アフガニスタンが民主国家になる道程か。

アフガンの女性、男性同伴なしでの遠出が禁止に。「72キロ制限」タリバンが発表
 アフガニスタンのタリバン暫定政権は12月26日、女性が72キロ以上離れた場所に旅行をする場合、男性近親者の同伴を義務付ける方針を発表した。
 AFPによると、方針はタリバンの勧善懲悪省が発表。「45マイル(72キロ)以上離れた場所に出かける女性には、近親者の同伴なしに交通手段を提供してはいけない」と通達した。近親者は男性に限られるという。
 72キロは、東京駅から神奈川県小田原市や栃木県小山市くらいまでの距離にあたる。

奪われる女性の自由
 タリバンは8月に首都カブールを制圧した後に、アフガニスタンの政権を掌握した。
 1990年代の第1次政権時に、就労や教育など女性の権利を厳しく制限して国際社会から批判されたこともあり、新たに立ち上げた政権では以前のような厳格な政策はとらないと約束している。
 しかし実際には、タリバン支配が始まって以降、アフガニスタンでは女性が以前のように自由に行動できなくなっている。
 同国では9月に中等教育が再開されたが、学校に戻れたのは男子生徒のみで、いまだに多くの女の子たちが中等教育から排除された状態だ。
 また11月にタリバンは、女性俳優のドラマに出演を禁じ、女性ジャーナリストや司会者がテレビに出演する際にはスカーフで頭を覆うよう命じた>(以上「HAFFPOST」より引用)



 国家の発展には男女の協力が必要だ。男性だけで世の中が成り立っているわけではない。しかし夜盗の群れでしかないタリバンにとって、大事なのは女性の人権ではなく盗賊集団の統制なのだろう。
 他愛ない暴走族集団がヘンテコな規律を設けて、それに反した者を処罰として過剰とも思えるリンチに処すことで集団の「統制」を図っているのと類似している。決して民主的で自由な集団社会でない証拠でもある。

 しかし世界には政権と意見を異にする者の立候補を許さない「選挙」を実施して、「民主国家」だと自画自賛するイカレた独裁者が統治する国家すら存在している。援助してやるから「カラスは白い」と主張することに同意せよ、と札束で頬を張る国家も存在する。
 また札束で頬を張られるを侮辱ともせず、懐勘定に熱中する政治家や経済人がいかに多いことか。しかも彼らは一般人ではない。政権の座に就いている者や大企業経営と者たちだというから世も末だ。

 タリバンが統治するアフガニスタンをマトモな国だと考えてはならない。彼らはアフガニスタンを代表していないし、敬虔なイスラム教徒でもない。彼らは夜盗・強盗の類でしかない。それは中共政府の中国を縮小コピーしたようなものだ。
 習近平氏は自らを「宗教の開祖」に仕立て上げようとしている。中国共産党という宗教の開祖にだ。その所業はタリバン政権と五十歩百歩だ。もちろん女性を蔑視しているのはタリバンと同様だが、さらに都市と農村の戸籍で中国民を差別化している。宗教は見事なまでの「階層社会」でもある。

 信仰という思考停止により国民を支配するのは中世的な国家観だ。思考停止だから新しいことを考えてはならない。新しい学説を唱えるのは「神」の意志に背く、とみなされる。すべては教典(=聖書)の中にあり、教典から外れてはならないのだ。
 タリバン政権には碌な官僚組織もなければ統治する法律もない。だからすべてはイスラム教の戒律に準じるしかない。ただそうした誤魔化しに、いつまでアフガニスタン国民が付き合えるだろうか。国民の半数は女性だし、女性の協力なくしては国家の存続もない。そのことをタリバン政権が理解するのに、それほどの日数を要しないだろう。

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