武漢肺炎ワクチンの有効性は95%と高い。
<現時点で国内で承認されているのはファイザー/ビオンテック社が開発したmRNAワクチンという種類の新しい技術を用いたワクチンです。
mRNAというタンパク質を生成するために使用する情報細胞を運ぶ設計図が、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のスパイク蛋白、つまりウイルス表面のトゲトゲした突起の部分を作る指示を伝える役割を果たしています。
ワクチンが接種されると、mRNAは注射部位近くのマクロファージに取り込まれ、スパイク蛋白を作るように指示します。その後、スパイク蛋白はマクロファージの表面に現れると、このスパイク蛋白に対する抗体が作られたりT細胞を介した免疫が誘導されることで、新型コロナウイルスに対する免疫を持つことができます。
生きたウイルスはワクチンの中には入っておらず、また遺伝情報を体内に接種すると言っても、それによって人間の遺伝子の情報に変化が加わることもありません。
このファイザー社のmRNAワクチンはランダム化比較試験という最も強い科学的根拠となる臨床研究によって、プラセボ群と比較して発症予防効果95%という非常に高い効果が示されています。プラセボというのは偽薬のことで、この臨床研究では生理食塩水が注射されています。
ちなみにワクチンによる発症予防効果95%とは「95%の人には有効で、5%の人には効かない」または「接種した人の95%は新型コロナに発症しないが、5%の人は発症する」という意味ではありません。「ワクチンを接種しなかった人の発症率よりも接種した人の発症率のほうが95%少なかった」という意味であり、言い換えると「発症リスクが、20分の1になる」とも言えます。
この95%という数字は他のワクチンと比べても非常に高いものであり、例えば、最も効果が高いワクチンの一つである麻疹ワクチンの予防効果と同程度です。このような非常に高い有効性が示されたことから、海外そして日本でもこのファイザー/ビオンテック社のmRNAワクチンは承認されました。世界保健機関によると、すでに世界中で6億人の人が(mRNAワクチン以外も含む)新型コロナワクチンを接種しています。
新たに分かったこと
新たに分かったこと
新たに分かったこと
新たに分かったこと
mRNAというタンパク質を生成するために使用する情報細胞を運ぶ設計図が、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のスパイク蛋白、つまりウイルス表面のトゲトゲした突起の部分を作る指示を伝える役割を果たしています。
ワクチンが接種されると、mRNAは注射部位近くのマクロファージに取り込まれ、スパイク蛋白を作るように指示します。その後、スパイク蛋白はマクロファージの表面に現れると、このスパイク蛋白に対する抗体が作られたりT細胞を介した免疫が誘導されることで、新型コロナウイルスに対する免疫を持つことができます。
生きたウイルスはワクチンの中には入っておらず、また遺伝情報を体内に接種すると言っても、それによって人間の遺伝子の情報に変化が加わることもありません。
このファイザー社のmRNAワクチンはランダム化比較試験という最も強い科学的根拠となる臨床研究によって、プラセボ群と比較して発症予防効果95%という非常に高い効果が示されています。プラセボというのは偽薬のことで、この臨床研究では生理食塩水が注射されています。
ちなみにワクチンによる発症予防効果95%とは「95%の人には有効で、5%の人には効かない」または「接種した人の95%は新型コロナに発症しないが、5%の人は発症する」という意味ではありません。「ワクチンを接種しなかった人の発症率よりも接種した人の発症率のほうが95%少なかった」という意味であり、言い換えると「発症リスクが、20分の1になる」とも言えます。
この95%という数字は他のワクチンと比べても非常に高いものであり、例えば、最も効果が高いワクチンの一つである麻疹ワクチンの予防効果と同程度です。このような非常に高い有効性が示されたことから、海外そして日本でもこのファイザー/ビオンテック社のmRNAワクチンは承認されました。世界保健機関によると、すでに世界中で6億人の人が(mRNAワクチン以外も含む)新型コロナワクチンを接種しています。
新たに分かったこと
① 感染そのものを防ぐ効果がある
これまでは、新型コロナワクチンには新型コロナの発症を予防する効果があることが分かっていましたが、ウイルスの感染そのものを防ぐことができるかどうかは分かっていませんでした。しかし、感染そのものを防ぐ効果が複数の研究から示されました。
その中から代表的な研究として、アメリカCDCの機関誌MMWRに掲載された報告をご紹介します。
3,950人の医療従事者、ファースト・レスポンダー(救助隊・救急隊・消防隊・警察など)、エッセンシャル・ワーカーを対象に、13週間連続で毎週新型コロナウイルスのPCR検査が実施されました。その結果、症状の有無にかかわらず,新型コロナワクチンの2回の接種から14日以上経った人は90%の感染予防効果が示されました。
発症を防ぐことと、感染を防ぐことと、何が違うのか、別に本人にとっては同じじゃないか、と思われるかもしれません。確かに本人にとってはあまり大差ないかもしれませんが、ワクチン接種者が感染しにくくなる、ということは、接種者がその周りの人に感染を広げる可能性が低くなる、ということです。
「どうせオレ、感染しても重症化しねえし・・・接種しても意味ねえし・・・」と思っていた方も、自分の家族や周りの人を感染から守ることが分かれば、接種に前向きになれるのではないでしょうか。
これまでは、新型コロナワクチンには新型コロナの発症を予防する効果があることが分かっていましたが、ウイルスの感染そのものを防ぐことができるかどうかは分かっていませんでした。しかし、感染そのものを防ぐ効果が複数の研究から示されました。
その中から代表的な研究として、アメリカCDCの機関誌MMWRに掲載された報告をご紹介します。
3,950人の医療従事者、ファースト・レスポンダー(救助隊・救急隊・消防隊・警察など)、エッセンシャル・ワーカーを対象に、13週間連続で毎週新型コロナウイルスのPCR検査が実施されました。その結果、症状の有無にかかわらず,新型コロナワクチンの2回の接種から14日以上経った人は90%の感染予防効果が示されました。
発症を防ぐことと、感染を防ぐことと、何が違うのか、別に本人にとっては同じじゃないか、と思われるかもしれません。確かに本人にとってはあまり大差ないかもしれませんが、ワクチン接種者が感染しにくくなる、ということは、接種者がその周りの人に感染を広げる可能性が低くなる、ということです。
「どうせオレ、感染しても重症化しねえし・・・接種しても意味ねえし・・・」と思っていた方も、自分の家族や周りの人を感染から守ることが分かれば、接種に前向きになれるのではないでしょうか。
新たに分かったこと
② 接種半年後も十分な効果を保っている
新型コロナが世界に現れてまだ1年ちょっとしか経っていません。したがって、新型コロナワクチンの予防効果がどれくらい続くのかについての長期的なデータはまだありません。
先日、ファイザー社から、接種6ヶ月後の予防効果についての解析結果が報告されました。
これによりますと、2回目の接種から7日後から6ヶ月後までの期間において、発症予防効果91.3%と高い有効性が確認されたとのことです。また、CDCが定義する重症化を100%予防した、とのことで重症化予防効果も維持しています。
新型コロナが世界に現れてまだ1年ちょっとしか経っていません。したがって、新型コロナワクチンの予防効果がどれくらい続くのかについての長期的なデータはまだありません。
先日、ファイザー社から、接種6ヶ月後の予防効果についての解析結果が報告されました。
これによりますと、2回目の接種から7日後から6ヶ月後までの期間において、発症予防効果91.3%と高い有効性が確認されたとのことです。また、CDCが定義する重症化を100%予防した、とのことで重症化予防効果も維持しています。
新たに分かったこと
③ 変異株にも効果がありそう
これまで、南アフリカ由来の変異株、ブラジル由来の変異株、そして起源不明の国内流行株が持つE484Kという「免疫逃避」と呼ばれる変異によって、ワクチンの有効性が低下するのではないかと言われていました。実際に、実験室での研究結果からはワクチンの効果が落ちる可能性が指摘されていました。
また、現実世界の結果としては、これまでにオックスフォード-アストラゼネカ社製のチンパンジーアデノウイルスベクターワクチン(ChAdOx1)は、南アフリカ由来の変異株(B.1.351、501Y.V2)に対する予防効果が10.4%と大きく低下していました。
mRNAワクチンも同様に、免疫逃避であるE484K変異を持つ変異株には有効性が低下してしまうのではないかと懸念されていましたが、ファイザーの接種後6ヶ月の解析結果では、変異株が大多数を占める南アフリカにおいても100%の予防効果を示したことが報告されています。
これまで、南アフリカ由来の変異株、ブラジル由来の変異株、そして起源不明の国内流行株が持つE484Kという「免疫逃避」と呼ばれる変異によって、ワクチンの有効性が低下するのではないかと言われていました。実際に、実験室での研究結果からはワクチンの効果が落ちる可能性が指摘されていました。
また、現実世界の結果としては、これまでにオックスフォード-アストラゼネカ社製のチンパンジーアデノウイルスベクターワクチン(ChAdOx1)は、南アフリカ由来の変異株(B.1.351、501Y.V2)に対する予防効果が10.4%と大きく低下していました。
mRNAワクチンも同様に、免疫逃避であるE484K変異を持つ変異株には有効性が低下してしまうのではないかと懸念されていましたが、ファイザーの接種後6ヶ月の解析結果では、変異株が大多数を占める南アフリカにおいても100%の予防効果を示したことが報告されています。
新たに分かったこと
④ 日本人での副反応も想定内である
新型コロナワクチン接種後の発熱の頻度(第55回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会資料より)
日本人における副反応についても多くのことが分かってきました。海外の報告では、従来のワクチン、例えばインフルエンザワクチンなどと比べると副反応の頻度は高いと言われていましたが、日本人においても同様に副反応の頻度は高いようです。
4月9日のワクチン分科会副反応検討部会の資料が公開されていますが、特に2回目の接種後は、3割以上の人に接種翌日に37.5度以上の発熱が見られるなど、全体的に副反応の頻度が高くなっています。
ちなみに私も先日2回目のワクチン接種を受けたのですが、ちょっと接種部位が痛くなったくらいで、それ以外は特に大きな副反応は見られませんでした。別に熱が出てほしいわけではなかったのですが、少し拍子抜けしました。
一方、若い同僚は「へっへっへ・・・僕、熱出たんですよね・・・」と何故か自慢げに報告をしてきましたが(聞いてないのに)、これはどうやら、若い人の方が発熱などの全身症状が出やすいようです。
同じく4月9日のワクチン分科会副反応検討部会の資料によりますと、年齢が高くなればなるほど、全身症状は頻度が低くなるようです。
高齢者の方で、発熱や全身症状が心配な方にとっては、少し安心材料となるのではないでしょうか(それでも65歳以上の1割で2回目接種後に熱が出るようですのでご注意ください)。またアナフィラキシーについては、これまでに72件報告されており、海外の報告よりも頻度が高いようですが、適切に対応し軽快していることから、大きな懸念とはならないと考えて良いでしょう。
以上、国内承認後に新型コロナワクチンについて分かってきたことをご紹介しました。今後ワクチン接種が広がることによって、重症者が減ることが期待されます。
現在国内では第4波が広がっている状況ですが、(今すぐとはいきませんが)数カ月後の医療機関の負担を減らすためにも、ぜひ前向きにワクチン接種をご検討ください>(以上「yahooニュース」より引用)
引用記事は感染症専門医忽那賢志氏が「高齢者への接種開始 新型コロナワクチンについて分かってきたこと」との見出しでyahooニュースに掲載されたものです。いよいよ全国各地で高齢者向けに武漢肺炎ワクチン接種が始まるようなので、ワクチン接種に関する基本的な予備知識として転載した。
新型コロナワクチン接種後の発熱の頻度(第55回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会資料より)
日本人における副反応についても多くのことが分かってきました。海外の報告では、従来のワクチン、例えばインフルエンザワクチンなどと比べると副反応の頻度は高いと言われていましたが、日本人においても同様に副反応の頻度は高いようです。
4月9日のワクチン分科会副反応検討部会の資料が公開されていますが、特に2回目の接種後は、3割以上の人に接種翌日に37.5度以上の発熱が見られるなど、全体的に副反応の頻度が高くなっています。
ちなみに私も先日2回目のワクチン接種を受けたのですが、ちょっと接種部位が痛くなったくらいで、それ以外は特に大きな副反応は見られませんでした。別に熱が出てほしいわけではなかったのですが、少し拍子抜けしました。
一方、若い同僚は「へっへっへ・・・僕、熱出たんですよね・・・」と何故か自慢げに報告をしてきましたが(聞いてないのに)、これはどうやら、若い人の方が発熱などの全身症状が出やすいようです。
同じく4月9日のワクチン分科会副反応検討部会の資料によりますと、年齢が高くなればなるほど、全身症状は頻度が低くなるようです。
高齢者の方で、発熱や全身症状が心配な方にとっては、少し安心材料となるのではないでしょうか(それでも65歳以上の1割で2回目接種後に熱が出るようですのでご注意ください)。またアナフィラキシーについては、これまでに72件報告されており、海外の報告よりも頻度が高いようですが、適切に対応し軽快していることから、大きな懸念とはならないと考えて良いでしょう。
以上、国内承認後に新型コロナワクチンについて分かってきたことをご紹介しました。今後ワクチン接種が広がることによって、重症者が減ることが期待されます。
現在国内では第4波が広がっている状況ですが、(今すぐとはいきませんが)数カ月後の医療機関の負担を減らすためにも、ぜひ前向きにワクチン接種をご検討ください>(以上「yahooニュース」より引用)
引用記事は感染症専門医忽那賢志氏が「高齢者への接種開始 新型コロナワクチンについて分かってきたこと」との見出しでyahooニュースに掲載されたものです。いよいよ全国各地で高齢者向けに武漢肺炎ワクチン接種が始まるようなので、ワクチン接種に関する基本的な予備知識として転載した。
医療従事者の40台長男もファイザー社のワクチン接種を受け、その副反応として二回目の接種後36時間程度経過に37°を超える発熱と頭痛に悩まされたようだ。それでも仕事を休むことなく勤務できたということだから、武漢肺炎罹患者が訴える「死ぬほどの疲労感」というほどのものではないようだ。
長男の経験では一回目は何ともなかったようで、二回目で接種部位に腫れが出て、一日以上経過後に頭痛と発熱があったということだから、前期高齢者の私もワクチン接種に関して同様の副反応が出る可能性が高いと「口頭注意」を受けた。
それは引用記事で忽那賢志氏が「2回目の接種後は、3割以上の人に接種翌日に37.5度以上の発熱が見られる」と指摘している事と一致する。
ファイザー社のワクチンは製造に武漢肺炎ウィルスを用いたものではなく、引用記事ではコロナウィルスの感染手法を利用したワクチンであることが分かる。「mRNAというタンパク質を生成するために使用する情報細胞を運ぶ設計図が、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のスパイク蛋白、つまりウイルス表面のトゲトゲした突起の部分を作る指示を伝える役割を果たしています」「ワクチンが接種されると、mRNAは注射部位近くのマクロファージに取り込まれ、スパイク蛋白を作るように指示します。その後、スパイク蛋白はマクロファージの表面に現れると、このスパイク蛋白に対する抗体が作られたりT細胞を介した免疫が誘導されることで、新型コロナウイルスに対する免疫を持つことができます」とある通り、コロナウィルスがウィルス表面のトゲトゲ(これを「スパイク」と呼び、このスパイクにより人の細胞に取り付き核へと進入する)が太陽のコロナのように見えることから、コロナウィルスと呼ばれている。
つまりファイザー社のワクチンの有効性はコロナウィルスの強い感染力の所以であるスパイクをマクロファージに読み込ませて、スパイクを持つウィルスが侵入してきた際に戦う「抗原抗体反応」を獲得することにある。ワクチン製造段階で武漢肺炎ウィルスを用いてないため、ワクチン接種により武漢肺炎ウィルスに感染することはない。それがファイザー社製ワクチンの最大の利点といえる。
ただワクチンは何であれ人体にとって異物であるため体質によっては激しいアレルギー反応のアナフィラキシーを起こすこともあり得る。引用記事でも「これまでに72件報告されており、海外の報告よりも頻度が高いようです」とあるが、まさにアナフィラキシーはショック反応のため誰でも容易にアナフィラキシー反応を起こせば判るもので、それも接種後30分程度で起きるもののようだから、ワクチン接種現場で医師が適切に対応すれば大事には到らない。
上述したようにコロナウィルスの感染手段たるスパイク情報をマクロファージが獲得することにより感染を防ぐワクチンであるため、新たに分かったこと③ 変異株にも効果がありそうという論考には充分な根拠があると思う。つまり、これも特定の武漢肺炎ウィルスを利用してワクチンを製造していない「mRNAというタンパク質を生成するために使用する情報細胞を運ぶ設計図が、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のスパイク蛋白」を利用している利点といえる。
ワクチン接種の知らせが届いたなら、高齢者は恐れずにワクチンを早急に接種すべきだ。ただこの記事にある通り、一定の副反応が想定されていることを忘れず接種後の経過観察に意を払わなければならない。ことに接種直後一時間くらいはアナフィラキシー反応の有無を確認してから帰途につくべきではないだろうか。