「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田)を世界文化遺産に登録するよう勧告した」というが、

<国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関は26日、青森市の三内丸山遺跡など17遺跡で構成する「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田)を世界文化遺産に登録するよう勧告した。農耕に移行せず、狩猟などを基盤としたまま定住した縄文時代の人類の生活実態を示す貴重な物証として世界的に認められた。
 7月16~31日にオンライン開催されるユネスコ世界遺産委員会で正式に決まる見通し。国内の世界文化遺産として先史時代は初めてで最古となる。自然遺産候補の「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄)にも今月10日に登録勧告が出た>(以上「共同通信」より引用)




 「国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関は26日、青森市の三内丸山遺跡など17遺跡で構成する「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田)を世界文化遺産に登録するよう勧告した」という。喜ばしいことだが「農耕に移行せず、狩猟などを基盤としたまま定住した縄文時代の人類の生活実態を示す貴重な物証として世界的に認められた」というのは納得いかない。
 三内丸山遺跡には明らかに「稲作用と思われる水路の遺構」が発掘されている。しかも数百年も定住していたことも発掘調査で明らかになっている。また6000 年前と推定される朝寝鼻貝塚(岡山市)の遺跡から、 イネのプラント・オパールが見つかったこと、同じく彦崎貝塚(岡山市) の縄文時代前期(約 6000 年前)の地層からもイネのプラント・オパールが大量に見つかったことをその論拠としている。数々の縄文時代から稲作が始まっていたとする証拠が発掘されているにも拘らず、戦後に確立された稲作は弥生人が中国から朝鮮半島を経由して日本へ伝えたとする歴史を決して書き替えようとしないのは何故だろうか。

 しかも縄文時代は実に1万3千年も前から始まっていることが発掘調査などで明らかになっている。それはメソポタミア文明が5,000年前から始まっているとされているが、最古とされる文明よりも遥か8,000年もさかのぼる。つまり縄文時代こそが世界最古の文明ということになる。
 そして縄文人は動物の毛皮を着た「原始人」だという想像された「物語」が常識化しているが、土器に「縄文」を付けていることから、何らかの繊維を縒って縄を綯っていたことは明らかだ。縄を綯えることは布を織る行為からそれほど遠くない。つまり縄文人は布を身に纏っていた可能性が高いのではないか。そして布らしき遺物も縄文遺跡から出土している。

 さらに、縄文人と弥生人が「骨格」からして異なる、とNHKが「日本人遥かなる旅⑤」に掲載した「骨格写真」は、同じ頭蓋骨写真を反転複写を繰り返したものだったと判明している。つまり捏造された特徴を持つ縄文人と弥生人の特徴を日本国民に植え付けるためのプロバガンダ「報道」を行ったことが明らかになっている。
 NHKをはじめ、教育機関は戦後自虐史観を日本国民に植え付けようとしている。そうした人たちにとって縄文人は(優秀な大陸陸から渡来した)弥生人によって滅ぼされた、という歴史物語を創作し日本国民は大陸文明により「文明」を授かった、とする方が都合が良い。だから稲作は弥生人が日本に渡来したとされる2,000年前から始まったことにしなければならなかった。

 だが現在ではDNA鑑定など科学的な手法により縄文人と現代人と殆ど違いのないことが判明している。たとえ弥生人が朝鮮半島から渡来したと主張する人たちの意見に従ったとしても、火炎土器や土偶などの芸術性の高い土器を作っていた縄文人よりも、何の文様も刻まれていない実用本位の土器を作った弥生人の方が「文明度が高い」といえるだろうか。そして弥生早期の外来系の土器は、玄界灘の沿岸地帯(北部九州)の大きな遺跡から発見されるだけで、他の地域からはほとんど見つかっていないが、これが現在の考古学者の常識になっている。
 むしろ他の理由があって弥生時代以降の土器に文様が刻まれなくなった、と考える方が合理的ではないだろうか。その「理由」は発掘された弥生人の骨格が物語っている。
 縄文人と弥生人が最も異なるのは発掘された遺骨に刻まれた「外傷痕」の有無だ。縄文人にはなかった外傷痕が刻まれた遺骨が弥生人から多く見つかっている。つまり縄文人が平和な暮らしを送っていたのに対して、弥生人は戦乱を繰り返していたと思われる。
 ちなみに 遼東半島で約3000年前の炭化米が見つかっているが、朝鮮半島では稲作の痕跡は見つかっていない。水田稲作に関しては朝鮮南部約では2500年前の水田跡が松菊里遺跡などで見つかっているから、稲作が朝鮮半島経由で日本へ伝来したとする歴史教科書は間違っていることが証明されている。

 日本の縄文時代が世界文化遺産に登録されるのは喜ばしいことだが、そこに捏造された「嘘」が紛れ込まされるのだけは防がなければならない。青森市の三内丸山遺跡だけでなく「青森市の三内丸山遺跡など17遺跡で構成する「北海道・北東北の縄文遺跡群」」を申請する、というのは充分に申請内容を見守らなければならない。
 なぜならアイヌ人が「先住民」だとする動きが政府を動かして2020年に「ウポポイ記念館」を設置してしまったからだ。開館式には歴史や考古学に造詣浅い菅氏も出席している。北海道各地からも縄文時代の遺跡はら出土しているが、縄文時代の地層からアイヌの遺跡は全く発掘されていない。

 アイヌの痕跡が残っているのは鎌倉時代からだ。つまり元に追われた沿海州やカムチャッカ半島の住人が北海道へ逃れて来たのがアイヌの起源だと推測される。だから縄文時代の遺跡指定に捏造されたアイヌ遺跡を紛れ込ませようとする策動がなされないか、監視しなければならない。
 断っておくが、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の委員諸氏は決して歴史の専門家でもなければ、民俗学や考古学の専門家でもない。しかも彼らは申請書類と参考人から意見を聞くだけで、現地を踏査することもしない。提出された「作文」や「コピーされた資料」を見るだけだ。売春婦でしかない慰安婦を「性奴隷」認定した愚かなユネスコ委員が大きな顔をして「世界遺産」の認定作業を行っている。そして国際機関に捏造した資料や大嘘の「作文」を提出して恥じない連中は世界中にいる。カネになるならアイヌを先住民だと主張して恥じない連中が無知な安倍自公政権や国会議員を動員して2019年4月に「アイヌ新法」を制定してしまった。同じことがユネスコ登録で起きないか、私たちには監視する必要がある。

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