オースティン国防長官はポンペオ氏を倣え。

<アメリカのオースティン国防長官は中国について対立は求めていないとする一方、国益が脅かされればひるむことはないと強調しました。 
 シンガポールを訪れているオースティン国防長官は中国による南シナ海の領有権の主張は国際法上根拠がないと改めて批判しました。 
 さらに、台湾やインドに対する挑発行動などを例に挙げ、中国は紛争の平和的解決に消極的だと批判しました。
 そのうえでオースティン長官は気候変動問題での協力など中国とは建設的で安定した関係を望むと強調しつつも、「対立は望まないが、国益が脅かされればひるむことはしない」と釘を刺すことも忘れませんでした>(以上「ANN news」より引用)





 訪中して王毅外交部長と会談したオースティン国防長官は「中国について対立は求めていないとする一方、国益が脅かされればひるむことはない」と述べたようだが、「怯むことはない」とは何に「怯む」というのだろうか。
 彼女は米国の本当の実力を余り知らないのではないだろうか。中国は本当に困り果てている、という中国の現実すら知らないのではないのか。このままトランプ氏が提唱し、ポンペオ氏が推進した「対中デカップリング」が進めば、中国は少なくともチップの供給が絶たれ、先進機器の製造が出来なくなる。

 中共政府は大慌てにオランダのASMLにチップ製造機の売却を求めたが、米国がオランダに対中デカップリングの協力要請をしたことにより、ASML社製のチップ製造機はオランダから出荷されないままだ。
 現在、中国内で製造できるチップは14nmまでだ。それでは最新式のミサイルは飛ばないし、5G対応のHAUWEI製スマホは作れない。だから焦った中共政府は巨額な支援金を餌に5nmチップ製造を国内の半導体製造企業に呼び掛けたが、彼らに5nmチップ製造開発の技術力は皆無だった。それどころか中国の半導体最大手の中華紫光集団が破産に陥っている。

 中国は「底の浅い国」だ。「張子のトラ」と評することも出来るが、自力で何かを開発したことなど何もない。すべてはコピーと知的財産の剽窃でやってきた。だから中国内で基礎研究する者など誰もいなくなった。一生懸命に基礎から研究して何かを開発したとしても、誰かにコピーされたらそれでお仕舞だから、誰も徒労に帰すような真似をしなくなった。
 中共政府まで「千人計画」と称して、先進諸国の大学や研究所へ学生や人民解放軍兵士を「留学」させて、他国の研究成果をコピーして持ち帰れと奨励する有様だ。そして中共政府は他国の大学や研究所へ「派遣」した留学生が本国へ送る「情報」通りに、中国内で研究施設を作り、スパイした情報通りにコピーした研究を行っているから、外国で研究開発に成功すると同時に、中国内でも開発が終わって素早く特許申請している。そうした状況にある国で、一から研究開発する学究の徒が重宝されることはない。だから急に「独力で5nmチップを製造せよ」と叱咤激励されても中国企業で出来るわけがないのだ。

 ポンペオ氏が「中国人留学生をすべて排除する」と決断したのは正しい。さらにHAUWEIの5Gのを自由主義諸国から排除したのも正しい決断だった。TikTokやLineの使用禁止を米国民に命じたことも正しい判断だった。中共政府は中国GPS「北斗」の双方向通信ですべてのモノや人を監視しているからだ。
 つまりあなたがTikTokを利用すれば、あなたのスマホを通して個人情報や個々人の家から、スマホに記録されているデータ(実際は「クラウド」という場所に登録されているデータ)まで、中身はすべて抜き取られている、と覚悟しなければならない。あなたが政府要人だったり、研究所勤務をしていたりすると、あなたに近づくには何処へ行って、どんな手段を用意すれば篭絡できるか、中共政府には筒抜けということになる。

 そうした情報戦の最中に米中関係はある、という厳しい現実をオースティン氏は知っているのだろうか。知っているなら「怯む」暇などはないはずだ。「対立」を求めているのは中共政府であって、米国には対中デカップリングの確固とした決断と実行しかない。
 自由と民主をすべて否定し、国民が大洪水(一説には死者が10万人を超えているという)で苦しんでいる間、中共幹部は誰一人として大洪水の現場を訪れなかった。それどころか習近平氏は見当違いのチベットを訪れて、チベットの中国化が成功していると自画自賛しているノー天気ぶりだ。

 オースティン氏は「台湾やインドに対する挑発行動などを例に挙げ、中国は紛争の平和的解決に消極的だと批判した」というが、彼女の米国防長官としての資質を疑う。「中国は紛争の平和的解決に消極的」ではなく、紛争拡大に積極的なだけだ。それにより中共政府に国民の不満や批判が集まるのを逸らしているだけだ。
 中共政府が「身の丈」にあった政治を行えば、問題は何もない。彼が浪費している莫大な軍事予算を国民福祉へ回せば、すべては平和的解決へと動き出す。そして最終的に憲法と政府の上に君臨している中共を解体し、独裁制を廃して民主化すれば中国民は「檻」から解放される。それだけのことだ。

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