弁当ロスは政権支持率ロスだ。

<東京オリンピックの大会関係者向けの弁当が大量に廃棄されていたとされる問題について、内閣官房のオリンピック・パラリンピック事務局が「廃棄はあったと聞いている」と事実関係を認めました。 
 先週土曜日放送の「報道特集」では、国立競技場の会場運営にあたるボランティアらのために用意されたおにぎりや弁当、一日当たり数千食分が消費期限切れの前に廃棄される様子を報じました。大会が無観客開催となったことでボランティアらの数が減り、不要になったためとされていますが、野党側は大会組織委員会がうたっている“持続可能性に配慮した食材の調達”に反する行動ではないかと問題視しています。 
 これについて、内閣官房オリンピック・パラリンピック事務局は「我々の認識としては廃棄はあったと聞いている」と事実関係を認めました。一方で、「弁当を用意していたのは大会の組織委員会で廃棄された数など詳細はわからない」としています。野党側は他の会場でも廃棄が行われていないか、追及していくとしています>(以上「JNN」より引用)




 「復興オリンピック」が聞いて呆れる。「食品ロスをなくすために、私たちに出来ること」と題したパンフレットが環境省から出ている。ちなみにネットで同様のタイトルで検索できるから、ぜひ一度目を通して頂きたい。
 すると官僚諸氏は「食品ロスをしてはならない」という意識は充分にお持ちのはずだ。組織委員会専務理事の武藤氏は元財務相の官僚だから「食品ロス」に関しては充分な知見を有しているはずだ。

 オリンピック組織委員会の実務を司っている武藤氏が一日数千人分の「食品ロス」が出ている現場を知らなかったのだろうか。いや知らなかったでは済まない。なぜなら大会関係者の人数や、彼らに手配すべき弁当などの数値を、彼は知っていなければならない立場だからだ。
 開会式の演出などを巡る人たちの「不都合な」過去が表面化した時、彼は「私は知らなかった」と嘯いたが、外注に「丸投げ」という官僚の得意技がこの場でも出たようだ。160億円も費やした「開会式」の全体像を「知らない」では済まないのではないか。

 昨日、東京都の武漢肺炎の新規感染患者数が2,000人を超えた。いよいよ感染爆発が始まったようだが、菅氏はオリンピックの途中々止は考えていないという。まさに彼はガダルカナルに突入した旧・日本陸軍の血を受け継ぐ愚か者のようだ。退くべき時には退く、というのが指揮官の決断力であり能力だ。
 千食以上の食品ロスは「国民の血税」を捨てていることだ、という感覚がオリンピック関係者に皆無ということの証だ。なぜ食料バンクなどのNPO団体に供与するなどの知恵が働かなかったのだろうか。「内閣官房オリンピック・パラリンピック事務局は「弁当を用意していたのは大会の組織委員会で廃棄された数など詳細はわからない」」とは何事だろうか。大会関係者が大幅に削減されたのは知っているはずで、関係者数が減少すれば人に関係するすべての経費や物資が不要になることは「普通の判断能力」のある者なら誰だって想像できるはずだ。「弁当ロスのないように」という確認の電話一本で済んだ話ではないか。

 大会関係者は自分のポケットから出すのではないから「関係ない」と思っているのではないか。そんな不遜なことがあっても、(バカな)国民は金メダル数で欣喜雀躍して政権支持率が上がるとでも思っているのだろうか。弁当ロスは政権支持率ロスだと考えるべきだ。

このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。