休校期間中に文科省と教育委員会は何をしていた。

新型コロナウイルスの感染確認が続く北九州市で、市立の小中学校に登校していない児童、生徒が今月4日だけで全体の約7%に当たる計約4770人に上ることが5日、市教育委員会への取材で分かった。
 多くは感染を避けるため、自主的に登校を控えているとみられる。市教委は学習の遅れや、学校になじめなくなることなどを懸念しており、担当者は「何らかの学習支援ができないか検討を進めている」と話した。   市教委によると、休校中の小中学校5校を除く市内の児童、生徒数は計約6万5400人。同月28日に、小中学校で2人の感染が確認されると、翌29日には計約1840人となった>(以上「共同通信」より引用)



 武漢肺炎の感染が続く北九州市で市立の小中学校に登校していない児童、生徒が今月4日だけで全体の約7%に当たる計約4770人に上る。という。市教委は学習の遅れや、学校になじめなくなることなどを懸念しており、担当者は「何らかの学習支援ができないか検討を進めている」と話したと記事にある。
 なんとも悠長な話だ。教育委員会と校長会は三月からの一斉休校の間に一体何をしていたのか。彼らは児童生徒の教育を履行するために存在する。武漢肺炎の感染阻止のための休校がいつまで続くか分からない段階で、遅れる教育課程をいかにして取り戻し、いかにして児童生徒の勉学を持続させられるのか、といった検討をして来なかったのだろうか。

 武漢肺炎が完全に収束するのはまだまだ先だ。一年かかるか二年かかるか、予断を許さない。そうすると各家庭にタブレットを配布し、ネット環境のない児童生徒はネット環境のある各地域の公民館や図書館などに集めて、充分に感染対策を取りながらネット教育をすることも可能ではないか。
 そのためのIT教育と称して全国の学校にPCを設置しているのではないか。それとも配布したPCはお飾りで、実際にPCを利用して授業などしたことがないのか。

 そして一週間に一度くらいは分散登校してスクーリングを行うなどの措置を一斉休校中にも出来たはずではないか。確かに父兄が登校して大量の宿題のプリント類を預かって持ち帰り、児童生徒の勉強の糧にしていた学校もあるようだが、残念ながら休校中もタブレットを使って授業をしていた、とのニュースに接したことがない。
 官邸や文科省は一時「9月入学」などといったバカな議論に振り回されていたようだが、学校は「制度」である前に児童生徒の「勉学の場」だ。その勉学の機会が児童生徒から奪われたことに対する危機感が政治家になければならない。

 「9月入学」はバカな知事が最初に発信したようだが、入学時期にグローバルスタンダードが必要か。それよりも勉学の機会の確保の方が重大事ではないか。北九州市の教育委員会は今になってアタフタしているようでは職務怠慢と批判せざるを得ない。
 文科省や全国の教育委員会は児童生徒の勉学の確保を真剣に検討し確実に対処すべきだ。しかし、それは安倍氏の「休校要請」と同時に迅速に行われてなければならなかった。そして夏休みを短縮して授業するのなら、全国の教室にクーラーを設置する必要があるのは休校要請があった時から判っていたことではないか。今になって慌ているようでは困る。

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