政府はすべての技能実習生の居所を明確に把握しているのか。
<と畜場としての許可を得ずにブタの解体を行ったとして、警察は群馬県太田市のベトナム国籍の男4人を逮捕しました。北関東で発生している家畜の連続窃盗事件との関連についても調べる方針です。
「こちらのアパートの室内では、豚が解体されていたということです」(記者)
と畜場法違反の疑いで逮捕されたのは、太田市に住むベトナム国籍の技能実習生カオ・スアン・トゥン容疑者(27)ら4人で、今年7月ごろ、アパートの一室で、違法にブタ1頭を解体した疑いが持たれています。
「ここで鶏の丸焼きをしていたのは見ました」(近所の人)
アパートの冷凍庫にはブタ肉の塊が14袋あったほか、解体に使用したとみられる刃物も押収されました。
同じ太田市では26日、家畜の連続窃盗事件に関与したとみられるベトナム国籍の男2人が、入管法違反の疑いで逮捕されています。ブタの解体現場は、その男らのSNSなどを捜査する中で浮上したということで、警察は今後、トゥン容疑者らと家畜の連続窃盗事件との関連についても調べる方針です>(以上「TBS news」より引用)
ベトナム技能実習生が「不法滞在者」となり、そして集団生活を送り犯罪に手を染めていたとは驚くべきことだ。日越友好関係を壊しかねないし、多くの真面目な技能実習生の評価まで落としかねない。
そもそも技能実習生が「技能の実習」現場から姿を消した場合、直ちに「派遣先」なり「入管」に連絡するようになっていないのだろうか。日本国内に「不法滞在」すればマトモな就職先はなく、生活苦に陥ることは容易に想像できる。
そして不法滞在者がアパートなどを巣窟にして集団生活しているのも驚きだ。アパートを仲介した不動産業者には「不法滞在者」を入居させても良い、との業法でもあるのだろうか。
そうではないだろう。「反社会」の人たちを入居させたり、斡旋してはならない、と業法に定めてあるはずだ。「反社会」とはヤクザのみならず、違法者をも含むはずだ。外国人が入居を希望して不動産業者を訪れたならパスポートを確認するのが先決ではないか。もちろん、契約者以外の人が同居しているなら「契約違反」として不動産業者は事情を聴く必要があるだろう。
ベトナム人の元技能実習生には子豚を80頭も盗んだ嫌疑が掛かっている。それ以外にも成り物の果物を盗んだ疑いもある。
かつて日本にはそうした犯罪はなかった。それはそれぞれの事業従事者の苦労を知っているからだ。それぞれの事業者の苦労を日本人は知っているから、彼らを敬う心を幼い頃から親から教わっている。だから塀に囲まれていない果樹園でも盗みを働く人はいなかった。
豚舎や牛舎に侵入して盗みを働くなど、普通の日本人には想像すら出来ない。しかしベトナム人はそうでもないようだ。あるいは中国人もそうなのか、それでは韓国人はどうか、と考えてしまう。
技能実習制度の謳い文句は国際親善のはずだったが、却って国際友好を破壊しかねない。その責任は「逃亡」や「不法滞在」を安易に誘発する技能実習制度を採り入れた安倍自公政権に責任がある。もちろん、安倍自公政権の官房長官だった菅氏にも大きな責任がある。