ネットの自由を侵してはならない。

<SNS上では、ワクチンに遺伝物質のメッセンジャーRNA(mRNA)が使われていることを理由に、接種すれば「遺伝子を組み換えられる」という投稿が拡散。厚生労働省や専門家によると、mRNAは、細胞の核内に入り込むことはなく、遺伝情報に変化を起こすことはないという。
「自閉症の原因になる」といった情報も広がっているが、誤りだ。ユーチューブやフェイスブックも、そうした内容の投稿を削除対象としている。

 「コロナは存在しない」という荒唐無稽な主張をするグループも存在するが、米疾病対策センター(CDC)が公開しているウイルスの写真を確認すれば、デマと分かる。「PCR検査は風邪も検出する。感染者数は水増しだ」との誤情報もあるが、検査は新型コロナ特有の遺伝子情報を基にしており、普通の風邪とは区別されている。
 接種後、不妊になるとの情報についても河野行政・規制改革相は20日、日本テレビの番組で「デマだ」と否定している>(以上「読売新聞」より引用)




 武漢肺炎ウィルス・ワクチンに関して、様々な「誤情報」がネットを中心に拡散している。引用記事に例示されている通り、接種すれば「遺伝子を組み換えられる」というのが典型だが、その他にも特定の人物による人類削減計画の一環だとする「陰謀論」まで、ネット上は賑やかだ。
 それをマトモに信じて、ワクチン接種を拒否する、というのも各人の自由だ。かつて江戸末期に種痘が蘭学者から伝えられて、それまで恐れられていた天然痘のワクチンとして広まるまで。様々な風聞が巷を賑わした。長州藩でも久坂玄瑞の兄・久坂玄機などの蘭学医が蘭書を翻訳して牛の血清から生成する製造方法を実施して長州藩で種痘を広めた。

 記事にも引用されている「コロナは存在しない」と主張する荒唐無稽な連中を信用する国民は極めて特異な少数派だと思うが、それでも少数派の方々が「コロナは存在しない」論に同調してワクチン接種を拒否するとしたら、罪作りな連中だといわざるを得ない。
 しかし、それでも「ユーチューブやフェイスブックも、そうした内容の投稿を削除対象」とするのには反対だ。SNのCEOが神に成り代わって検閲する、というのは余りに行き過ぎてはいないだろうか。彼らには検閲する権利はない。バカバカし手荒唐無稽な論理であろうと、SNSは検閲し掲載を削除してはならない。

 「コロナは存在しない」というバカバカしい主張がワクチン接種を妨害している、とするなら告発すべきは政府であり厚労省だ。そして「ビル・ゲイツの人類削減計画の陰謀だ」とする「ワクチン殺人計画」を唱える連中はビル・ゲイツ氏から名誉棄損で訴えられて、高額な損害賠償金を辣腕弁護士によって請求され、身包み剥がされるが良い。彼らの陰謀論の証拠はネット上にゴマンとあるから、ビル・ゲイツ氏が訴えようと思えば相手を特定し名誉棄損を立証するのは簡単だろう。
 そのようにネットの浄化はSNSのCEOが神紛いの権力を振るうことで、もたらされるのではない。ネット空間は現実社会と接点を持ち現実社会に影響を与えた段階でネット空間の出来事ではなくなる。つまり現実世界で責任を問われることになる。だからネット空間でSNSのCEOが神の如く振舞う必要はない。

 根拠のないmRNAワクチンに関する「自閉症の原因になる」といった情報から「不妊症になる」といった情報までネット上に湧いている。確かにそれらがワクチン接種を妨害するかも知れないが、それでもSNSが勝手に検閲してはならない。ネットは自由であるへきで、自由には責任が伴うこともネットに書き込む者は知るべきだ。
 SNSが検閲し削除することにより、身勝手な書き込みが皆無になるわけではない。嘘の書き込みをすれば、その代償を支払わされる、ということを書き込んだ者は実体験で学習すべきだ。「PCR検査は風邪も検出する。感染者数は水増しだ」との誤情報もあるが、そうした情報が出たことから、「PCR検査は新型コロナ特有の遺伝子情報を基にしており、普通の風邪とは区別されている」という説明が初めてなされた。物事の実態を詳しく知るためにも、SNSのCEOによる勝手な検閲や削除に反対する。

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