米国の悲劇。
<米南部フロリダ州マイアミ近郊サーフサイドで起きたマンション崩落は、26日未明も生存者の捜索が続いた。死者は4人、行方不明者は159人に上るが、うずたかく積もるがれきと粉じんで活動は難航。崩落原因の解明に向け、連邦政府は現地に調査官を派遣した。 現場周辺で捜索を見守った付近在住の男性(59)は「なぜあのマンションだけが崩れ落ちたのか。理解できない」と不安げに話した。
◆少しずつ沈下? 以前から亀裂?
崩落原因を巡り、米メディアは1990年代にマンションが少しずつ沈下していたという専門家の指摘のほか、隣接する建物の建築のため以前からマンションに亀裂が見られたという住民の声を紹介。海水によるコンクリートの劣化の影響なども挙げているが、特定には至っていない。マンションでは、強化された建築基準を満たすための作業が進められていたという。
12階建ての半分以上が数十秒で崩落した衝撃は大きく、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、2001年の米中枢同時テロで倒壊した世界貿易センタービルを調査した米国立標準技術研究所から調査官が現地入りし、関係者の聞き取りを進める。
◆少しずつ沈下? 以前から亀裂?
崩落原因を巡り、米メディアは1990年代にマンションが少しずつ沈下していたという専門家の指摘のほか、隣接する建物の建築のため以前からマンションに亀裂が見られたという住民の声を紹介。海水によるコンクリートの劣化の影響なども挙げているが、特定には至っていない。マンションでは、強化された建築基準を満たすための作業が進められていたという。
12階建ての半分以上が数十秒で崩落した衝撃は大きく、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、2001年の米中枢同時テロで倒壊した世界貿易センタービルを調査した米国立標準技術研究所から調査官が現地入りし、関係者の聞き取りを進める。
◆不明者159人 無事祈る家族ら
一方、不明者の家族らは焦りを募らせた。現場近くの待機所にいたマイク・シルバーさん(33)は「親族の一家3人が巻き込まれた。がれきの山には人が生存できる隙間がある。助かる人は絶対に大勢いる」と祈るように話した>(以上「東京新聞」より引用)
一方、不明者の家族らは焦りを募らせた。現場近くの待機所にいたマイク・シルバーさん(33)は「親族の一家3人が巻き込まれた。がれきの山には人が生存できる隙間がある。助かる人は絶対に大勢いる」と祈るように話した>(以上「東京新聞」より引用)
米南部フロリダ州マイアミ近郊サーフサイドで起きたマンション崩落は映像を見る限り、爆発も地震もない。何事もない平穏な日常が続いている画面の中で突如として12階建てのコンドミニアムが崩れ落ちた。死者4人、不明者159人を数える悲劇が米国を見舞っている。
米国にももちろん建築基準はある。建築物の強度を定めた厳格な基準に従って建設されているはずだ。しかし12階建ての建築物が一部とはいえ崩れ落ちた。
原因究明はこれからだろうが、「崩落原因を巡り、米メディアは1990年代にマンションが少しずつ沈下していたという専門家の指摘のほか、隣接する建物の建築のため以前からマンションに亀裂が見られたという住民の声を紹介。海水によるコンクリートの劣化の影響なども挙げているが、特定には至っていない。マンションでは、強化された建築基準を満たすための作業が進められていたという」。
地盤沈下が有力視されているが、まさか12階建てのビルでパイルを地盤まで打ち込んでないことはないだろう。そうすれば地盤沈下が起きてもビルそのものは地盤に支えられているため、基礎部分が地面から顔を出して、ビル全体が浮き上がったようになっているはずだ。
そうなってなく、ビルが不当沈下の影響を受けて崩落したとすれば基礎工事に問題がある。付近のビルが一つも崩落していないことに鑑みれば、件のコンドミニアムの建設に問題があったと見るべきだろう。そうだとすれば米国の建築基準とその遵守に関して建設業者の責任が問われることになる。
フロリダは温暖な地でリタイア組が多く暮らす平和は地域だ。そこで起きた悲劇だけに米国が受けた衝撃は強いのではないか。救出活動により一人でも多くが無事救出されることを願う。