独立国に内政干渉しているのはドッチだ。

<台湾の蔡英文総統は26日、米CNNテレビのインタビューで、中国の脅威が「日々」増大していると述べるとともに、訓練目的で米軍部隊の派遣を受けている事実を初めて認めた。米メディアは先に、米軍の特殊作戦部隊と海兵隊が秘密裏に台湾に派遣され、軍事訓練を施していると報じていた。

 CNNによると、蔡氏は米軍の規模については明言しなかったが「人々が思っているほど多くはない」とし、「われわれの防衛能力を高めるため、米国と幅広く協力している」と述べた。
 米台双方の当局がこれまで確認を避けてきた米軍派遣を蔡氏が認めたことで、中国は強く反発。中国外務省の汪文斌副報道局長は28日の記者会見で、「米国が台湾地区で進める、いかなる形の政府間交流や軍事的関係にも断固反対する」と強調した。国防省の譚克非報道官も同日の記者会見で、「米国が台湾を使って中国を制する幻想を抱き続け、米台軍事関係を強化しようとするなら、中国は断固反撃する」と米国をけん制した>(以上「時事通信」より引用)




 何度もブログに書いているが台湾は独立国だ。独立国たる三要件の統治権・軍事統帥権・関税自主権のどれをとっても、一つとして中共政府の支配下にない。かつてチベットもそうだったし、新疆地区やモンゴル地区もそうだった。それを中共政府が武力侵略して異民族の地を奪ったのだ。
 同じことを中共政府が台湾に実行することを許してはならない。それこそ紛れもない軍事侵略だ。国際社会が中共政府の台湾に掛けている軍事的圧力を批判しているのは、中共政府が国際法に違反してはならないと懸念しているからだ。

 「一つの中国」など中共政府が勝手に云っている妄言に過ぎない。かつて中共政府が台湾を支配したことなどないし、そもそも台湾は中国大陸の一部だったこともない。世界の国々は中共政府の中国と国交を結ぶ際に、中共政府が「一つの中国」を認めろと迫るのに対して、「ああ、台湾と仲良くしてネ」と頷いたかもしれない。「一つの中国」とは「近隣諸国が協調する」のと同意程度の認識ではないのか。
 人々は「世界は一つ」と良く口にするではないか。その際、一々どの国が世界を軍事統一するのか、と問うバカはいない。「一つの中国」とはその程度の話だ。それを盾に取って「台湾は中国の領土だ」と主張する方がどうかしている。

 今月下旬、中共政府の中国とロシアは軍艦を繰り出して日本の日本海側から津軽海峡を通過して太平洋岸を航行し大隅海峡を通過するなど、ほぼ日本を一周する挑発行為を行った。何とも馬鹿げた行為だが、中露はそうした挑発を行って何が目的なのだろうか。いずれの海峡も国内に5つある国際海峡の1つで、領海の幅が通常の12海里から3海里にとどめられているため、領海侵犯には当たらないが極めて愚かな行為というしかない。
 中共政府は例によって「日本は台湾海峡を日常的に通過している」と説明したようだが、中露軍艦が隊列を組んで津軽海峡や大隅海峡を通過する必然性が何処にあるだろうか。挑発以外の何物でもないし、それにより対中対ロに対する日本の国民感情が悪化することはあっても改善することはない。

 CNNの報道では「米台双方の当局がこれまで確認を避けてきた米軍派遣を蔡氏が認めたことで、中国は強く反発」し、「中国外務省の汪文斌副報道局長は28日の記者会見で、「米国が台湾地区で進める、いかなる形の政府間交流や軍事的関係にも断固反対する」と強調した」という。しかし、それこそ米国と台湾に対する内政干渉ではないか。
 米台が「政府間交流」して悪いことなど何もない。独立国がどの国と軍事的関係を強めようと、中共政府の関与することではない。中共政府当局者が度々「台湾を侵略するゾ」と公言しているため、台湾当局が米国に支援を求めるのは当然のことではないか。もちろん中共政府の中国の台湾進攻は日本の防衛にも深く関係するから、日本が台湾を支援するのも当然のことだ。すべては中共政府が蒔いた種だ。

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