野党政治家よ、まずは「歩け」、そして「明日の希望」を国民に語れ。政権交代選挙は小沢氏に「お任せ」にせよ。

有権者は変革を求めている
 先の小選挙区では甘利(明自民党幹事長、当時)さんや小沢(一郎元自民党幹事長)さんが小選挙区で負け、石原(伸晃元自民党幹事長)さんや野田(毅元自治相)さんは落選しました。
 それなりに日本を背負ってきた政治家が負けました。もちろん、選挙区ごとに事情が異なるとは思います。甘利さんを破った太(栄志衆院議員)さんは私が後援会長を務めていますが、私は角さん(田中角栄元首相)の例にならえと言いました。とにかく歩け、歩け、と言いました。太さんはそれをやりました。
 ただ大きく見ると、「それなりのことをやってきた人かもしれないが、時代は変わっている」「一つの時代で役立った人は、もう引き下がってもらってもいいんじゃないか」という有権者の方の考え方がにじみ出たと感じています。
 彼らが悪いから代わってほしい、ということではありません。「これまでよくやってくれたが、もういい」ということです。有権者は変革を求めています。

口だけではダメ
 先の衆院選で立憲民主党が敗北したといいますが、個別の選挙区をよく見る必要があります。小選挙区で勝った議員はやはり、しっかり地元を歩いているのです。
 必ずしもよいことではありませんが、やはり政策を語っているだけでは選挙には勝てません。議席を減らした責任を取って、立憲の枝野幸男前代表が辞任したのは政治家としては当然のことです。しかし、地元を歩かず、口だけの議員がいたことが積み重なったから、議席が減ったのではないでしょうか。
 枝野氏も理屈が先行していたかもしれません。理屈ばかりでは見抜かれてしまいます>(以上「毎日新聞」より引用)



 藤井氏は「口だけではダメ,歩け歩け」と野党を叱咤激励している。その思いは私も同様だ。なぜならこの30年間の殆どの期間を自公政権が担ってきて、日本は衰退し国民は貧困化したからだ。
 本来なら政権交代して自公政権が遂行して来た「構造改革」路線と称する「亡国、グローバリズム」から、政策をガラリと転換する政権が成立すべきなのだが。マスメディアが「反対だけではダメだ」と知った気な顔で反対野党を批判する。しかし政治路線を転換するのに賛成すべき政策などないのが当たり前ではないか。

 しかし野党はスンナリとは自公政権を批判できないようだ。自公政権には「連合」という影の軍団が控えているからだ。「連合」は「労働者の生活と権利を守る」というスローガンを掲げているが、政党政治に関与するよりも企業に対して労働分配率を引き上げる運動にならざるを得ず、労使協調路線にならざるを得ない。つまり政権与党に擦り寄らざるを得ない必然性がある。現連合会長の「野党連合」よりも「反共であれ」と野党分裂を立民党に要求するなど、その最たるものではないだろうか。
 現実問題として野党政治家は手足を持たない。いかに高邁な政治家であろうと、一人では何もできない。例えば総選挙などで選挙区内でポスターを貼るのに100人以上の人員確保が必要だ。その他にも街頭演説の動員などにも人手が必要だ。そこで頼って来たのが労働組合だった。

 だが現代社会には便利なネットがある。各候補者は自分のや党のサイトがあるだろう。そこにボランティア募集の「告知」を掲載することは可能だ。選挙運動員へのボランティア登録を呼びかけて、選挙運動員を集めることは出来るはずだ。労働組合に頼ることなく選挙を打つことが出来る。
 断っておくが、連合が「労働者の代表」ではない。連合は正規雇用労働者の17%程度を束ねる「特殊な団体」だ。彼らの多くは企業内で「専従」として特別待遇を受け、組合幹部の地位に恋々としている連中だ。圧倒的多数の労働者が「連合」傘下の労働者ではない。「連合」の支持を失うことを野党は恐れてはならない。恐れるべきは国民の支持を失うことだ。

 そのために藤井氏は「歩け」と命じている。私は「歩く」ことと同時に「明日への希望」を語れ、と野党政治家諸氏に提言する。チマチマとした与党批判も忘れてはならないが、この逼塞した日本を希望に満ちた成長する国家に蘇らせる政策を国民に語る必要がある。
 GDPゼロ成長で良い。などという馬鹿な政治家は党から追い出せ。国民に「明日の希望」を語れない政治家は勉強をやり直せ。少子高齢化だから経済成長はあり得ない、などと諦観を説くのはバカの極みだ。産業革命が生産性の向上だった、という基本原理すら理解できない者に経済を語る資格などない。

 そして野党の政治家諸氏を束ねて政権交代を果たすには、その道の実力者・小沢一郎氏を然るべき地位に就けて「お任せ」するしかない。あるいは小沢一郎氏に教えを乞うべきではないか。彼なくして二度の政権交代は実現できなかった。三度目があるとすれば、やはり小沢一郎氏に立役者をお願いするしかない。
 そうした簡単なことすら理解できないで「俺が大将」と逆上せ上った愚昧な連中が何人集まっても船は山に登るだけだ。まずは歩け、そして「明日の希望」を国民に語れ。党のリーダーは小沢氏に「お任せ」する度量が野党政治家には必要だ。

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