菅外遊を一切批判しないマスメディアには怒りを覚える。

 <菅総理は就任後初めての外国訪問を終え、21日、帰国の途に就きます。ベトナム・インドネシアを最初の訪問地に選んだ「狙い」と「成果」について同行した中島記者の報告です。

 菅総理が最初の訪問地としてこの両国を選んだ理由には、「失敗のない外交」と「中国を念頭とした安全保障協力の強化」があげられます。  ベトナムとインドネシアは日本との関係が良好で、外交経験の乏しい菅総理にとっては安心して訪問できる国だったと言えます。ある政権幹部も「無難な外交デビューを演出するためだ」と内情を話します。  実際、ベトナムでは新型コロナをめぐり、中国への依存が露呈したマスクといった医療物資などの供給網の拡大促進の他、短期滞在のビジネス関係者の往来の再開で合意。インドネシアでも看護師や介護士の往来再開を確認するなど、成果を上げました。そして、もう一つの目的、中国を念頭にした安全保障についても関係強化を確認しました。  「法の支配や開放性とは逆行する動きが南シナ海で起きています。日本は南シナ海の緊張を高めるいかなる行為にも強く反対をしています」(菅義偉首相)  

 中国が南シナ海への進出を続ける中、安倍前総理が提唱した法の支配や航行の自由などを柱とした「自由で開かれたインド太平洋」構想の必要性を訴え、両国首脳に対しては「構想実現の要だ」と呼びかけ、連携強化を訴えました。安倍前総理が第二次政権で最初に訪れた両国を訪問したことで、外交面でも「安倍路線の継承」をアピールしたといえそうです>(以上「JNN news」より引用)




 JNNニュースで「菅総理は就任後初めての外国訪問を終え、21日、帰国の途に就きます。ベトナム・インドネシアを最初の訪問地に選んだ「狙い」と「成果」について同行した中島記者の報告です」とある。驚くべきことだ、首相が未だ国会も開かず、従って施政方針演説もなく外遊へ出掛けた。その「菅首相の狙い」を記者が読み解く、というのだから本末転倒だ。

 なぜ国会で施政方針演説を行い、その中で菅自公政権の外交方針を明確にして、その方針に基づいてベト菅自公政権初の訪問先としてナムとインドネシアを訪れる、というのが本筋ではないか。一切の批判もなく「(菅氏外遊の)「狙い」と「成果」について同行した中島記者の報告」とは、JNNのなんという「忖度」振りだろうか。


 一事が万事、この有様だ。「GO TOキャンペーン」事業の推進にしても、菅氏本人の口から今後の政策展開について説明は一言も受けていない。それが武漢肺炎の感染拡大を招きはしないか、という国民の心配には一切何も答えていない。

 そして「GO TOキャンペーン」の恩恵に浴しない圧倒的多数の国民に「経済を回す」こととはどういうことなのかを説明して頂きたい。「GO TO商店街」では指定された商店街は数百万円から一千万円を超える割引金額を補助金支出まで「立替」なければならない、という負担をいかにするかという議論で頭を悩ましていると聞く。


 菅氏は外遊先で「法の支配や開放性とは逆行する動きが南シナ海で起きています。日本は南シナ海の緊張を高めるいかなる行為にも強く反対をしています」と述べたという。そうした政治姿勢は国会でまず国会議員に開示して、与野党の質疑に応じてから外国で喋るべき事項ではないか。

 「「法の支配や開放性とは逆行する動き」は南シナ海だけで起きているのか。チベットやウィグル地区の人権侵害に関して菅自公政権は「知らぬ存ぜぬ」で押し通そうというのだろうか。菅氏の認識を質すべき点は余りに多い。外遊に出掛ける前に国会を開いて政権が目指す国づくりを実直に国会議員と国民に開陳すべきだった。そして、そのことを一切批判しないマスメディアには驚きを通り越して不信感が募るだけだ。

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