パワハラの温床。

<6月22日夕方、北海道旭川市の旭川医科大学の建物内に無断で侵入したとして、北海道新聞社の記者の女が逮捕されました。

 建造物侵入の現行犯で逮捕されたのは、北海道新聞社の22歳の記者の女です。 
 記者の女は22日午後4時30分ごろ、正当な理由なく旭川医科大学に侵入。大学職員に発見されその場で取り押さえられました。
  当時、学内では学長の解任を審査する学長選考会議が非公開で開かれていて、警察によりますと記者の女は会議室付近の廊下にいました。 
 北海道新聞社は、「本紙の記者が逮捕されたことは遺憾です。記者は当時学長の解任問題を取材中でした。逮捕された経緯などについて確認し、読者の皆様に改めて説明させていただきます」とコメントしています>(以上「UHB 北海道文化放送」より引用)

<北海道旭川市の旭川医科大学の学長選考会議が6月22日、新型コロナウイルスの患者受け入れをめぐる不適切な発言などがパワハラと指摘されていた吉田晃敏学長を「解任相当」と判断したことがわかりました。
 吉田学長は6月17日に荻生田光一文部科学相に辞表を提出していましたが、学長選考会議は解任の審査を継続していました。

 この問題は2020年11月、旭川医大の吉田晃敏学長が新型コロナウイルスの患者の受け入れをめぐり、当時の病院長に「受け入れるならおまえが辞めろ」などと辞任を迫ったとされるもので、学長選考会議が解任の適否を審査していたものです。

 一連の問題をめぐっては吉田学長は6月17日、代理人の弁護士を通じて辞表を提出したことを明らかにし、「学長選考会議は解任の結論ありきで強引に審議を進めていると考えざるを得ない。司法の場で争うことも検討したが大学にも混乱を招くと考え、身を引く決意をした」と説明していました。

 その上で「不適切発言が仮にあったとしても解任事由に当たるかは別。パワハラに該当する事実はない」と主張していました。
吉田学長の辞任表明から5日後の6月22日、学長選考会議は旭川医大で会合を開き、吉田学長を「解任相当」と決定しました。

 旭川医大 学長選考会議 西川 祐司 議長:「審議の結果、吉田晃敏学長の解任を文部科学相に申し立てることを参加した委員全員の合意をもって最終的に決議した」

 解任の理由として、新型コロナウイルスや病院長への不適切な対応、職員へのパワハラ行為、勤務時間中の飲酒、対外的な信用を失う行為などをあげています。
 会合の内容は文科相に伝えられ、今後辞職を認めるかどうか、判断されることになります。
 吉田学長は旭川医大の1期生。2007年に学長に就任して以降14年間、長期間にわたり学長を務めていました>(以上「UHB 北海道文化放送」より引用)



 重要な会議が行われている場合、記者が取材のためにドアや壁に貼りついて耳を傾ける「ヤモリ取材」は何も違法行為ではない。しかし部外者進入禁止の屋内へ許可もなく立ち入るのは「不法侵入」に当たる。
 北海道新聞の記者は22歳と若いため、取材のための屋内侵入許可を得る手続きが必要なことを知らなかったのではないか。それにしても「旭川医科大学の建物内に無断で侵入」したとして会議室付近にいた22歳の女性記者を「取り押さえ」て「警察へ通報」するとは旭川医科大学は常軌を逸してはいないだろうか。

 部外者進入禁止、としているのなら旭川医科大学の建物内に無断で立ち入るのは「侵入」に当たるが、大学の構内に記者が自由に立ち入ってはならない、という決まりでもあるのだろうか。
 ましてや旭川医科大学では学長によるパワハラ問題が噴出して、解任騒動まで演じていたではないか。記者が関心を持って医科大学に取材を申し込むのは当たり前ではないか。その取材申し込みを医大側が拒否した、というのなら女性記者が構内へ入り込んでいたことに医大側が態度を硬化させて取り押さえたのも理解できるが、それでも「警察へ通報」し「逮捕に到った」のは行き過ぎではないか。

 医大側の不遜な態度が透けて見えるようだ。学長解任を議題とする会議が秘密会である必要があったのだろうか。
 旭川医科大学は少なくとも「社会的」な教育機関ではないか。開かれた「場」であるべき医科大学で「記者逮捕」劇が演じられたとは穏やかでない。吉田学長のパワハラが問題として騒がれたが、部外者の一人として、22歳の女性記者を会議室付近で取材していたとして身柄を拘束して警察に引き渡した医大側の措置こそパワハラの温床ではないだろうか。

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