中国四千年の歴史。

<中国外務省の趙立堅副報道局長は24日の記者会見で、バイデン米大統領と韓国の文在寅大統領が21日の会談後の共同声明で台湾に言及したことに対し、「台湾問題は中国の内政で、主権や領土の一体性に関係し、外部勢力の干渉を許さない。関係国は台湾問題において言行を慎み、火遊びしないよう促す」と強く非難した。 

 米韓共同声明は「(両首脳は)台湾海峡の平和と安定維持の重要性を強調する」と明記。南シナ海の「航行の自由」にも言及した>(以上「時事通信」より引用)




 趙立堅副報道局長は中共政府の高官だから仕方ないだろうが、自分以外の者が口を揃えて「あなたは間違っている」と声を上げたら「自分は間違っているのか」と自省するのが普通だ。それを言葉汚く批判する者たちを罵るとは余りに異常というべきではないか。
 引用記事では「バイデン米大統領と韓国の文在寅大統領が21日の会談後の共同声明で台湾に言及したことに対し、(中国外務省の趙立堅副報道局長は)「台湾問題は中国の内政で、主権や領土の一体性に関係し、外部勢力の干渉を許さない」「関係国は台湾問題において言行を慎み、火遊びしないよう促す」と強く非難した」そうだ。国際社会が台湾は中国の一部ではない、と共通認識を持つに到っている現実が中共政府には見えていないのだろうか。

 中共政府は一人でも味方を引き入れようと、様々な手練手管を韓国にも弄してきた。しかし韓国は蝙蝠外交という醜態を演じた末に、渡米してバイデン氏と会談した。もともと韓国が米国と手を切って中共政府と手を握ることなど出来ないことは当初から解っているはずだ。
 在韓米軍がいなければ韓国など一日たりとも国家存続はあり得ない。なぜなら先軍政治を掲げる「狂犬」のような隣国と38°線を挟んで接しているからだ。その「狂犬」の背後には「戦狼外交」を展開している「未冨先老」の大国が「我こそは偉大なり」と喚き立てている。国民よりも指導者を優先させる狂った二国と最前線で対峙する韓国が頼るは世界で唯一米国だけだ。そんなことは子供だって知っている。

 中共政府の「戦狼外交」は大失敗だ。なぜ習近平氏は30年前に鄧小平氏が掲げた「韜光養晦(とうこうようかい)」策を捨てたのだろうか。鄧小平氏の「改革開放」策により、ハラペコの中国民が飢えから解放され、先進国の仲間入りを果たす段階にまで到達したかに見えた。
 しかし習近平氏は焦り過ぎた。先進国の仲間入りできたかと思ったのは幻想でしかない。なぜなら中国は未だにコピーしか出来ない技術の未熟な国だからだ。しかも技術未熟な国家にしているのは中共政府に重大な責任がある。なぜなら「千人計画」を実施して、先進諸国の研究機関や大学に「人民」を潜入させて知的財産を剽窃する「国家計画」を立てるなど、愚の骨頂だからだ。それでは「真面目な研究者」などはバカバカしくなって基礎研究など放棄するに決まっている。

 結果として盗めない高性能チップは自国で生産ではないし、門外不出の精巧技術の粋の「ボールベアリング」も中国内では生産できない。日本製の微細な金属球がなければ「ボールペン」一本だって中国では作れない。だから、ベアリングが必須の核種エンジンもマトモな代物が中国では作れないし、中国が誇るドローンだって中身はすべて日本製部品の寄せ集めだ。
 一時期世界一の性能を誇っていたスパコンですら、世界に公開されているCPUと技術を寄せ集めて、高エネルギー消費で大量のCPUを駆動させる力技で獲得したものでしかない。新規ロジックを開発して、作り上げたスパコンではない。

 宇宙大国と自称しているが、米国が月へ人間を送り込んだのは60年も前のことだ。何も目新しい技術があるわけではない。火星着陸が本当だとしても、殆ど重力のない小惑星に探査機を着陸させた日本の技術には遠く及ばない。
 そうした現実すら見ようとしないで、自近を過大に宣伝し、米国との対立構造を国民に信じ込ませ、その挙句「戦狼外交」を展開してしまった。しかし現実は米国への輸出頼りの「貿易立国」中国が米国を追い抜くことなど永遠にないし、日本の技術を剽窃し、日本の高度技術による精密部品に依存している中国製品が日本製を凌駕することも永遠にない。そう言い切る根拠は「千人計画」のバカさ加減に習近平氏が気付いてないからだ。

 しかし中共政府は毛沢東の時代へ回帰せよ、と習近平氏は叫んでいる。「改革開放」以前の「内部循環経済」だという。アナクロニズムもいいとこだ。
 しかも大学教育も実におざなりなもので、学問の自由を決して許そうとはせず、共産主義の学習を義務付けているという。政治制度としての「共産主義」は落第だとの結論が旧ソ連崩壊で出たではないか。しかも「共存主義」を標榜しつつ、中国内の目も眩むばかりの貧富の格差が存在している大矛盾を放置したままなのは語るに落ちる、だ。

 自国民を大事にし、自国民の技術研究や自国民の優秀な経営者を育成しようとする姿勢がない限り、中共政府の中国は恐れるに足らない。なぜなら「恐怖政治」以外に国民を律することができない、無能な政権だからだ。
 国家は国民を閉じ込める「檻」であってはならない。国民はいつの日にか自分たちを閉じ込めている「檻」に気付き、いつの日にか必ず「檻」を破壊してしまうだろう。中国4千年の歴史はそうしたことの繰り返しではなかったか。いい加減気付けよ、と中共政府と習近平氏に忠告するしかない。

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