自由と平等、民主こそが国家のあるべき姿だ。

<ボルトン元米大統領補佐官(国家安全保障担当)は24日、時事通信とのインタビューに応じ、ウクライナ侵攻を受けて国際社会がロシアに強力な制裁を科すことで、将来の「理不尽な侵略行為」の抑止につながると強調した。一方、米欧の足並みが乱れれば「中国などに誤ったメッセージを送ることになる」と警告した。

 ボルトン氏は、ロシアが2008年にジョージア(グルジア)に侵攻し、14年にウクライナのクリミア半島を併合したにもかかわらず、その後の米欧などの制裁で深刻な打撃を受けなかったと分析。「プーチン氏に正しい教訓を与え、不当な侵略が繰り返されないために厳しい制裁を科す必要がある」と述べた。
 一方で、国際社会が弱腰の対抗策しか取れなければ「中国の習近平国家主席の思考にも影響を与える」と指摘した。ウクライナ侵攻でロシアがいかに高い代償を払うか明白になれば、中国も一方的な侵略に慎重になると予想。台湾への武力行使を抑止する上でも「国際的に非常に重要な時だ」と訴えた。
 ウクライナ侵攻の目的に関しては、プーチン氏は旧ソ連圏におけるロシアの支配的立場の再建と、北大西洋条約機構(NATO)の弱体化を狙っているとの見方を示した。その上で、プーチン氏は冷徹かつ合理的にウクライナ侵攻の費用対効果を分析し、それほど深刻な制裁を受けることはないと見越して「賭けに出るつもりになったのだろう」と語った>(以上「時事通信」より引用)



 バイデン氏の弱腰対応がプーチン氏をここまで付け上がらせた、というべきだろう。それは2014年のクリミア半島併合時に傍観していたオバマ氏以来の民主党の伝統なのか。
 ボルトン元米大統領補佐官(国家安全保障担当)が「ウクライナ侵攻を受けて国際社会がロシアに強力な制裁を科すことで、将来の「理不尽な侵略行為」の抑止につながると強調した。一方、米欧の足並みが乱れれば「中国などに誤ったメッセージを送ることになる」と警告した」のは正しい認識だろう。

 ウクライナ軍事侵攻で試されているのはウクライナ政府とウクライナ国民ではなく、バイデン大統領と米国の「出方」ではないだろうか。ボルトン氏は「「プーチン氏に正しい教訓を与え、不当な侵略が繰り返されないために厳しい制裁を科す必要がある」と述べた」というが、犬を躾けるには過ちは確実に指摘し、良いことは褒める、というものだ。
 おそらくロシアの独裁者は犬以下の倫理観の持ち主だろうから、過ちを絶対に傍観してはならない。西側諸国にも損失が及ぶことは充分に考えた上で、尚且つ米国はロシアのSWIFTコードを停止すべきだ。その代わり、米国はシェールオイルの増産と新規掘削の禁止解除を通達し、アラスカ天然ガスを欧州向けへ輸出するLNGタンカーを手配すべきではないか。

 同盟諸国を懸命に守ってこそ、信頼関係は生まれる。米国がウクライナを見捨てることがあれば、先進自由主義諸国は米国をもはやアテにすることはなくなるだろう。日本でも日本国内に駐留する米軍に対する不要論が噴出する可能性が高い。
 ロシアのSWIFTコードを停止しても、ウクライナは陥落するかもしれない。しかし米国と同盟諸国は経済損失という犠牲を払ってでもロシアを本気で制裁しようとした、という爪痕を遺すのと遺さないのとでは大違いだ。

 日本には古来より「無理が通れば、道理が引っ込む」という言葉がある。どんなに崇高な理想があろうと、戦争という「無理」を押し通せば、すべての「道理」が失われる。プーチン氏がジョージアやクルミアに侵攻した際に、先進自由主義諸国はロシアを自由主義世界からデカップリングすべきだった。
 軍事力による国境線変更がいかに大きな代償を伴うかを、独裁者に教え込む必要があった。プーチン氏の愚挙を甘い処罰で放置したことにより、中国に習近平氏が現れ、北朝鮮の金王朝などがプーチン氏の真似をしようと企んでいる。先進自由主義諸国は世界のあらゆる独裁専制主義と対峙すべきだ。それぞれの国にそれぞれの政治体制がある、などといった能天気な考え方こそが戦争を招いている。自由と平等、民主こそが国家のあるべき姿だ。

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