人類は武漢肺炎ウィルスと共存するしかないのか。

<米疾病対策センター(CDC)が11日に公表した集計によると、米国の新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者数が10日、140万人を超え、過去最多を更新した。入院者数も急増しており、医療現場の逼迫(ひっぱく)が懸念されている。

 CDCの最新の推計によれば、感染力が強い変異株「オミクロン株」は全米の新規感染者の98.3%を占める。これまで主流だったデルタ株に比べ重症化リスクは低いとされるが、かつてない規模の感染者増加に伴い、連日2万人近くが新たに入院。昨年1月のピーク時を上回る状況となっている>(以上「時事通信」より引用)



 欧州ではこの先半年で人口の約半数が武漢肺炎に感染するだろう、といわれている。米国でも引用した記事の通りだ。もはや武漢肺炎ウィルスの抑え込みに人類は失敗したようだ。
 新型コロナウィルスと共存の道を探らなければならなくなったようだ。早くからウィルスとの共存を提唱していた医療関係者や評論家がいたが、彼らに先見の明があったとは思えない。なぜなら武漢肺炎ウィルスはインフルエンザウィルスと違って「流行期」がないからだ。共存を受け容れた日から、人類は年がら年中武漢肺炎の感染爆発に怯えながら過ごすことになる。

 現代科学技術を以てしても、人類は微細なコロナウィルスすら克服することは出来なかった。「人-人」感染を抑え込めば根絶できる、という原理が分かっていても、それすら実践できない人類の叡智とはいかなる程度のものか、底が知れたといえる。
 第六波の感染爆発の山が必ず年始早々に日本を襲う、と予見した私を誇るのではない。私以外にも多くの人たちが同じように第六波の感染爆発が起きると予測していた。しかし政府・厚労省は経験則から誰でも予測できる第六波の感染爆発に備えて三回目のワクチン接種を早める手立てを講じなかった。

 日本にワクチンがなかったのではない。あったが、政府・厚労省は第六波の感染拡大を甘く見ていた。二回目の接種から半年の間隔を開けなければ成せない、としていた医療関係者の意見を参考にせず、8ヶ月の間隔を開けた今年二月からブースター・ワンチン接種を行うと早くから決定していた。
 しかし、それでは遅いことが判明した。が、判明してからでは間に合わない。既にオミクロン株が感染爆発しているからだ。こんな簡単な理屈すら、政府・厚労省は分からないのだろうか。

 引用記事では米国の感染爆発は末期的だ。一日当たり新規感染患者が140万人を超えているという。人口規模を勘案しても、日本で毎日約50万人もと新規感染患者が発生していることになる。それは想像を絶する患者数だ。
 重篤者のみを入院させているようだが、それですら全米で毎日2万人もの患者が入院しているという。米国でも医療崩壊は既に起きている、と見るべきだ。病院外に放置された患者は新たな感染源となり、米国の感染拡大をさらに促進するだろう。もはや武漢肺炎ウィルスと共存するしか方策はないようだ。

 流行期のない、一年中が流行期の武漢肺炎ウィルスと共存するのは容易でない。もはやワクチンは効かないし意味がない。今後必要となるのは感染した病人に投与する薬剤だ。
 コロナ・ウィルスの「コロナ」というスパイクタンパク質を破壊する薬剤が発明されて普及するまで、人類は対症療法を続けるしかない。しかしスパイクタンパク質を破壊する薬剤が発明されたなら、それはインフルエンザやSURSなどのコロナを纏ったウィルスに共通に効く薬でもある。

 だが現状は人類は武漢肺炎ウィルスを抑え込むことに失敗し、身辺に日常的に存在するウィルスの一つにしてしまった。まだまだ人類が到達した科学水準はこの程度のものでしかない。人類は武漢肺炎ウィルスとの戦いに敗れたのだ。
 今後政府・厚労省が採るべき方策は感染拡大のスピードを抑制して、医療崩壊を招かないように国民一人一人が「人-人」感染に神経質になることだ。そして今後の細菌との戦争に備えるために、国際機関WHOの組織再編と世界各国の協力体制の構築に国連は動くべきだ。それが出来ないのなら、WHOの看板を外して組織を解散し、新たに世界中の医療関係者が集まって新組織を構築すべきだ。役立たずのWHOなど必要ない。

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