「ダイヤモンド・プリンセス」の乗員・乗客の全員を検査すべきだ。
<クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の新型コロナウイルス集団感染は、8日も感染者が増え計64人となった。中国・武漢市で初めて邦人が死亡したこともあり、乗客からは「密閉された空間で武漢よりも感染が広まっているのでは。乗客乗員全員を検査してほしい」との声も上がった。日用品や薬も不足し、船内の生活は徐々に厳しさを増している。
取材に応じた大阪市の団体役員(64)は妻と乗船。客室でテレビを見て過ごしたり、バルコニーに出て体を動かしたりしている。LINE(ライン)で知人らと連絡を取りストレス発散しているが、妻は元気をなくしベッドに横になっていることが多いという>(以上「共同通信」より引用)
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の新型コロナウイルス集団感染は、8日も感染者が増え計64人となったという。船という閉ざされた空間に閉じ込められている3700人を超える乗員・乗客のストレスは相当なものではないだろうか。
なぜ全員を検査して、早急に感染者と非感染者の仕分けをしないのだろうか。そして感染者は隔離病棟に収容し、非感染者はそれぞれの郷里へ帰国させる手続きをとるべきではないだろうか。
ここでも政府の緩慢な対応に怒りを禁じえない。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客には高齢者も多く、持病を抱えている方も多いと聞く。極度のストレスと日常服薬している薬が切れて持病が悪化しないとも限らない。
政府はそうした持病を抱える人たちが日常服薬している薬をヘリコプターで届ける案も「検討」しているというが、「検討」する段階はとうの昔に過ぎてはいないだろうか。それにしても一度に3700人の検査すら出来ないほど、日本の医療体制は脆弱なのだろうか。日本全国で検査処理能力は1日当たり1万検体あるという。首都圏で3700検体を処理する能力はあると思うし、全員を一日で処理するのは無理なら、半数ずつ分けてでも全員の検査をして、早急に下船させる措置を講じるべきだ。
多くの外国人を乗せいたまま、海上を漂流させていては外交問題にも発展しかねない。日本政府は新型コロナウィルス感染で早急な対応をすべきだ。