石破氏は陣笠政治家として終えるつもりか。

<自民党の石破茂元幹事長は20日のBSフジの番組で、党総裁選への対応について「新型コロナウイルスの感染拡大で国民が恐怖におののき、(菅義偉首相ら)みんなが一致して向かっている時に『私がやります』とは、その気があろうがなかろうが口の端に乗せるべきではない」と述べ、現状では自身は立候補せず、首相の再選が望ましいとの考えを示した。

 石破氏は、次期衆院選に向けて「菅氏では『選挙の顔』にならない」との声が党内で出ていることについて「直接聞いたことは一度もないが、『菅さんでは選挙が戦えないので顔を変えます』というのが本当に国民に理解されるのか」と指摘。総裁選と衆院選の時期が近接していることを念頭に「首相は衆院選によって主権者たる国民が決めるもの。自民党員だけではない。本当の『フルスペック』は衆院選だ」と述べ、総裁選で党員・党友投票の実施を見送ることはやむを得ないとの認識も示した>(以上「毎日新聞」より引用)



 かつて防衛相まで務めた石破氏がいち早く菅氏支持を打ち出したとは。武漢肺炎が「細菌戦争」を仕掛けられたものと想定したなら、菅自公政権は完膚なき「敗北」を喫している。そんな指揮官を石破氏が支持するとは。
 経済も「経済戦争」だと想定したなら、自公政権は敗北し続けている。最低でも世界の平均経済成長ほどは成長しなければ、それは衰退だ。日本は30年間も敗北し、衰退し続けていたことになる。

 経済での敗北は世界を席巻したグローバル化に日本政府が乗ったからだ。グローバル化は企業経営者の「戦略」であって、政治家が「国家」と「国民」のための「戦略」として採用すべきものではない。
 なぜならグローバル化は企業収益を「短期最大化」するのには役立つが、労働賃金を抑制し格差を拡大し貧困化させるだけだ。国際投機家が短期に投機利益を手にするには都合が良いが、それは労働者が手にすべき企業利益を横取りするものでしかない。

 石破氏は武漢肺炎の感染蔓延に対して、無為無策に一年半も過ごした安倍-菅自公政権を「了」とするのか。中共によって仕掛けられた「細菌戦争」に、石破氏は自分が指揮官なら「こうする」と、確たる戦略を思いつかないというのだろうか。
 解散総選挙がトウノコウノなどとは虫眼鏡で日本の国家と国民を見ているのだろうか。石破氏に少しは期待していただけに残念だ。緊急に対応すべき「武漢肺炎」と、長期的に対策を立てるべき「日本経済の再生、成長」と多面的・複合的に考えるべきだ。感染症対策として「検査と隔離」を拡大実施すべきだし、感染爆発している地域には「野戦病院」を何棟でも建てるべきだ。断じて「自宅療養」を認めてはならない。

 自宅療養を巡回する医師や看護師の非効率と、患者の遺棄状態を考えるまでもなく、感染症患者を隔離しないのは感染源を放置するに等しい。到ってしまった事態を幾ら批判しても始まらないから、まずは感染患者を「感染株」ごとに隔離する病棟を確保することだ。
 そして「検査」を拡大実施して、市中に野放しになっている無症状感染者を洗い出すことが喫緊だ。地上へ顔を出したモグラだけを叩いても、地中のモグラは健在だ。地中のモグラこそ叩かなければ感染を抑止することは出来ない。「細菌戦争」にいかに勝利するか、日本の近未来が試されている。石破氏にそうした認識がないなら、陣笠政治家として終えるしかないだろう。

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