「桜を見る会」の招待客名簿は必ずある。

内閣府は21日、首相主催の「桜を見る会」を巡り、規定の保存期間が過ぎ、廃棄対象だった2011~13年の関連文書が残っていたことを明らかにした。参院予算委員会の与野党筆頭理事に報告した。14~19年の招待者数の内訳を記した文書も新たに示した。これまで招待者数の概数しか説明していなかった。

 いずれも内閣府総務課が、紙媒体でファイルにとじて保管していた。立憲民主党など野党は廃棄対象文書が存在していたため、政府が既に廃棄したと主張する「招待者名簿」も残されている可能性があるとみて追及している。

 11~13年の関連文書は、開催要領、飲食物提供などの委託業者との契約書、決裁文書、他省庁への依頼文書など。この後に開かれた野党の追及本部ヒアリングで、内閣府の担当者は「保存期間を経過し、廃棄していると考えた。廃棄を前提に対外的に説明した」と述べ、国会で誤った説明をしたことを認めた。そのうえで「きちんと探さずに対応してしまった。極めて不適切だった」と陳謝した。

 野党議員は「(同じファイルに)招待者名簿もあるのではないか」とただしたが、担当者は「明確に否定する」と答えた。菅義偉官房長官は21日の記者会見で、内閣府のずさんな公文書管理について「確認不足で、不適切な対応だ」と指摘したが、「公文書管理法に反する取り扱いではない」とも述べた。

 新たに判明した14~19年の招待者数の内訳を示した文書によると、19年の会の招待者数は1万5420人。「各界功績者(総理大臣等)」と記された欄の招待者数は8894人だった。政府がこれまで、約1000人と説明してきた安倍晋三首相の推薦枠、約1000人としている副総理・正副官房長官の推薦枠、約6000人の自民党関係者の推薦枠がここに含まれているとみられる。

 「各界功績者(総理大臣等)」は、15年は7385人、16年は7605人、17年は7595人、18年は9494人と増加傾向。特に、18年は前年より1899人も増えていた。増加分の多くは安倍首相の推薦枠の可能性もある。18年は自民党総裁選が行われ、首相が総裁3選を果たしていた>(以上「毎日新聞」より引用)



 「桜を見る会」の「各界功績者(総理大臣等)」は、15年は7385人、16年は7605人、17年は7595人、18年は9494人と増加傾向。特に、18年は前年より1899人も増えていた。増加分の多くは安倍首相の推薦枠の可能性もある」との記事が毎日新聞に出た。
 いよいよ次は「桜を見る会」の官邸・安倍氏による招待客名簿が出る番だ。そうなった途端に、安倍氏は「死に体」になる。破れかぶれ解散が現実味を帯びて来た。

 「天網恢恢疎にして漏らさず」とは良くいったものだ。いかに隠そうが真実は必ず明らかになる。不正を働いた者は、必ずそのツケを払わされる。
 安倍氏は余りに正義を舐め過ぎた。何でもやってしまえば権力で何とか出来る、と思い込んでいるようだ。しかし安倍氏が手にしている権力も永遠ではない。いや安倍氏だけではない。任期を「終身」にすり替えた習近平氏も決して永遠に国家主席であり続けることは出来ない。プーチン氏がいかに画策しようとも、永遠にロシア大統領に居座り続けることは出来ない。

 権力は腐敗する、とは箴言だ。「絶対権力は絶対的に腐敗する」とは古今東西の真理だ。ローマの明宰相シーザーも盟友に殺害された。名を惜しむ者にとって出処進退は鮮やかだ。幕末期の長州藩を立て直した村田静風は藩政改革が軌道に乗るや、さっとと生地の寒村に隠居した。
 しかし東京生まれ東京育ちの安倍晋三氏は幕末期長州藩の歴史などご存知ないのだろう。それにしては何かにつけて吉田松陰や高杉晋作の言葉を講演で引用しているようだが。

 「桜を見る会」が安倍氏の私的な観桜会なら後援会員を800人も招待したのは公職選挙法で完全にアウトだ。「桜を見る会」が総理大臣たる安倍氏主催の観桜会なら、国費支出の公的行事で、公的興じの招待客名簿が「破棄」されたためないとしたら、「桜を見る会」なる公的行事がなかったことになり、公費支出の根拠を失う。
 いずれにせよ、安倍氏はアウトだ。「桜を見る会」など小さい問題だ、とネットで散々喚いていたネトウヨ諸君も安倍氏と同罪だ。もちろんテレビで安倍氏をヨイショしていたスシローたちも同罪だ。長期政権が「永遠に続く」と勘違いしていたようだが、安倍氏の命運は殆ど尽きようとしている。

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