国民民主党よ、情けなくはないか。

<国民民主党と、小池百合子東京都知事が立ち上げた地域政党「都民ファーストの会」が合流も視野に、夏の参院選での統一候補擁立を協議していることについて、日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は13日、「政策の一致がない野合談合にはくみしない」と語った。維新と国民民主は、国会議員の文書通信交通滞在費の見直しなどで連携を強めていたが、国民民主と都民ファとの合流が実現しても参加しないとの考えを示した。

  国民民主の玉木雄一郎代表は、2017年の衆院選で小池氏が立ち上げた「希望の党」に、民進党から合流したメンバーの一人。松井氏は国民民主と都民ファの動きについて、「希望の党の復活やろ。何を一致して一緒になるのか。ひっついたり離れたり、選挙のたびに目の前の足し算ばかり。有権者からおかしいと思われるんじゃないの」と批判。「希望の党と何が違うのか、説明する必要がある」とも語った>(以上「朝日新聞」より引用)



 「都民ファ」と国民党とは成り立ちが違いはしないか。国政政党として一度は政権政党になった民主党の流れを汲む政党として、「都民ファ」に擦り寄るとは、情けなくはないか。
 なぜ毅然として自公政権と対峙する「天下の野党」として筋を通そうとしないのか。政権交代を目指す政党なら、自分たちが支持されていない状況を真摯に顧みて、次の選挙に向けて政治理念の検証や政策の見直しなどを行うべきではないのか。

 維新の松井代表が「何を一致して一緒になるのか。ひっついたり離れたり、選挙のたびに目の前の足し算ばかり。有権者からおかしいと思われるんじゃないの」と批判したそうだが、シングルイッシュー・大阪都構想を掲げて結成した維新が住民投票で二度にわたり住民から「否決」を突き付けられた「政党」が存続し続ける、というのもおかしな話ではないのか。
 なぜ維新は大阪都構想が住民投票で「否決」された直後に「解党」しなかったのか。なぜ松井氏は代表を辞めることで「否決」された「責任」を取るのか。維新が政党として掲げたシングルイッシュー「大阪都構想」が住民によって二度も否定された結果により、党を速やから解散して、大阪を「都構想」騒動に巻き込んだ責任を取るべきではないのか。

 それとも国民党も維新も「政治稼業」にしがみ付くために、政党を結成し、政党の存続が選挙目的となっているのなら、直ちに政治家を辞すべきだ。政権を目指さない政治家は吠えない犬だ、と比喩されたことがあったが、それでは吠えない犬に申し訳ない。政権を目指さない政治家は泥棒にも尻尾を振る犬だと言い換えなければならない。
 かつて政権を担当した政党の一派として政治の一角を占め、旧・民主党の「本流」だと自認しているのなら、なぜ野党連合の中核となって野党の取りまとめに汗を流さないのか。自身の身を空しくして、国家と国民のために尽くそうと全身全霊を捧げる気迫すら持ち合わせていないのか。「都民ファ」もシングルイッシュー政党として出発している。維新と似通った出自の政党だ。国民党が全国民を背景にして出発した政党とは明らかに異なる。そうした矜持すら喪失してしまったのか。国民民主党よ、情けなくはないか。

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