誰が中共政府をここまで増長させたのか。
<中国の王毅(ワンイー)国務委員兼外相は26日、ロシア、インドの外相とオンラインで会談し、米国が12月に開催を予定している「民主主義サミット」に触れて「民主主義をかたる内政干渉には反対だ」と語った。中国外務省が発表した。
米政府は「民主主義サミット」に台湾を含む計110カ国・地域を招待する一方で、中ロなどを排除。中国は反発し、米国への批判を繰り返している。
王氏は会談で民主主義サミットについて「一国の基準で線を引き、分断と対立を作り出す」と米国を名指しで非難。「米国は世界の指導者を気取っているが、民主主義の実践は国によって異なり、模範はない」と語った。
王氏は24日のイランのアブドラヒアン外相とのオンライン会談でも、民主主義サミットを「イデオロギーで線引きし、陣営間の対立をあおるものだ」と批判していた。
中国外務省によると、バイデン米政権が外交ボイコットを検討している北京冬季五輪について、中ロ印外相の共同文書で支持を明記。イランのアブドラヒアン氏も「円満な成功を信じている」と語った>(以上「朝日新聞」より引用)
引用記事に「中国の王毅(ワンイー)国務委員兼外相は26日、ロシア、インドの外相とオンラインで会談し、米国が12月に開催を予定している「民主主義サミット」に触れて「民主主義をかたる内政干渉には反対だ」と語った」とある。それこそ「一つの中国」という現実無視のスローガンで台湾内政に干渉する中共独裁政権に反対する。
「米政府は「民主主義サミット」に台湾を含む計110カ国・地域を招待する一方で、中ロなどを排除。中国は反発し、米国への批判を繰り返している」ともあるが、「民主主義サミット」に非民主主義国家を招聘しないのは当たり前ではないか。ロシアでは普通選挙が実施されているではないか、と反論する方がいるかも知れないが、野党候補が毒を盛られるような選挙が「普通選挙」だろうか。そして中共政府が立候補者を決める選挙が「普通選挙」と呼べるだろうか。だからロシアと中国は「民主主義サミット」に呼ばれないのだ。
王毅氏はいつから横柄な物言いをするようになったのだろうか。中共政府の中国は自由主義先進諸国との貿易なしには一日たりとも国家運営が出来ないことを知らないのだろうか。その反対に自由主義先進諸国は中国なしでも経済的に行き詰ることはない。中国にとって自由主義先進諸国との貿易は必要条件だが、その反対に自由主義先進諸国にとって中共政府の中国との貿易は十分条件でしかない。
しかも中共政府の中国が自由主義先進諸国が形成していたWTOへの加盟を推進したのは日米だ。ことに米国が果たした役割は大きい。WTOへの加盟を機に、中共政府の中国経済が飛躍した。そうした歴史的事実を王毅氏は知らないのだろうか。よくも大きな顔をして日本や米国に指図できるものだ。
しかし王毅氏の横柄な態度を増長させた責任は自由主義先進諸国にもある。余りにも無造作に中共政府の中国を支援し過ぎた。ことに米国の甘やかしっぷりが中共政府の中国をスポイルしてしまった。
南シナ海の岩礁を埋め立てて軍事基地化しているのを米国が知らなかったはずがない。当時のオバマ大統領は中共政府といかなる取引をしたのか知らないが、軍事偵察衛星などで複数の岩礁が埋め立てられているのを黙認した。そして完成してからアリバイ作りをするかのように「航行の自由作戦だ」とバカ騒ぎを演じた。
中共政府の中国が軍事的脅威なら、なぜ米国は本気で対中デカップリングを推進しないのだろうか。本気で対中禁輸措置を講じれば中共政府の中国は明日にも立ち行かなくなる。
決して大袈裟な表現をしているのではない。米国からの大豆やトウモロコシの輸入が中国の生命線だ。オーストラリアからの石炭輸入が滞っただけで中国内は停電騒ぎが全土で起き、寒気激しい東北部で国民は凍死の危機に直面している。米国が同盟国と歩調を合わせてチップ禁輸措置を取れば、中共政府は超音速ミサイル開発すら出来ない。もちろん現在の5nmチップや7nmチップの禁輸だけでHuaweiはスマホ製造を諦めて養豚業を展開しているではないか。
記事で「王氏は24日のイランのアブドラヒアン外相とのオンライン会談でも、民主主義サミットを「イデオロギーで線引きし、陣営間の対立をあおるものだ」と批判していた」という。国民が直接選べない人たちによって支配される国で、国民の人権が尊重されるだろうか。 タリバンが政権を奪ったアフガニスタンでは女性がテレビに出ることを禁じられ、教壇に立つことを禁じられ、社会から追放されている。こんな何世紀か判らない時代錯誤の政治を強行する政権国家が現代でも存在していることが信じられない。
人類は多くの血を流しながら、少しも進歩していないようだ。イランでは「宗教指導者」が大統領の上に君臨している。中国でも憲法の上に中国共産党が君臨している。専制主義の独裁者が宗教やイデオロギーの衣装を纏っただけではないか。
いかなる宗教開祖が暖衣飽食の暮らしを送り、信者に戦争をして死ねと命じただろうか。マルクスは共産党の名を騙って人民から富を奪って蓄財し、愛人を何人も囲めと教えただろうか。そして世界共産革命を名目にして、他国を侵略し他民族を蹂躙せよと命じただろうか。
彼らは心の底から人類平和を願っていたのではないだろうか。宗教開祖は自身の身を滅ぼしてまで、信者であると否とを問わず、すべての人に尽くそうとしたのではないか。共産革命とはすべての人が等しく富を分かち合う社会を目指したのではないだろうか。中国共産党幹部たちよ、恥を知れ。