習近平氏を裸の王様にしているのは王毅氏たちだ。

<中国の王毅・国務委員兼外相は25日、通商問題を政治化しようとする欧州連合(EU)の試みは「受け入れられず、成功しない」と述べた。また、EUが中国当局者に制裁を科した際に中国は衝撃を受けたと語った。

 EUの欧州議会は20日、中国との投資協定の批准を巡り、中国がEUの政治家に対する制裁を撤回するまで手続きを凍結する決議を採択した。
 中国は3月、新疆ウイグル自治区での人権侵害を巡り西側諸国が中国当局者に制裁を科したのに対抗し、EUの政治家や外交組織、シンクタンクなどに制裁を導入した。
 王氏は、ミュンヘン安全保障会議主催の講演で、投資協定は「一方的なお願い」ではなく、政治的対立や経済のデカップリングをあおることはEUの利益にならないと指摘。中国は引き続き、相互尊重に基づいて欧州との協力関係を拡大する用意があると表明した。
「EUがわれわれに制裁を科すとは考えたこともない」と述べ、戦略的パートナーがそのような行動を取ることに疑問を呈した。
 また、制裁措置は中国国民に「欧州の帝国主義者からいじめに遭った時代を想起させる」と指摘した。王氏は「中国政府として守らなければならない主権や国家の尊厳がある。うそや偽情報は押し返さなければならない」と述べ、対抗措置を取った理由を説明。
 「中国は全ての国にとって信頼できるパートナーであり、対立関係に陥ったシステム上のライバルではない」とした>(以上「REUTERS」より引用)




 中国の王毅・国務委員兼外相「中国は全ての国にとって信頼できるパートナーであり、対立関係に陥ったシステム上のライバルではない」と語ったそうだが、どの口がそういうのか。散々欧米諸国や日本の経済支援や投資によって「高度経済成長」を果たしたことを忘れて、形だけ「経済大国」になったことで増長して「戦狼外交」を世界各国に展開した愚か者は何処のどいつだ。
 中共政府の中国が真の大国なら毅然としていれば良いではないか。王毅氏の名にある「毅」は日本では「強い」とも読む。本当に強いのであればEUが投資協定の批准を凍結したことで慌てふためくことはないだろう。習近平氏も「内部循環経済」に移行する、と今年3月の全人代で宣言したではないか。

 隣国を軍事侵攻し或いは軍事力を背景に侵略した地域の民族を絶滅させようとする行為を「ジェノサイト」と呼ばずして、何といえば良いのだろうか。そうした乱暴狼藉を働く国が世界から尊崇と敬意を集めるとでも思っているのだろうか。
 「ジェノサイト」を止めろ、と非難されたなら非難された我が身を振り返る必要がある。それを「内政干渉」だと批判し、れっきとした独立国家・台湾を「中国の領土だ」と無理を通そうとする。台湾が大陸・中国の領土だったことは歴史上一度もない。

 儲け至上主義者たちが中国14億人の「市場」に目が眩んで、「中国は一つ」の世迷い事の妄言に「ああ、そうだ、そうだとも。さあ商売の話をしよう」と返答して来たツケが出ている。歴代政治家や経済人たちは浅ましい自らの姿を鏡に映して、少しは恥じてはどうだ。
 REUTERSの記事によると「王氏は、ミュンヘン安全保障会議主催の講演で、投資協定は「一方的なお願い」ではなく、政治的対立や経済のデカップリングをあおることはEUの利益にならないと指摘」したという。何処まで口の減らない男だろうか。「一方的なお願い」ではない、というのならさっさと踵を返して中国へ帰ったらどうか。

 「EUがわれわれに制裁を科すとは考えたこともない」と述べ、戦略的パートナーがそのような行動を取ることに疑問を呈した、というが、まさしくそれこそがEUの「戦略的」なパートナー(相手)に対するシップ(能力)ではないだろうか。
 王毅氏は「中国は引き続き、(EUと)相互尊重に基づいて欧州との協力関係を拡大する用意があると表明した」そうだが、EUが「ジェノサイト」に骨髄反射的な拒絶反応示すのは忌まわしい歴史の記憶があるからだ。王毅氏は大躍進などの犠牲者が一億人とも数千万ともいわれる「殺戮の中国共産党の歴史」に慣れているかも知れないが、中国人以外の多くの人類は「大虐殺」どころか「人権侵害」すらゆるさない、という常識の世界にいる。

 王毅氏は外交官らしく王氏は、ミュンヘン安全保障会議の対中雰囲気がいかなるものであったか、帰国したなら包み隠さず習近平氏に報告することだ。さもなくば習近平氏は裸の王様のままに政治を誤り続けるだろう。彼の誤りを正すのは彼を取り巻く者の使命だ。

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