菅氏よ、それでもオリ開催するのか。

<新型コロナ対策の“優等生”に衝撃が走っている。オーストラリアのニューサウスウェールズ(NSW)州で発生したインド株由来のクラスターに歯止めがかからないのだ。
 同州では22日、新規感染者10人を確認。1週間ぶりの高水準に達し、クラスターは計21人に上った。
 諸外国に比べて感染拡大を抑えているとはいえ、州内は上を下への大騒ぎ。インド株の感染力の強さを裏付ける“証拠”が出てきたからだ。
 州当局が感染源とニラんでいるのが、国際線の搭乗員などを送迎していたリムジン運転手の60代男性。州は今月16日に感染を把握し、男性運転手が過去に訪れていた場所を公開。同日同時刻に同じ場所にいた住民に対し、PCR検査を要請した。
 その結果、運転手と同じゲノムを持つインド株の感染者が複数判明。その感染者と運転手が同日に訪れていた州都シドニー東部のショッピングセンターを詳しく調べたところ、監視カメラから「すれ違い感染」の可能性が浮上したのだ。

 州の発表によると、感染が判明した50代男性は運転手とショッピングセンター内で「すれ違う程度のわずかな接触だった」(グラディス・ベレジクリアン州首相)という。さらに、運転手が訪れたカフェのテラス席にいた70代女性も感染していたというから驚きだ。
 州政府は危機感を強め、今月12日から18日にショッピングセンターを訪れた客全員を検査するという。さすが“優等生”といった徹底ぶりだ。

 一方、日本はインド株が全国で117件(16日時点)も確認されているにもかかわらず、東京五輪開催にバク進中。入国する五輪関係者の隔離期間短縮を認め、1万人もの観客を入れるなど、正気の沙汰ではない。医療ガバナンス研究所の上昌広理事長がこう言う。
「水際対策も国内の検査も徹底してきたオーストラリアだからこそ、手際が良いのです。日本は医系技官を筆頭に『無症状者の検査は必要ない』『クラスター対策をしていれば大丈夫』と喧伝してきたため、インド株が流入しても方針転換できない。コロナ対策の誤りを認められず、成功したことにしているのだから、合理的な対策を打てるはずがありません」
 すれ違っただけで感染の恐れがあるインド株。日本は“五輪貴族”をもてなす前に、最強ウイルスの封じ込めが先だ>(以上「日刊ゲンダイ」より引用)



 もともと英国種は従来の武漢肺炎ウィルスの1.5倍ほど感染力が強いといわれていた。そしてインド種はその英国種より1.5倍ほど感染力が強いといわれている。つまり従来の武漢肺炎ウィルスよりも1.5×1.5の2.25倍も感染力が強いことになる。
 インド種がインドで発見されてから日本国内でインド種に感染した患者が発見されるまでそれほど日数が掛っていない。日本の防疫態勢はザルだといって良いほどだ。しかも政府・厚労省にPCR検査を拡大する意思は皆無で、防疫態勢もザルでは武漢肺炎が終息することはあり得ない。

 そうした中途半端な感染症対策のままオリンピック開催を強行するのは自殺行為といって良いだろう。引用記事の最後に「すれ違っただけで感染の恐れがあるインド株。日本は“五輪貴族”をもてなす前に、最強ウイルスの封じ込めが先だ」という記者の思いは恐らく国民の過半数が抱く思いだ。
 感染蔓延の終息へ向けて政府・厚労省の確実な戦略も何もないまま、最後の望みとしてワクチン接種による「集団免疫」に賭けている。しかし「新型コロナ対策の“優等生”に衝撃が走っている。オーストラリアのニューサウスウェールズ(NSW)州で発生したインド株由来のクラスターに歯止めがかからない」というほど、インド種の感染力の強さは脅威だ。

 どれほど感染力が強いのか。記事によると「感染が判明した50代男性は運転手とショッピングセンター内で「すれ違う程度のわずかな接触だった」(グラディス・ベレジクリアン州首相)という。さらに、運転手が訪れたカフェのテラス席にいた70代女性も感染していた」というほどだ。空気流量の大きな屋外なら感染しにくい、という神話は崩れ去っている。
 「日本はインド株が全国で117件(16日時点)も確認されている」にも拘らず、報道で彼らの感染経路に関しての言及はない。つまり感染経路が特定出来ないか、もしくは分からないというのが実体ではないか。

 感染力の強いインド種が蔓延している事態に対して、現在まで政府・厚労省は何も手を打っていない。それどころかオリンピック開催を強行するために感染力の強いインド種が蔓延しいていることを隠そうとしているのではないか。
 このままでは武漢肺炎はインド種を中心として感染爆発する恐れが高い。ワクチン接種率が60%を越えている英国で、再びインド種による武漢肺炎が感染拡大している様子から、日本でもワクチン接種率が「集団免疫」が形成されるとされている60%を越えても決して安心できない。さらに英国ではG7会場のあった地域でも感染拡大している、という。それはG7の取材に海外から訪れたプレスのいずれかによってウィルスがもたらされたと考えられる、という。オリンピックの取材に海外から訪れるプレスの数はG7の比ではない。ザル防疫のお墨付きの日本国内でオリンピック感染が爆発する事態が予想される。

 すれ違いでも感染する、というインド種が国内で蔓延しつつある事態を目の前にしても、それでも菅氏は「国民の安心・安全を確保」してオリンピック開催へ強行突入する、というのだろうか。正気の沙汰とは思えない。

このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。