世界は「コロナ・ウィルス克服カリキュラム」を世界同時的に実施すべきだ。

<英国は今夏、新型コロナウイルス対策の制限をほとんど解除し、世界が注目する「実験」に乗りだした。ワクチンや過去の感染による免疫力がウイルスの防波堤になると賭けたのだ。
 それから3カ月。感染力の高いデルタ変異株に直面する中、英国の実験は集団免疫がつかみどころのないものであることを物語っている。冬が近づくにつれ、ここ数週間に新型コロナの感染・死亡者数は増加している。結論はこうだ。もともと不完全で、時間とともに衰えていく免疫力に頼っても、そう簡単にはデルタ株に勝つことはできない。

 キングス・カレッジ・ロンドンのティム・スペクター教授(遺伝疫学)は制限解除について、「ワクチン接種と自然免疫によって、早々に勝利できると期待して行われた」と語る。「それだけではうまくいかないということが分かった」
 英政府は20日、ワクチンを主な対策とする戦略を強化する一方、一部の医師や科学者が必要性を指摘しているマスク着用の義務化やワクチン接種証明などの措置に関しては、導入する必要は今のところないと述べた。
 政府は7月19日、イングランドにおけるマスク着用とソーシャルディスタンシング(対人距離の確保)の義務化を終了した。早期のワクチン普及や、感染拡大初期の感染率の高さから、一見すると市民は高い免疫力を身につけたようだった。

 当時、人口の半数以上がワクチン接種を完了していた。過去に感染したことで何らかの免疫を持つ人もかなりいた。当時の調査では、英国のほとんどの地域で、16歳以上の約90%が、ワクチン接種または過去の感染により、ウイルスに対する抗体を持っていると推定された。
 ボリス・ジョンソン首相は英国の「免疫の壁」がウイルスを制御すると見込んでいた。ある程度までは、その通りになった。英国では夏の間、感染者が目立って急増することはなかった。ただ、感染レベルが大きく下がることもなく、8月から9月にかけては1日あたり2万5000~4万人で一進一退が続いた。

 ここに来て、感染は再び増加している。21日の新規感染者数は7月以来初めて5万人を超え、先週の感染者数は前週比18%増となった。
 オックスフォード大学のデータ集積サイト「アワ・ワールド・イン・データ」によると、1日平均は100万人当たり約667人に達している。これに対し、フランスでは100万人当たり80人、ドイツでは同147人となっている。両国はワクチン接種証明などで対策を講じている。英国は先月、免疫力を高めるため、50歳以上の人と特定の健康状態にある人を対象に追加接種を開始した。

 疫学者によると、ほとんど規制がないことや、ワクチンで得た免疫力の低下、ワクチン推進活動の鈍化、ワクチン未接種の子供の多さ、屋内での交流機会の増加はいずれも、感染率の高さや上昇につながっている可能性が高い。
 当初は好調だった英国のワクチン普及は、若者の間で接種が進まず、欧州の他国に後れを取っている。60歳以上では90%超が接種済みなのに対し、35歳未満の接種率は70%を下回る。ハーバード大学のビル・ハナージ准教授(疫学)によると、若者は人混みに入る機会が多いため、ワクチンが最も普及していない層がウイルス拡散に不釣り合いに大きく関与している可能性がある。
 英国では、ワクチン未接種の成人の多くが、過去の感染によって何らかの自然免疫を持つとみられているが、それがワクチンと同程度の予防効果を発揮するかや、効果が同じくらい持続するかは不明だ。
 その上、ワクチン接種を受けた人々の間でも、免疫力が薄れつつあり、ブレークスルー感染が増えている。

 英国保健安全保障庁(UKHSA)の最近の研究によると、同国で最も普及している2種類のワクチン(ファイザー・ ビオンテック 製とアストラゼネカ製)は、症候性疾患に対する予防効果が2回目の接種後数週間でピークに達し、その後5カ月でそれぞれ69.7%と47.3%に低下した(研究論文は未査読)。
 入院に対する防御力も、それほど急激ではないが低下した。重症化を防ぐ効果は、ファイザー製ワクチンでピーク時の99.7%から5カ月後には92.7%に低下。アストラゼネカ製では、ピーク時の95.2%から5カ月後には77%に低下した。

 テキサス大学の新型コロナモデリングコンソーシアムを率いるローレン・アンセル・マイヤース氏は、「われわれは英国を見て、もしそうした接種率を達成したとしても、期待するような予防効果が本当にあるのだろうか?」と語る。米国では人口の約57%がワクチン接種を完了している。
 同氏をはじめとする研究者は、ワクチン接種によって新型コロナ感染症の重症度は大幅に緩和されているものの、感染の予防効果が低いため、ウイルスを封じ込めるには、マスク着用やソーシャルディスタンシングなど、他の対策が必要になるだろうと述べている。英国の死亡者数は感染流行の初期に比べてはるかに少ないとはいえ、インフルエンザによる年平均死亡者数の約3倍となっている。英国の平均的なインフルシーズンでは、1万5000人の死者が出る。これは、1年に分散した場合、1日に約40人の命が奪われていることになるが、死者は冬に集中している。
 「ウイルスと共存できると言う人には、説明する義務がある。これはいったい何を意味するのか」と、ロンドン大学衛生熱帯医学大学院のマーティン・マッキー教授(欧州公衆衛生学)は言う。「何人の死を許容するつもりなのか」>(以上「The Wall Street Journal」より引用)



 The Wall Street Journalに「コロナ「集団免疫」は夢物語か、遠のく英の期待」と題する記事が掲載された。英政府の22日の発表によると、新規感染者は4万9298人、死者は180人だった。感染者数は21日に5万2009人を記録した。ちなみに英国の人口は6,722万人で、日本の約半分だ。いかに爆発的な感染が英国で起きているかお解りだろうか。
 コロナ・ワクチンの有効期間は約半年だという。六月に二回目接種を受けた人なら、来月にはワクチン接種効果が半減する。しかも流行期の冬を迎える。日本でも爆発的な第六波が起きてもおかしくない条件が整いつつある。

 政府・厚労省は、なぜこの感染患者が下火の時期に全国的なPCR検査を実施しないのだろうか。一日百万人単位でPCR検査を実施して、徹底的に感染患者を洗い出して「隔離」して、感染源を根絶すれば武漢肺炎を完全終息できる。この好機に、政府・厚労省は一息ついて安穏として日々を過ごしているように見えるのは、なぜだ。
 岸田氏は口を開けば「コロナ対策に万全を期す」とほざいているが、一体何をしているのか。PCR検査の拡大実施しないのなら、せめて感染爆発時に家庭待機患者を出さないために、全国各地に野戦病院を造る手立てでもしているのか。

 コロナ・ワクチンの接種率が60~70%を越えれば、集団免疫が形成されて武漢肺炎の蔓延が抑制できると考えていたが、どうやらされは間違いだったようだ。世界に先駆けて逸早くワクチン接種を全国民に実施したイスラエルでも感染爆発が起きている。
 スプートニクというロシア製ワクチンの効果がいかなるものか判らないが、そのスプートニクを反・強制的に接種させたロシアでも感染爆発が起きている。米国でも未だに感染拡大が治まっていない。命に係わる感染症に全世界が全力で取り組む「コロナ・ウィルス克服カリキュラム」を国際機関が作成し世界各国が同時に「コロナ・ウィルス克服カリキュラム」を実施しなければ、全世界的にコロン・ウィルスを克服することは困難ではないだろうか。

 そうした国際的な「克服カリキュラム」の司令塔たるべき国際機関・WHOが腐っていては話にならない。なぜ国連は迅速に無能な人物を馘にして、コロナ・ウィルスと闘う組織に改編しないのだろうか。国連は「戦勝国クラブ」で「戦勝国の利害調整機関」でしかないと、私は常々国連を批判しているが、WHOの無能は中共政府の中国に操られているからだとしたら、まさに「戦勝国クラブ」の面目躍如ではないか。
 コロナ・ウィルスと共存などとトボケたことを主張する評論家がいるが、感染爆発するたびに人類は未来永遠にロック・ダウンを繰り返すというのか。変異種が現れる都度、全世界で百万人単位で犠牲者を出しても良いというのか。コロナ・ウィルスと闘わない国際機関・WHOなど、本当に必要なのか。日本政府はWHOに拠出している政府資金を止めて、それで大量のワクチンを購入して後進国へ配布した方が良いのではないか。

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