「俺(総理大臣)がやるといえば出来る」と驕り高ぶる菅氏。

<世界保健機関(WHO)欧州地域事務局のハンス・クルーゲ(Hans Kluge)事務局長は28日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)は人口の70%以上がワクチン接種を終えるまで収束しないと警告し、欧州地域におけるワクチン接種のペースは「遅過ぎる」と批判した。

インタビューに応じたクルーゲ氏はAFPに対し、「新型コロナウイルス感染症のパンデミックが終わったと思わないでほしい」として、各国政府とその国民はパンデミックについて楽観してはいけないと述べ、ワクチン接種率を上げる必要があると指摘した。

 WHO欧州地域事務局は、ロシアと中央アジア諸国の一部を含む53の国と地域を管轄している。このうち、新型コロナウイルスワクチンの1回目の接種を受けた人は26%。AFPの集計によると、これまでに欧州連合(EU)内で少なくとも1回のワクチン接種を受けた人は総人口の36.6%で、接種を完了した人は16.9%。

 クルーゲ氏の主な懸念の一つは、新たな変異株の感染力が強いことだという。AFPの集計によると新規感染者数は4週連続で減少しているが、クルーゲ氏は夏に向けて「人々が警戒を解くこと」が主な懸念事項だと語った>(以上「AFPBB News」より引用)



 日本の少なくとも1回はワクチン接種した人は100人当たり8.84回と韓国よりもインドネシアよりも下位にある。もちろん先進国では最下位だ。しかも人口当たりPCR検査数も最下位に甘んじている。それでいて「この程度の感染患者数」で収まっているのは奇跡といえる。
 日本の奇跡を支えているのは清潔な暮らしと、「人-人」の濃密な接触をしない生活習慣にあるといえる。日本人は挨拶で相手と間を取って「お辞儀」をするが、キスやハグをしない。政治家はやたらと握手をするが、初対面の日本国民に握手をする習慣はない。

 日本の感染患者数を抑えている主たる原因は清潔な生活習慣ではないだろうか。土足のまま屋内で生活する習慣はないし、毎日のように入浴する。若い男女が相手に求める魅力の第一は「清潔感」だ。いかにイケメンでも不潔な者は嫌われる。
 それは見た目だけではない。物事に関しても「清潔感」は必要だ。ことに政治家に求められる資質は「清潔感」だろう。いかに手腕があろうと薄汚い印象があっては信頼を寄せることに二の足を踏むだろう。

 安倍-菅と続いている自公政権に「清潔感」はあるだろうか。自分の後援会員を国の行事に「特別優待」して恥じない感覚は「清潔感」とは程遠い。世界のパンデミックが収束していない段階で、それでも「俺(総理大臣)がやるといえば出来る」と遮二無二オリンピック強行へ号令をかける。
 オリンピックのために医師や看護師などの医療従事者を「特別枠」で募り、国民へのワクチン接種には歯科医師や救急救命士まで駆り出す。それこそ本末転倒ではないか。筋肉注射はそれほど高難度の技術ではないだろうが、ワクチン注射に伴って起きるだろう副反応への医学的処置が彼らで対応できるのか。また処置することまで法体系を見直すことが出来るのか。

 医師は全国的に不足している。これから対規模ワクチン接種会場を地方でも順次開設するようだが、俄作りのワクチン接種態勢で安全・安心な「ワクチン接種事業」が遂行できるのか。何でも派遣業者に丸投げして、頭数だけ揃えれば良い、と委託業務に慣れた政治家や官僚たちの思考に「清潔感」が感じられるだろうか。
 全世界の人類が順調にワクチン接種できて、おりりんびっく開催日までに世界で「集団免疫」が形成される見通しがあるのだろうか。オリンピックは「平和の祭典」であって感染症との「戦時体制下の祭典」であって良いのだろうか。オリンピックに医師や看護師を搔き集める余力があるなら、なぜ後進国へ彼らを派遣しようとはしないのか。「清潔感」ある日本国民の選択とは何かを日本国民は真摯に考えるべきではないだろうか。

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