中華民国は中華人民共和国とは異なる「国」だ。

<台湾の国防部(国防省)によると、23日、中国軍の戦闘機や爆撃機など計24機が、台湾南西部の防空識別圏に入った。
 午前中に戦闘機14機と爆撃機「轟(H)6」など5機が進入した。戦闘機は南西空域から中国に戻ったものの、爆撃機などはバシー海峡上空を抜けて台湾南東空域まで達した。午後には、戦闘機4機と早期警戒機1機が南西空域に入った。
 台湾が22日に環太平洋経済連携協定(TPP)への参加を申請したことに対する反発だった可能性がある>(以上「読売新聞」より引用)



 短い記事だが、中共政府の幼稚性が如実に見て取れる。台湾が中国に遅れてTPP参加申請するのではないか、とみられることに反発して中国の戦闘機24機が台湾の領空侵犯を行ったという。
 改めて言及するまでもなく、台湾は独立した「国家」だ。中国の属国でもなければ統治国でもない。「一つの中国」という方がどうかしている。

 米国は英国から入植した人たちが「独立戦争」を経て独立した。英国は決して「一つの英国」といって米国の独立を認めない、ということはない。そんなことを云えば「お前は正気か」と問い返されるだろう。
 しかし中国は外国が国交を結ぶ際に「一つの中国を認めるか」と踏み絵を迫る。中国で一儲けしたいと目論む諸国は「一つの中国」を認めてきた歴史がある。いや国連そのものが「中華民国」から「中華人民共和国」へ乗り換えてしまった。何というご都合主義のオンパレードだろうか。これが現代の人類社会の有様だ。

 決して人類が築いている国際社会は高度に文明的で叡智に満ち溢れた社会だとは呼べないだろう。しかも地球を数十回も破壊し尽くしても余りある核兵器を所有する国々が「俺様が一番だ」と誇示し合っている。
 さらに国連がご都合主義で「安保理常任理事国」という特別待遇で迎え入れた国が、他国を軍事侵略すると公言している。「一つの中国」なら中華民国と中華人民共和国とを入れ替える必要はなかったのではないか。なぜ入れ替える必要があったのか。答えは明白だ。それは「一つの中国」ではないからだ。入れ替えたことから、はしなくも国連も「一つの中国」でないことを認めているのではないか。それなら国連は言葉遊戯をやめて「お前も台湾も同じ独立国だ」と宣言する方がすっきりするのではないか。

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