気紛れのような緊急事態解除。

<新型コロナ緊急事態宣言の発令から約2カ月半ぶりの解除となる東京都内では、解除前日の21日、期待と不安の声が聞かれた。

 発令後の1月10日から自粛休業したJR御徒町駅近くの焼酎居酒屋「金魚」。男性店長(69)は「待ちに待った。常連客と会えず寂しかったので、すごくうれしい」と笑顔を見せた。

 時短営業要請は午後8時から午後9時に緩和されるが、協力金は2万円減に。宣言下で売り上げが例年の8割減だったという浅草の飲食店経営者夏野丈太郎さん(48)は「1時間延びたところで大きなプラスにはならない。もっと感染者を減らし切ってから宣言解除した方がいいのでは」と話した>(以上「共同通信」より引用)




 武漢肺炎が終息して感染拡大する心配がなくなったから一都三県の緊急事態を解除するのではない。新規感染者数が減少したから緊急事態を解除する、という相対的なものでしかない。
 それでは以前の緊急事態解除と同じ感染者数増の曲線を描くと想定するしかない。同じことの繰り返しでは「無能」の誹りを免れない。

 ただコロナ禍は自公政権の隠蔽するカーテン効果をもたらしている。中共政府の南シナ海や尖閣諸島近海での度重なる軍事演習を実施して、「領土を奪い取るぞ」というファイティング・ポーズを強くしている現実を国民の目から隠している。
 日本のマスメディアも度重なる中共政府の台湾上陸作戦を模した軍事演習が展開されていることを報道していない。だから日本国民の多くは身に迫る現実的な中共政府の軍事的脅威を知らないでいる。

 いや、日本国民だけではない。多くの政治家諸氏も平和ボケの中で利権漁りに懸命だ。引用記事に日本に迫る中共政府の軍事的緊張感の欠片もない。営業時間の時短が一時間ほど緩和されて「うれしい」という感想が国民に何をもたらすのか。
 そして飲食業の営業でどれほど感染が広まるというのか。感染患者が飲食店を訪れなければ、飲食店でクラスター感染することはない。つまり武漢肺炎ウィルスの撲滅を目指すべきが政府・厚労省や地方自治体の仕事ではないのか。

 なぜ効率的な検査方法の実施や、面的に一斉検査を実施する、といった効果的な検査手法を試みないのだろうか。感染爆発していた広島市が感染患者を多数出していた繁華街を中心に市民80万人のPCR検査を実施する、と発表したら、政府・厚労省は慌てて検査規模を27万人に縮小するように「指導」し、その政府・厚労省の指導に委縮したのか広島市は8千人の検査しかしなかったという。
 それこそ下水が完備されている広島市の中心市街地の検査なら、下水道の検査を行えば簡単に陽性患者のいる地域が特定できるはずだ。その特定された地域の全住民を検査すれば良いだけではないのか。無症状の感染患者を洗い出して隔離することこそが、何よりも必要だ。

 政治家の気紛れのような緊急事態宣言とその解除には「無策」以外の何物も感じない。「検査と隔離」を完全実施しない限り、感染症の決して終息しないことを肝に銘じるべきではないだろうか。

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