とキーウ市で、(電力供給の)安定化のための停電が実施される」と話す動画がSNSに公開されました。 広範囲で電力不足が続く中、本格的な冬を迎えたウクライナでは、気温がマイナス10℃以下にもなることもあるといいます。
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  今月、私たちは、キーウ近郊の小学校を訪れました。暖房無しでは、教室内も氷点下に。故障した暖房設備の代わりになる電気ヒーターが調達できたことで、2か月ぶりに対面授業が行われました。 友達に会えたことで、子どもたちには笑顔が見られます。ただ、停電の影響で、毎日授業を続けられる保証はありません。
  児童 「毎日学校に来たいけど、それは無理だとわかっている」 
 久しぶりの教室での授業で、子どもたちは前線の兵士に向けた手紙を書きました。 
 児童 「お守りを作りました」 「ウクライナを守ってくれて、ありがとうと書きました」
  しかし、そのさなかに突如、空襲警報が発令されました。
 「パニックにならないで! 走らないで!」 地下シェルターへの避難を余儀なくされました。
  児童 「とても怖い」 「私も(怖い)」 空襲警報が解除されるまで、カード・ゲームをするなどして時間を過ごしました。 ミサイル攻撃が続く中、子どもたちを学校に預けることに不安を感じる保護者も多いといいます。 
 キーウ近郊に住むアンナさんは、「(侵攻が終わるまでは)娘には家に居てほしい。娘と一緒にいたいです」と話します。 
 侵攻後、娘の身を案じて学校には一度も登校させていません。 娘のユリヤさんは、今はオンラインで授業を受けています。
 しかし、オンライン授業のさなかに―― 先生 「この後は休憩です」 娘・ユリヤさん 「(この後の授業は)先生の住んでいる地域が停電になって、なくなりました」 
 停電で教師のパソコンが使えなくなり、この後の授業は中止になりました。ここにも電力不足の影響が及び、オンライン授業ですら、ままならない日々です。 
 母・アンナさん 「ロシアが子どもたちの勉強の機会を奪っています。ひどいことです」  娘・ユリヤさん 「(学校に行って)教室の雰囲気を感じたいです」 人々の暮らしを破壊するインフラへの攻撃。子どもたちの学びの場が戻る見通しも立たないままです>(以上「日テレ」より引用)



 プーチンの悪魔の所業が続いている。ウクライナはロシアによるインフラに対するミサイル攻撃で、ウクライナ国民全体に甚大な被害を与えている。それは先の大戦で日本を焦土と化した米軍の日本の都市に対する絨毯爆撃を彷彿とさせる。
 プーチンは何がしたいのか。彼は外国に22兆円を超える金融資産を蓄財し、800億円を超える豪華ヨットを保有し、豪華宮殿を所有している。それでもバカげた独裁者としての「名誉欲」に憑りつかれたのか。

 欧米人は奴隷支配していた歴史を持つ。いや東洋でも中国や朝鮮には奴隷がいた。現在はすべての人々の人権が尊重される水準に人類が成長したから奴隷は存在していない。少なくとも、表向きは存在しないことになっている。
 しかし一皮むけば、欧米は支配者と被支配者とに分かれる二層社会になっている。かつて支配者と被支配者との軋轢を緩和するための道具として宗教が用いられた。世の中の矛盾を余り深く考えないように、「思考停止」装置として宗教は用いられた。

 今でもロシア正教は独裁者プーチンを称えている。プーチン批判を止める支配者の地位を維持する装置の一つとして役に立っている。しかし中国は習近平氏を「偶像崇拝」するようにしている。それは大きな間違いだ。なぜなら習近平氏は生身の人間であって、超人的な「神」ではないからだ。
 彼は生身の人間として病むだろうし、怪我をするかもしれない。それでは偶像崇拝の対処たりえない。彼は根本のところで誤った。儒教なり仏教なりを「国教」として中国民に信仰させれば良かった。そして宗教が教義で定める範囲で国民に自由を与えれば良かった。法輪功を弾圧するのではなく、「思考停止」の一つの装置として懐柔し、宗教指導者と手を握るべきだった。

 プーチン氏強靭な肉体を披露する肉体派男優のようにふるまっていた。しかしそうした行為は人として間違っている。なぜなら人は年を取るし肉体は衰えるからだ。決して逃れられない生身の人としての限界がある。
 プーチンは国民を奴隷だと思っている。いやプーチンだけではない、独裁者はすべてそうだし、宗教指導者と称する独裁者も同じだ。ただ彼らが唱える「意匠」が少しだけ異なるに過ぎない。本質は支配者と被支配者が存在する二層社会に君臨している「神」モドキだ。

 日本の歴史に奴隷がいたことはない。だから支配者と被支配者、といった二層社会の概念がない。だから社長が従業員と同じ社員食堂で昼食を摂っても不思議ではない。サモワールに派遣駐留した自衛隊員が現地労務者と一緒になって土木作業で汗を流したことに違和感がない。
 しかし欧米社会では奴隷がいた当時の残滓が尾骶骨のように、彼らの思考回路の中に残っている。だから、殊更のように「自由」だ「平等」だ、と叫ぶ。それに倣って日本でも「自由」だ「平等だ」と叫ぶ一塊の人たちがいるが、欧米社会で叫ばれる言葉の本質的な意味を理解していない。プーチンは支配者だからロシア国民やウクライナ国民も被支配者であり、かつての奴隷だから彼の欲望を達成するための道具でしかない。奴隷に人権や自由がなかったのは当たり前だった。

 欧米社会が先進的な社会だと思ったら大間違いだ。彼らは未だに奴隷を使役していた当時の贖罪に苦しんでいる。だからCO2排出議論でさえも、先進国と後進国の二層に分けるのだ。恰も先進国のCO2は悪だが、後進国のCO2は問題ない、かのような議論が堂々と罷り通る。このおかしさを誰も指摘しないのは何故だろうか。
 だからプーチンを排除しなければならない。彼は「神」になり損ねたバカな独裁者だ。彼以外のすべての人類は彼に跪く奴隷でなければならない。彼は現代を生きているのではなく、ロシア帝政を生きている。そのプーチンのようになりたかった男が習近平氏だ。中國にも奴隷がいた歴史がある。習近平氏は中国民全てが彼に跪く奴隷であると勘違いしている。

 日本には古い言葉がある。「起きて半畳、寝て一畳。天下取っても二合半」。いかに巨万の富を築こうとも、人が必要とする広さは「起きて半場」ほどで、寝ても「一畳」でしかない。広大な家屋など必要としない、という教訓だ。
 そして「天下取っても二合半」とは食のことだ。かつて長州藩は幕末期に毛利敬親が登用した村田清風の藩政改革により、石高36万9千石の藩にも拘らず、実質100万石といわれるほどの経済力を有した。その長州藩江戸藩邸や京藩邸で、藩士たちに給される「番食」は一日五合と決まっていた。それを朝と夕の二度に分けて給した。つまり一度の食事は「二合半」だった。その二合半の内一合ほどで味噌や野菜などを求めて「一汁一菜」を整え、藩士や足軽・中間たちに番食を給した。それは藩邸を預かる留守居役の重役たちも同じだった。

 それが日本だ。経営者が億円を超える報酬を取って何が悪い、欧米の経営者たちは数十億円もの報酬を取っているではないか、という論が罷り通っているが、それは本来の日本社会のあり様ではない。それは奴隷がいた欧米社会の支配者と被支配者という二層社会の思考回路だ。
 だが、そうした二層社会の思考回路に欧米は苦しんでいる。しかし使いもしない22兆円もの金融資産はプーチンにとって何なのだろうか。それは「無」に等しいのではないだろうか。習近平氏も米国などに1兆円を超える金融資産を有しているという。まったく馬鹿げた話ではないか。人は「起きて半場、寝て一畳。天下取っても二合半」ではないか。

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