アホノマスクの後日談。

<新型コロナウイルス対策として国が福祉施設や全世帯に配布した、通称「アベノマスク」を含む布マスクについて会計検査院が調査したところ、調達した全体の3割近い約8200万枚(約115億円相当)が、今年3月時点で配布されずに倉庫に保管されていたことが、関係者への取材で判明した。3月までの保管費用は約6億円に上るという。

 政府は2020年春以降、介護施設や障害者施設、児童施設の職員や利用者、妊婦向けに、計約1億5000万枚のマスクを調達。4月から約2000万枚、6月から約4000万枚を配布した。約8000万枚も一斉配布する予定だったが、マスクの流通量が増えたことなどから7月、一律の配布から、希望する施設への配布に切り替え、備蓄に回した。これとは別に、全国の全世帯に「アベノマスク」約1億3000万枚を配布した。計約2億8000万枚の調達などにかかった費用は総額500億円を超える>(以上「毎日新聞」より引用)



 小さいことは云いたくないが、政府・官僚は何をしているのだろうか。アホノマスクが三割に相当する約8200万枚(約115億円相当)が、今年3月時点で配布されずに倉庫に保管されていたという。しかも倉庫保管費が三月までで6億円に上るというから驚く。もちろん、その負担もすべて税金から支出されている。
 記事によると政府は国民一人当たり二枚の配布以外に「2020年春以降、介護施設や障害者施設、児童施設の職員や利用者、妊婦向けに、計約1億5000万枚のマスクを調達」したという。しかし「マスクの流通量が増えたことなどから7月、一律の配布から、希望する施設への配布に切り替え、備蓄に回した」という。つまり1億5000万枚調達したマスクのうち、8200万枚が倉庫に保管されている、という。実に54.6%が配布されずに備蓄されていることになる。

 保管されているアホノマスク一枚当たり単価を計算してみると140円余りと高額だ。不識マスク50枚入り一箱が500円ほどだから、市販マスクは一枚10円ほどでしかない。官僚たちの頭の中はどうなっているのだろうか。高額であれ何であれ、早急に大量のマスクを用意すれば良い、という発想しかなかったのだろうか。
 なぜ医療物資サプライ網の整備をしようとしなかったのだろうか。中共政府が中国内の邦人企業が製造したマスクの工場からの出荷を禁じたのなら、なぜ日本国政府として敢然と抗議しなかったのだろうか。その後において、日本政府として医療物資サプライ網の再構築に動いている、という報に殆ど接していないのは何故だろうか。

 そしてアホノマスクの調達方法に関して、なぜマスメディアは問題視しないのだろうか。確か東北の方の零細事務所が元受けとなって、商社に発注するという本末転倒の政府外注が罷り通ってなかったか。恰も「村の鋳掛屋」が軍艦を受注して「三菱重工」へ下請けに出すようなものではないか。そんな摩訶不思議な外注委託が大量に出されていることをオリンピックの演出や備品などの「調達」でなされていることに驚いた。
 しかし政府では常態化していて、「村の鋳掛屋」に軍艦を発注しても不思議に思わない常識が出来上がっている。現場の人員調達にしても、ボランティアはタダだが、人材派遣会社に依頼する人件費は一人一日30万とか、非常識が罷り通っていることも私たちは知った。その挙句がアホノマスクの無駄な在庫だ。

 一般会計100兆円を超える巨額予算を支出している政府からすればアホノマスク保管費6億円は「小さなこと」かも知れないが、地域活動で年間数千円単位の補助金すら市役所と交渉している地域活動ボランティア諸氏の苦労が解ってないようだ。政府・官僚たちを総入れ替えしたい、と願うのは私だけだろうか。

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