園児の悲惨な事故死に思う。

<中間市の保育園で29日、送迎バスの中から意識がない5歳の男の子が見つかり、その後、死亡が確認されました。

 男の子は、およそ9時間にわたり、車内に閉じ込められたとみられています。 カメラに向かって笑みを浮かべる倉掛冬生ちゃん(5)。サッカーが大好きで友だち思いの優しい男の子でした。しかし・・・。 
 冬生ちゃんは、通っている双葉保育園の送迎用バスの中でぐったりした状態で見つかりました。 発見された時、すでに意識はなくおよそ1時間半後、搬送先の病院で死亡が確認されました。 きのう朝、送迎バスを運転していたのは40代の女性園長でした。 複数人の園児を乗せたバスは、午前8時半ごろには園に到着。 園長は、「全員、降りたと思い鍵をかけてバスを離れた」と話していて、冬生ちゃんは、およそ9時間にわたり車内に取り残されていたとみられます。
  近所の人は「(点呼や確認)はないですね」「車の中を見ないのかっていうのが、ちょっと引っ掛かります」 また、保護者は、「先生たちが気づくんじゃなく、親が気づくんだていうのが親の立場からもつらいです」などと話しています。 
 中間市によりますと、市内の保育園の定期監査は、毎年行っていますが、園児の点呼や送迎時の注意点などは、そのチェック項目にないということです。 きょう昼すぎ、保育園には中間市の職員ら8人が聞き取り調査を行いました。 
 警察は、業務上過失致死の疑いもあるとみて、関係者から話を聞くなど調べを進めています。
  冬生ちゃんの祖母は、涙を流し、言葉を詰まらせながら今の胸の内をこう語っています。 「お願いだから目を開けて。目を開けてと言っても、冬生はかわいい寝たままの顔で目を開けませんでした。冬生を返してほしいです。ただそれだけです。娘に返してあげてください」>(以上「九州朝日放送」より引用)



 痛ましい園児の死亡事故だ。炎天下の送迎バスの中に9時間も放置され、熱中症で倉掛冬生ちゃん(5)が亡くなった。
 送迎バスを運転していたのは40代の女性園長だったそうだ。なぜ園児を降ろした後、バス内を点検しなかったのだろうか。ただ通路を最後尾まで一往復するだけで無残な事故は防げたはずだ。

 「(市による)市内の保育園の定期監査は、毎年行っていますが、園児の点呼や送迎時の注意点などは、そのチェック項目にない」というが、安全点検はチェック項目にあろうがなかろうが、常に実施すべきではないか。
 人の子を預かる施設の責任として、預かった状態で親の手許に返すのが最低限の義務だ。年端もいかない乳幼児を預かる保育園の大変さは理解できるが、園児の安全確認を一瞬たりとも疎かにしてはならない。送迎バスには運転手のみならず、同乗の保育士もいたはずだが、彼らの園児確認はどのようになっていたのだろうか。

 年度当初なら新入園児の確認を見落とすこともあり得るのかと思うが、一学期も終わったこの時期のバス内取り残しの事故がなぜ起きたのか不思議でならない。倉掛冬生ちゃんのクラス担当の保育士も冬生ちゃんの姿がなければ「冬生ちゃんは休園ですか」と園長に問うなり、冬生ちゃんの親に電話していれば死に到ることはなかっただろう。
 中間市の双葉保育園の痛ましい事故を二度と繰り返さないように、全国の園児を預かる施設関係者は冬生ちゃんの死を無駄にしないように心掛けるべきだ。

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