中村哲氏の死を悼む。


アフガニスタン東部ジャララバード近郊で殺害されたNGO「ペシャワール会」(福岡市)現地代表、中村哲医師(73)の遺体が8日夕、妻尚子さん(66)、長女秋子さん(39)らとともに民間機で成田空港に到着した。
 駐機場に到着した民間機から白い布に覆われたひつぎが降ろされると、空港の地上係員が黙礼。空港貴賓室前に移されたひつぎには、尚子さん、秋子さんのほか、鈴木馨祐外務副大臣ら外務省関係者が白い花束を手向けて、1分間黙とうをささげた。
 遺体は9日午前、遺族らとともに自宅のある福岡へ向かう予定>(以上「時事通信」より引用)


 中村哲医師(73)の遺体が8日夕、妻尚子さん(66)、長女秋子さん(39)らとともに民間機で成田空港に到着した。他国民の永続的な支援のために白衣を脱ぎ棄てて、不毛の砂漠に水路を広げて60万人もの人たちが飢えから解放され、農業などの自活の道が与えられた。
 中村氏の業績はそれにとどまらない。60万人もの人たちが飢えから解放されれば、その倍する子供たちが劣悪な撫育環境から解放される。乳幼児死亡率が下がるのは言うまでもない。

 現地住民が自活できる道を開くこと事が真の援助だ。もちろん政府が資金を投じて社会インフラ整備することも援助の一形態として否定はしない。しかし、それは現地人の自活の道を直接開くことではない。
 さらに、政府援助にコバンザメのようにくっ付いて社会インフラ事業を食い物にする日本企業がいることも事実だ。それでは援助で建設した社会インフラを現地人が維持・管理する技術が根付かない。そして援助で穀物などの物資を貸与したのでは、被援助国の農業が育つ芽をかえって摘むことになりかねない。

 中村医師は極めて合理的な「援助」を行ってきた。それも三十年もの長い人生を懸けて。彼こそ「園遊会」や「桜を見る会」に招待されるべきだった。彼にこそ政府は援助の手を差し伸べるべきだった。
 彼にこそ、日本国民は支援の輪を広げるべきだった。世界の各地に第二第三の中村哲氏はいて、無名のまま支援活動に従事している。その彼らにこそ、日本のマスメディアは支援の光を当てるべきではないか。

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