政治家は決して有権者のレベルを超えない

 <西村康稔経済再生担当相は26日の記者会見で、全国的に一時停止している政府の観光支援事業「GoToトラベル」の再開条件について、新型コロナウイルスの感染状況を示す指標が「ステージ2」まで下がることが必要だとの考えを示した。政府の緊急事態宣言を解除する目安の「ステージ3」より厳しい条件で「感染が再拡大しないようにする」と述べた。

 

 ステージ3は、例えば感染状況を示す指標の一つである「直前1週間の10万人当たり新規感染者数」なら「15人以上」が目安で、東京の場合は1日の感染者数が約300~500人に相当する。ステージ2には明確な数値の目安がない>(以上「共同通信」より引用)


当選7回、国家公安委員長など大臣を歴任、昭和25年生まれの70歳──そんな自民党のベテラン衆議院議員が118日の夜、都内のイタリア料理店でワインを片手に舌鼓を打ち、さらに、馴染みの銀座のクラブをハシゴしていた。 

 冒頭の写真は、ベテラン議員が銀座のクラブ街を歩いている姿を撮影したものだ。  撮影時間は午後11時を過ぎている。国民に“STAY HOME”を強いる自民党の国会議員としてはあり得ない行為だろう。  更に午後9時に撮影した写真もご紹介しておく。クリックしていただければお分かりになるだろうが、ベテラン議員の顔は、明らかにニヤけている。別れ際にママからよほど嬉しい言葉をかけられたのだろうか。

 このベテラン議員は松本純・元国家公安委員長(70)。嵐のメンバーである松本潤37)とは漢字が異なるだけで読みは同じということから、永田町でも“マツジュン”と呼ばれているという。  横浜市議を経て1996年に神奈川1区から衆院選に出馬して初当選を果たした。この時に隣の神奈川2区から出馬して初当選したのが菅義偉総理(72)である。

  2008年に麻生太郎財務相(80)が総理に就任すると、官房副長官に就任した。ちなみに松本氏は麻生財務相の最側近として知られている。


イタリアンの夕食

 現在は自民党の国会対策委員長代理、すなわち国対ナンバー2の地位にある。当然ながら、国民や飲食店に外出自粛や午後8時までの時短営業が要請されていることはご存知だろう。  昨年12月には菅総理や二階俊博幹事長(81)など8人が高級ステーキ店で会食を行い、国民から厳しい批判の声が上がったのも、鮮明な記憶をお持ちのはずだ。  おまけに週刊新潮が写真を撮影した118日は、菅総理にとって初めてとなる通常国会が招集された日だった。  にもかかわらず、夕刻となって永田町を後にした松本元大臣の公用車が向かったのは、東京・中央区内にあるイタリアンレストランだった。店に入ったのは午後65分頃。  その店を出たのは午後850分頃。ちなみにレストランをよく知る関係者によると、「普段は政府の営業時間短縮要請をきちんと守っている」という。  店を出ると、タクシーをつかまえた松本元大臣。当然、議員宿舎に帰るのかと思ったら、タクシーは高級クラブが軒を連ねる銀座方面へと走り出したのだった。

クラブ2軒をはしご

 タクシーから降りて、雑居ビルに入っていったのが午後9時頃。30分後に出てきた姿は、リンク先の写真でご紹介した通りだ。 “マツジュン”は通りを歩き出すが、緊急事態宣言下での銀座回遊はまだまだ終わらない。新橋方面へ数分ほど歩いた後、別の雑居ビルへと入っていき、出てきたのが午後1120分頃だった。 

 イタリアンの次に訪れた2軒目の店は滞在時間が30分ほどと慌ただしかったが、3軒目では2時間近くを過ごしたことになる。  さすがにその後はタクシーで赤坂にある議員宿舎へと帰っていった。冒頭でご紹介した写真は、3軒目を出てタクシー乗り場に向かう姿を収めたものだ。  ご本人に話を訊くと、3軒目での飲酒などは一応謝罪しながらも、「しかしこれは、お茶代わりで出てたようなもので……」と苦し紛れの抗弁を行う場面もあった。  128日発売の週刊新潮では、元大臣の“イタリアン・銀座三昧”と、ご本人を直撃した一問一答を詳しく報じる>(以上「週刊新潮」より引用)




 受験生が試験が済んだら旅行へ行こうと計画して、そのための旅行資金を蓄えている、というのですら不謹慎だ。政府が緊急事態宣言を出して武漢肺炎の終息へ向けて国民の協力を仰いでいる最中に、「GO TOトラベル」予算1兆円を予備費に計上するとは不謹慎を通り越して感染患者に忙殺されている医療現場をどのように考えているのだろうか。

 そしてあるまじきことに、下段の引用記事にあるような不埒な国会議員がいる。彼らは税金を頂戴して国民のために働く立場にある「国家公務員特別職」の一員だ。なぜ日夜国民のためを思って働き続けないのだろうか。少しでも気を抜くと次の選挙で落選することを忘れているのだろうか。


 日本は米国とは異なる。選挙に対しては極めてシビアだ。一票たりとも投票有権者数と投票数が合わなければ選挙管理者は夜通しでも原因を突き止めるために票の数えなおしを行う。ドミニオンなどといった怪しげな投票機は使ってないし、投票総数が有権者数を120万票も上回るなどいった事態が起きれば選挙はもちろん無効だし、選挙管理委員長は辞職ものだ。だから松本某氏はこの記事が出れば次の選挙は極めて危ういものにならざるを得ない。それこそが民主主義の最も是とすべき浄化作用というものだろう。

 国民には「夜八時を回っての飲食はいけない」と命じ、自分たち政治家は何時になろうが飲食店をハシゴしても良い、というのでは政府の「自粛要請」の掛け声も薄れるだろう。公明党の国会議員にも同様の「飲食議員」がいるようだが、自民党や公明党はそうした不埒な党所属の議員にいかなる対応をするつもりだろうか。


 そしてそうしたお粗末な人物が国会議員である事実に国民は深く反省すべきだ。国民・有権者が選ばなければ彼らは国会議員のバッジを付けられない。有権者が彼らに投票したから国会議員バッジを付けて夜の街を彷徨するのだ。

 有権者が選挙で明確な選挙眼を持って投票すべきだ。政党や口先のスローガンに騙されるのではなく、人物を見抜くことこそが必要だ。世の中には「政治家は決して有権者のレベルを超えない」という「原則」がある。自覚なき有権者からは自覚なき政治家が生まれる。緊急事態宣言下の夜の街を彷徨する政治家は、そうしたレベルの有権者が選んだものに相違ない。そうではない、と彼らの選挙区の有権者が怒るなら、次の選挙で「結果」を出して頂きたい。

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