安倍さんよ、「戦後レジュームからの脱却」はどうなったのか。

第11管区海上保安本部(那覇)は3日、沖縄県・尖閣諸島周辺で2日に領海侵入した中国海警局の船2隻が、引き続き領海内にとどまっていると発表した。尖閣周辺での領海侵入は2日連続となり、今年で14日目。
 11管によると、2隻は2日午後4時10分ごろから相次いで侵入。同日夕以降、操業中の日本漁船に接近しようとする動きを繰り返している。海保の巡視船が間に入って漁船の安全を確保するとともに2隻に領海から退去するよう要求した。
 11管は3日、領海外側にある接続水域でも中国海警局の別の船2隻が航行しているのを確認した。うち1隻は機関砲のようなものを搭載。領海に近づかないよう海保の巡視船が警告した。
 尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは81日連続。平成24年9月の尖閣諸島国有化以降で最長連続日数を更新した>(以上「産経新聞」より引用)



 中国は隣接するすべての国と紛争を抱えている。それも中国の一方的な領有権を巡る紛争だ。
 南シナ海の領有を巡る争いは中国が岩礁などを埋め立てて軍事基地化して、一方的に領有している。しかし陸地に関してはインドと国境を接するカシミール地方ではつい先日にも軍事衝突により印中両軍に死者が出ている。

 ウィグル自治区と称する中国の侵略地ではウィグル人に対する「漢民族同化策」が強要され、ウィグル人にウィグル語の使用を禁じ、ウィグル人の信仰するイスラム教を禁じている。
 ロシアとは歴史的な国境問題を抱え、先日も武漢肺炎騒動からロシア国内で働いていた中国人労働者150万人が強制的にロシア領から中国領へ帰還させられた。北朝鮮国境の豆満江には北朝鮮の体制崩壊に備えて30万人もの人民解放軍を張り付けている。

 もちろん南シナ海でもベトナムとイザコザと小規模な衝突を繰り返している。フィリピンはド大統領が対中強硬姿勢を見せ、台湾も独立派の蔡氏が総統となって対中対立を鮮明にしている。
 中国はまさに四面楚歌になっている。軍事的に領土を膨張させようとする企みは決して良い結果を中国人にもたらさない。中共政府は国際的にも孤立化の坂道を転がり落ちている。

 ここに来て、中共政府は経済成長による国家運営に困難を生じ、すべての中国民を飢えさせない保障が出来なくなった。かつて大躍進当時に、毛沢東主席の中国共産党は農政の失敗から一千万人近くが餓死したといわれているが、その歴史を繰り返しかねない状況に陥っている。
 習近平氏は焦っているのではないか。武漢肺炎不況により二億人もの失業者があふれ、頼りの綱の対米輸出も米中貿易戦争で切れたままだ。中国民の不満を外へ向けるために尖閣諸島へ侵攻しかねない。決して油断できない状況だ。

 安倍氏は第二次政権就任当時に「尖閣諸島に公務員を常駐させる」と明言していなかったか。なぜ実行しないのだろうか。外務大臣が「香港に国家安全法」を制定した習近平氏を国賓招待は中止する、と会見で述べたが、安倍氏の口からは聞いていない。
 経団連を主とする財界からの強い要望があるのかも知れないが、金儲けのために中国と融和的態度をとり続けるのは余りに浅まし過ぎる。むしろサモシイといわざるを得ない。日本の総理大臣のサモシイ姿は見られたものではない。

 尖閣諸島に自衛隊の基地建設を実行すべきではないか。そして台湾に対する中国の動きを牽制すべきではないか。
 さらに国境紛争を解決すべく、日本の立場を国際社会に発信すべきだ。たえず北方領土が日本固有の領土であることや、竹島が李承晩氏により戦後のドサクサの最中に不法占拠されたものであることなどを国際的に発信すべきだ。いつまでも「お悪うございました」と腰を低くしてはならない。ことに安倍氏は常に「戦後レジュームからの脱却」を掲げていたではないか。今日の弱腰は何が原因なのか、安倍氏は日本国民、ことにネトウヨに説明すべきではないか。

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