米国は中国がなくても困らないが、中国は米国なしには立ち行かないことを知るべきだ。

<中国天津を訪問している米国のシャーマン国務副長官は26日、中国外務省で米中関係を主管する謝鋒(しゃ・ほう)外務次官と会談した。中国メディアによると、謝氏は、現在の米中関係について「難局に陥っており、深刻な困難に直面している」と強調。その上で「根本原因は、米国の一部の人々が中国が『仮想敵』とみなしていることだ」と米側を非難した。

 シャーマン氏は25日に天津入りし、26日までの予定で謝氏のほか、王毅国務委員兼外相と歓談する予定。今年1月のバイデン米政権発足後、米国務省高官が訪中するのは初めてで、冷え込みが続く米中関係の打開につながるか注目されている。

 謝氏は会談で「中国は、米国との対等な待遇や、共通点を見つけ出し異なる点は残しておくことを望む」と強調した。中国側は「対等」な関係を強調しつつ、米中関係の改善を模索している。

 シャーマン氏の訪中では、米中首脳による直接会談に向けた環境整備が行われるかも焦点の一つだ。中国の習近平国家主席とバイデン大統領は10月にローマで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議を視野に首脳会談の可能性を探っているとされており、シャーマン氏の訪中で調整が進められる可能性が指摘されている。>(以上「産経新聞」より引用)




 なぜ中共政府は米国と「対等」でなければならないのだろうか。感情を排して両国の国力をあらゆる面で比較すれば当然優劣が判明するが、しかし、それがどうしたというのだろうか。国力が勝っていることと、その国が世界中の人たちから信望を集めることとは別物だ。 
 そういえば日本人が中国人と親密になって「お前と俺は兄弟以上の関係だ」と云ったら、即座に「どっちが兄で、どっちが弟か」と訊かれたという。中国人は「序列」と「面子」に拘るという。力が接近している比喩として「実力が伯仲している」と云うが、「伯仲」とは男兄弟のことだ。つまりどっちが兄でどっちが弟か判らない、ほど力が接近しているという意味だ。

 なぜ中共の官僚たちが普通に「国家運営」を考えているなら、米中は協調すべきですと中共政府幹部に助言すべきだろう。いかに政府の上に中国共産党(以下「中共」という)が君臨していようが、実務を取り仕切っているのは官僚たちではないか。中共の幹部たちが国内統治や国家・経済論などから国際関係や国際法を学んだわけではない。
 だが中共の幹部に人事権を握られているため、中国外交部の人たちは本意を何も云えないのだろう。上にへつらい、下に威張り散らす官僚たちが国家を滅ぼす。おそらく習近平氏は「裸の王様」状態になっているのではないだろうか。

 いかに国家が軍事的に強大になろうと、他国を侵略して他民族を奴隷として使役しようと、それと国民の幸福とは別物だ。政権幹部たちは「ガキ大将」の感覚で誇り高ぶっているのだろうが、その様は余りに幼稚だ。
 本気で「中国側は「対等」な関係を強調しつつ、米中関係の改善を模索している」というのなら、処方箋は単純明快だ。それは自我欲を捨てて、相手を敬うことだ。たとえ相手が小国であろうと、見下したりせず敬うことだ。それは中国内でも同じだ。国民を敬わない独裁者が最後は国民によって追われたり、処断された歴史を私たちは数多く知っている。

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