天皇制を危うくするものとは。
<天皇陛下の即位を祝う「饗宴の儀」が22日夜、皇居・宮殿で行われ、天皇、皇后両陛下や皇族方が華やかな正装姿で招待客と会食された。この日は英国のチャールズ皇太子をはじめ、即位礼正殿の儀に参列した外国賓客ら約250人が出席した。
天皇陛下は大勲位菊花章頸飾(けいしょく)などの勲章を着けたえんび服姿、皇后さまはティアラと勲章を着けた白のロングドレス姿で臨んだ。宮殿に到着した両陛下は、安倍晋三首相ら三権の長や、続々と到着した外国元首らと「竹の間」であいさつした。
招待客らは続いて、この日正殿の儀が行われた「松の間」で高御座や御帳台を興味深げに見学。その後「春秋の間」で皇族方とグラスを片手に歓談し、宮内庁楽部による伝統舞楽「太平楽(たいへいらく)」を鑑賞した。
祝宴は午後9時ごろから宮殿の「豊明殿」で始まった。両陛下の隣には、招待客の中でも在位期間が長いブルネイのボルキア国王とスウェーデンのグスタフ国王がそれぞれ着席。山海の幸を生かした和食が振る舞われ、会場は和やかな雰囲気に包まれた。
祝宴は午後9時ごろから宮殿の「豊明殿」で始まった。両陛下の隣には、招待客の中でも在位期間が長いブルネイのボルキア国王とスウェーデンのグスタフ国王がそれぞれ着席。山海の幸を生かした和食が振る舞われ、会場は和やかな雰囲気に包まれた。
饗宴の儀は25、29、31日にも行われる>(以上「時事通信」より引用)
天皇陛下の即位を祝う「饗宴の儀」が22日夜、皇居・宮殿で行われ、天皇、皇后両陛下や皇族方が華やかな正装姿で招待客と会食された。この日は英国のチャールズ皇太子をはじめ、即位礼正殿の儀に参列した外国賓客ら約250人が出席した、という報道には日本国民としての誇らしさを感じる。判明しているだけでも二千年近い歴史を持つ天皇を戴いている国家は世界でも日本だけだ。
憲法規定をなぞるわけではないか、天皇こそは日本の象徴というべきだろう。なぜなら他国の王室は王朝が瓦解すると同時に殺害されるか国家追放に処せられるからだ。
天皇親政の歴史は平安時代までであって、鎌倉幕府の開府は天皇が源頼朝を「征夷大将軍」に任じて統治権の移譲という形をとった。源氏も京の御所を焼き討ちするでもなく、天皇の権威を着る形で全国支配権を確立した。それ以降の武家政権はすべて「征夷大将軍」に叙せられ、軍事統帥権の「委任」という形で政権を執った。
明治になって新政府のあり方を模索した維新の志士たちは天皇親政を目指したものの、立憲君主制を採った。それにより天皇新政という形をとりつつ、政治責任が天皇に及ばない体制を創り上げた。それは「征夷大将軍」に国家権力を「委任」する形をとって来た幕藩体制を真似た日本の先人の叡智だった。
戦後は「主権在民」という憲法規定にある通り、政権は国民から負託されたもので、すべての政治責任は政権選択をした国民にある、という形になっている。天皇は憲法の定めにより象徴制がより明確になった。
戦後から間もなく、天皇に戦争責任があるか、という議論がかまびすしかった時期があった。しかし立憲君主制は天皇に政治責任を及ぼさない、という維新の志士たちの知恵だった。御名御璽を得て政治を執る形をとりつつ、すべての政治的実権は朝廷ではなく政府にあった。
そして何よりも室町時代の南北朝を除けば、日本に皇統をめぐる闘争がなかったのも天皇の現代に到る存続を可能ならしめた。今後とも未来永劫の天皇の存続を願うなら、現行皇室典範を守り抜く決意こそが必要だ。
天皇の危機は先の大戦の敗北時にあったが、GHQは天皇を維持することにより戦後日本の支配を盤石なものにした。これから天皇制度に危機が訪れるとしたら、日本人が変貌することだけだ。それは大量移民により日本国民が変貌することにより、国民の総意が変貌する可能性があるからだ。
日本の伝統と固有の文化を守り、新しい時代に対応していくためには、日本が変化する必要があるのは疑いのない事実だ。しかし基本的な国民性までもグローバル化してはならない。欧米列強などの大陸国家で王朝が永続している国は皆無だ。彼らは政権を奪った者が前政権に関わっていた者すべてを殺害するか、国外追放するのを常としていた。そうした文化と伝統のある国に日本を変貌させてはならない。
日本の文化と伝統を守るのは他ならぬ日本国民だ。安倍自公政権が策している大量移民政策は日本の未来に大きな禍根を残すものだ。伝統ある日本を守るためにも、安倍自公政権を一日も早く退陣させなければならない。