プーチン氏は似非・社会主義国の独裁専制政治家として生涯を終えるつもりか。

<ロシアのプーチン大統領は21日、北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大を批判した上で、「欧米が明らかに敵対的な路線を続けるのであれば、われわれは相応の軍事的対抗措置を取り、非友好的な行動には厳しく対応する」と警告した。国防関係の会合で語った。

 ウクライナとの国境付近のロシア軍集結情報をめぐり情勢が緊迫する中、プーチン氏は「現在の欧州で起きている緊張は彼らのせいだ」と欧米を非難。「いわゆる冷戦に勝利したことによる陶酔感と状況に対する間違った評価、起こり得る状況に対する誤った分析が原因だ」と断じた。
 プーチン氏は、米国やNATOのミサイルシステムがウクライナに配備されれば「(到達時間は)モスクワまでは7~10分、極超音速兵器なら5分だ」と述べ、「われわれにとって重大な挑戦だ」と指摘。NATO不拡大の「法的な保証」が必要だと改めて強調した。「米国は何らかの理由を付けて、関心がなくなった国際条約から簡単に脱退している」と根強い不信感もあらわにした>(以上「時事通信」より引用)



 引用記事で「ウクライナとの国境付近のロシア軍集結情報をめぐり情勢が緊迫する中、プーチン氏は「現在の欧州で起きている緊張は彼らのせいだ」と欧米を非難」したという。そして「欧米が明らかに敵対的な路線を続けるのであれば、われわれは相応の軍事的対抗措置を取り、非友好的な行動には厳しく対応する」と脅したようだ。
 威嚇や暴言はプーチン氏の政治手法だが、それが国際政治の場でも通用すると考えない方が良い。ロシアにとってウクライナはソ連当時の版図だったから、現在でもウクライナを支配しているつもりでいるのだろうが、ウクライナは立派な主権を有する独立国家だ。いかなる国であろうと軍事力で国境線を変更することは許されない。

 クリミア半島の帰属をクリミア半島住民による「住民投票」でロシアと決めたのは数世紀に渡る「入植」という侵略行為の結末でしかない。断じて許されざることだ。現在もクリミア半島はタタール人の郷土だ。ロシア人が大量入植してクリミア半島の住民の過半数を超えたとしても、「入植」は入植でしかない。
 それは北方領土も同じだ。終戦時に1万5千人も暮らしていた日本人を強制的に日本本土へ追放して、その後にロシア人を大量に入植させて「ロシアの領土だ」と宣言しようと、終戦後のドサクサに火事場泥棒を働いた事実は覆せない。侵略国家ロシアは永遠に世界中の人たちから尊敬を受けないだろう。

 プーチン氏は「現在の欧州で起きている緊張は彼らのせいだ」と欧米を非難」したというが、事実を嘘で言いくるめることは出来ない。突如として湧き上がったロシアと欧米の緊張関係はプーチン氏が命じてウクライナ国境に7万5千人もの軍を終結させて、ウクライナ東部への軍事侵攻を行おうとしているからだ。
 プーチン氏は自身の国民的な人気が下降して、政治生命の危険を感じ取り、その挽回にウクライナ侵攻を企てたのだろう。華々しい軍事行動を展開してプーチン人気を盛り返そうとしているのだろうが、欧米諸国が本気でロシアを経済制裁すればどうなるか、いかに軍事馬鹿な独裁者でも理解できるだろう。ロシア国民はプーチン氏が大量に製造した兵器やミサイルで暖を取り飢えを満たすことは出来ない。

 プーチン氏は社会主義に名を借りた国民からのピンハネ独裁専制政権をいつまで続けるつもりなのか。ピンハネは所詮ピンハネでしかないため、国富は独裁者たちに濫費されて国力はいつまで経っても涵養されない。1億4千万人もの人口を擁するロシアのGDPが韓国ほどでしかない現実こそプーチン氏は恥ずべきだ。
 世界の超軍事大国を自認していることこそ、プーチン氏は恥ずべきだ。なぜロシア国民のために政治家として働こうと思わないのだろうか。なぜ貧弱な社会保障こそ充実させるべきだ、と社会主義国の本旨に立ち返ろうとしないのだろうか。来年には「古希」を迎えるプーチン氏に残された日々はそれほど長くないだろう。彼は生涯を前世紀の遺物たる似非・社会主義国の独裁専制政治家として終えるつもりなのだろうか。ちなみに2016年のロシア人の平均寿命は、男は67歳、女は77歳である。

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