対ロ策はポスト・プーチンを見据えて。

<英紙タイムズ(電子版)は14日、ロシアのプーチン大統領が「血液のがん」にかかっている可能性があると報じた。ウクライナ侵攻後の3月中旬、プーチン氏に近いロシア新興財閥「オリガルヒ」の男性が西側投資家に話した内容の録音ファイルを米誌ニューラインズが入手し、タイムズ紙が引用する形で伝えた。

 この男性は、プーチン氏が侵攻を指示する直前に「血液のがんに関連する腰の手術」を受けたと証言。今回の侵攻でプーチン氏がロシア経済を完全に破壊したと指摘し、「我々は全員、プーチンの死を願っている」と述べた。
 プーチン氏の健康状態について多くの臆測が流れる中、タイムズ紙はさらにロシア独立系メディアの分析として、プーチン氏ががん専門医を含む3人の医師を常に同行させていると報じた>(以上「毎日新聞」より引用)




 昨日になって、日本の主要マスメディアが「プーチンの(深刻な)病気」について報じ始めた。がニュース・ソースによって病気は甲状腺ガンだったり胃ガンだったり血液のガンだったり、とガンに冒されている部位が異なるが、いずれにせよガンであることに間違いないようだ。
 ただ問題となるのはガンの進行レベルだが、その情報は皆無といって良い。しかし四月中に手術すべきと医師団が勧めたというから、ある程度緊急を要する状態であることは間違いないようだ。

 プーチン氏がガンに冒されているとしたら、後継者が誰になるかが問題だ。当初はプーチン氏と同年配のKGB出身者ではないかといわれていた。しかし現在伝えられているところでは、どうやら36歳のアイスホッケー選手だという。
 彼はオリガルヒの二代目だそうだ。何よりも若い人が後継者になることは歓迎すべきだろう。ポスト・プーチンはプーチン氏が大統領にある限り議論できないが、後継者もプーチン氏と同系の人ならプーチン後にロシア政府の方針が大きく変わるのは望み薄だろう。しかし36歳と若く、実業界の出自ならば経済のことが少なくともプーチン氏以上に解っているはずだ。

 冷静に考えればプーチンが始めた施戦争を、捗々しい戦果もなく大統領たるプーチンが終結宣言するのは非常な困難が伴うだろう。むしろ不可能とすら言えるだろう。しかし大統領が変われば、少なくとも戦争を始めた責任は後継・大統領にはない。
 しかも36歳と,若い政治家であれば、彼と彼の配偶者及び彼の子供たちの未来も考えるだろう。つまり矢鱈と核の脅しをかけないだろうし、決して核使用に踏み切らないだろう。彼自身にも長い未来が広がっている。それをわざわざ潰え去らすことを選択しないだろう。核戦争の脅威は遠のくと思われる。

 しかしこうしている間にも戦場では数多の尊い命が失われている。ロシアのウクライナ侵攻を機に、ウクライナ軍に入隊志願した19歳の女子大生が戦死したと別の外電にあった。なんと痛ましいことだろうか。
 別の記事で辛坊某は東部戦線のロシア軍が総崩れになるだろう、と予測し、敗走するロシア兵がいかなる残虐行為を働くか心配している。いやロシア軍が総崩れとなって敗走する方が、東部戦線に塹壕を掘ってロシア軍が防衛戦を演じる方が、もっと悲惨で残酷な結果をもたらすだろう。一日も早く総崩れとなって、ロシア兵は全員祖国へ逃げかえることを望む。

 重篤な病に罹り、余命短い老人が独裁政権と核ボタンを握っているのは危険だ。プーチン氏は一日も早く後継者に大統領を譲ってガン手術を受け、戦争犯罪の被告として国際司法戦争犯罪法廷に健康な体で立つことを望む。
 彼がいかに裁かれるかによって、人類は再び侵略戦争といった馬鹿げたゲームを放棄するか否かが決まる。二度と戦争などという国民に塗炭の苦しみを与える愚かな政治判断を政治家が行わない試金石にするためにも、プーチン氏をウクライナ侵略戦争の首謀者として厳しく断罪すべきだ。

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