小池氏が疲労から静養入院。

<東京都は22日、小池百合子知事が過度の疲労で静養が必要になったとして、今週の公務を取りやめると発表した。関係者によると、同日午後、都内の病院に入院したという。小池知事の公務は、多羅尾光睦(みつちか)副知事が代行する。

 小池知事は22日も都庁に登庁。都医師会や自治体とワクチン接種について協議するオンライン会議に出席した際、「すみません。声がかれていまして、恐縮です」と息を切らした様子で話していた。都などによると、この日夜に予定していた民放ニュース番組の出演なども見合わせた。

 小池知事は、都の新型コロナウイルス対策や、開幕まで1か月に迫った東京五輪に向け、指揮を執ってきた。今月25日には都議選の告示が控えており、地域政党「都民ファーストの会」の特別顧問を務める小池知事の対応が注目されていた>(以上「読売新聞」より引用)



 都道府県の武漢肺炎感染患者数の発表などを知事が担当する、というのは誰が決めたのだろうか。記者会見に毎日望むだけでも知事にとってはかなりの負担のはずだ。
 しかし武漢肺炎に関する発表は必ずテレビニュースで報じられるため、現職知事にとっては最大の選挙対策でもある。そうでなければ武漢肺炎の感染患者数の発表は役人に任せれば済む話だ。知事は要々の決断すべき場面で記者会見に登場して行政措置を発表すれば良いはずだ。

 実際に菅総理が毎日の記者会見に登場して、全国の感染患者数の発表に臨んでいない。それらは担当者に任せている。知事も武漢肺炎対策会議を主宰しているであろうから、会議の会長に記者発表を任せれば良いはずだ。
 東京都がオリンピック招致都市として役割があるのなら、それもオリンピック開催委員会といった組織が都庁内にあるはずだから、その主宰者が記者会見に臨む必要はなく、会の会長に任せていれば良いはずだ。国や都道府県といった巨大組織を陣頭指揮で「やっている感」を出すには毎日記者会見の場に臨む必要があるだろうが、知事は必ずそうした事案を処理する「対策会議」を主宰する立場にあるため、「やっている感」をわざわざ出すまでもないはずだ。

 疲労が溜まり入院する事態になったのは何とも痛ましいが、組織とは適材適所に任務を委任して運営すべきものだ。そうしたマネジメントが小池氏に出来なかったのか、それとも都庁の役人が無能揃いで、小池氏が任せられる適任者がいなかったのか。
 副知事は一人でなければならない、ということではないはずだから、役人に適切な人材が見当たらなければ、感染症対策の専門家を庁外から招聘して対策会議を司る長に任命すれば済む話だ。一千万人を超える巨大地方自治体を一人で完全掌握することなど出来ない。適材適所で司々を適切な人材に業務委任して、知事は全体の纏めに徹すれば良いはずだ。

 小池氏が政治家としてスポットライトの中心に居続けたい、との願望から毎日の記者会見に臨んでいたのなら、それは間違いだ。しかも武漢肺炎の感染対策の専門的知識を小池氏が有しているわけでもない。
 餅は餅屋に任せれば良い。知事は行政判断を下す時や知事として特別措置を講じる際にだけ記者会見に臨むべきだ。出ずっぱりでは誰でも心身ともに疲労するだろう。入院されて静養されているようだから、今は小池氏の体調回復を望むだけだ。

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