安倍氏に欠落している「謙虚」さ。

<安倍晋三首相は9日、「民主党の枝野さん」と繰り返した自身の発言に立憲民主党の枝野幸男代表が反発したことについて「(党名が選挙で)毎回変わっていると間違えるではないか。そんなに怒るのだったら、何年かちゃんと同じ党名で頑張ってもらいたい」と皮肉った。香川県坂出市での街頭演説で述べた。
 この発言に対し、枝野氏は岡山県倉敷市で記者団に「別に怒っていない。あきれているだけだ」と語った。
 首相はこれまでの参院選遊説で「民主党の枝野さん。すみません。立憲民主党でした」などと話し、聴衆の笑いを誘っていた。繰り返す発言は意図的とも取れ、枝野氏は8日、「選挙妨害」と首相を批判した>(以上「時事通信」より引用)


 安倍氏が枝野氏を「毎回変わっていると間違えるではないか。そんなに怒るのだったら、毎回変わっていると間違えるではないか。そんなに怒るのだったら、何年かちゃんと同じ党名で頑張ってもらいたい」と皮肉ったという。なんと程度の低い野郎か。
 安倍氏は政党を創設した経験もなければ解党した苦しみを味わったこともない。祖父が創設した政党に父親の後継者として入り、父親のいた派閥の入って首相になった。すべては用意された筋書きに沿って操り人形のように行動したに過ぎない。

 枝野氏の政治理念が那辺にあるのか私は知らないが、少なくとも彼が新党を創設して、党首として奮闘しているの姿には賛辞を贈る。政党を立ち上げることがいかに困難か、派閥の中でヌクヌクとしていただけの安倍氏には想像すら出来ないだろう。
 「毎回変わっていると間違えるではないか。そんなに怒るのだったら、何年かちゃんと同じ党名で頑張ってもらいたい」とは余計なお世話だ。そんな発想では政治家は務まらない。

 何度政党を変えようが、何度違う政党から立候補しようが自由だ。安倍氏のように自民党だけにしがみ付いている世襲議員とはわけが違う。
 安倍氏が自民党総裁だと威張っているが、自民党は安倍晋三が創設したのではない。多くの政治家によって受け継がれてきた政党の代表を偶々安倍氏が継いでいるに過ぎない。そうした謙虚さが安倍氏には決定的に欠落している。

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