監視社会は諸刃のヤイバだという認識を。

お茶の水女子大付属中学校(東京都文京区大塚2)で秋篠宮家の長男悠仁さまの机に果物ナイフが置かれていた事件は、発生から4日目に急展開を迎えた。容疑者が浮上し、滞在先のホテルを突き止めたのは、現場から逃走経路の防犯カメラをたどる「リレー捜査」だった。警視庁捜査1課のほか、映像解析の専門チームである捜査支援分析センター(SSBC)が活躍した。
リレー捜査はカメラ映像の点と点をつなぎ合わせ、事件現場から容疑者の関係先までを1本の線で結ぶ捜査手法。捜査1課によると、現場近くの防犯カメラには、26日午前1050分ごろ、自称長谷川薫容疑者(56)が中学校付近を歩き、同1110分過ぎに大学正門から出る様子が映っていた。
 また、別の構内の防犯カメラでは、青色の服で黄色のヘルメットをかぶり、めがね、マスク、手袋を着用している姿を確認した。さらに、同課が付近の防犯カメラを集めると、大学最寄りの東京メトロ茗荷谷駅の防犯カメラにこの男と人相や背丈が似た男が映っていたという。
 捜査1課やSSBCはこうした防犯カメラの画像をつなぎ合わせて、長谷川容疑者の足取りを追跡。滞在先を割り出し、長谷川容疑者が1人で神奈川県平塚市のホテルに戻ってきたところを確保した。長谷川容疑者は各地を転々とした上で平塚市に移動したとみられる。
 事件は26日昼ごろ発覚。悠仁さまの机と隣の机にまたがるようにアルミ製の棒(約60センチ)の先端にテープで固定した果物ナイフが置かれていた。刃物はピンク色に塗られていたが、脅迫文などは見つかっていない。思想的背景は確認できなかったため、公安部ではなく、殺人や強盗などの凶悪犯罪を捜査する捜査1課やSSBCが捜査の中心を担った>(以上「毎日新聞」より引用)


 前日のブログでお茶の水女子大付属中学校(東京都文京区大塚2)で秋篠宮家の長男悠仁さまの机に果物ナイフを置いた犯人は防犯カメラに残された映像を辿って必ず逮捕される、と予見した。廃してその通り映像解析の専門チームである捜査支援分析センター(SSBC)の活躍により早期犯人逮捕となった。
 こうした卑劣な犯人が防犯カメラなどの映像追跡により早期に逮捕されるのは良いことだが、それが国民監視に使われるとしたら大問題だ。しかし大問題な使われ方をしていないと言い切れないのが現代社会の大問題でもある。

 たとえば道路の至る所に設置されているオービスだ。その映像は道路監視センターに集中され、道路渋滞等の監視ら使用される、とされている。しかし道路を自動車で移動する特定の「個人」を追跡することも簡単にできる。
 奇しくも入管で顔認証システムが稼働して入管にかかる時間短縮が図られることになったという。指紋の代わりに顔の部位が個人特定のカギになるという。それが可能なのだから、駅頭や街中の防犯カメラの画素数を上げて「顔認証システム」に回線を接続すれば公安当局は情報処理室に居ながらにして「個人」を監視・追跡できる。

 ブラウザ大手や通販会社大手が集めた大量の情報をいかに扱うかが問われている。具体的な会社名を上げればgoogleやamazonなどのことだ。それらの企業は企業内に蓄積したビッグデータを「活用」して新たな企業戦略を打ち出そうとしている。
 ブラウザで商品や観光地などを検索したら、その後シツコイほど検索した内容に関する商品や観光地などの宣伝が表示されたことはないだろうか。それもビッグデータ利用の一環だ。

 商売だけに利用しているうちはまだ許容範囲だろう。しかしそれが政府当局と結びついて「政敵潰し」に利用されないとも限らない。あるいは「思想犯監視」に利用されないとも限らない。
 現代の世界のリーダたちがすべて正当な手続きによって選出された者たちとはいえない。しかし歴史は彼らによって書かれている。真っ当でない者たちも真っ当なものとして国民大衆に報じられ、国民大衆の多くはそれを信じている。

 かつて市民革命が起きるまで、フランスでも王様が政治権力を握っていることに異を唱える「市民」はごく少数派だった。そして、その市民も奴隷を除く「人たち」であることが不都合だ、と「市民」が認識するようになったのは市民革命から百年以上も経る随分後のことだ。それがその時代時代の「常識」だ。
 だから現代社会の常識とは相容れない「思想」は間違いだと誰も断定できないし、してはならない。そこに「思想・信条の自由」が保障されなければならない根拠がある。しかし、そうした「思想」は権力者にとって不都合だ。もしかすると歴史上に自分たちがかつての王のように批判的に記されないとも限らないからだ。だから取り締まろうとする心理が働く。

 監視社会の主人に権力者がなってはならない。あくまでも市民・大衆が主権者であるべきだ。権力者は時々の選挙で権利を委任された政治家がたまたま就いているだけだ。だから世襲政治家はのぞましくない。親子・姻戚といった一族で政治権力を相続すべきではない。
 だから選挙も人が関与する機会を最小限にすべくマークシート等の電子投票にすべきだ。現行制度の人に手による投票箱の移動や開票作業は「公正」さが棄損されかねない。PCソフトとシステム監視さえ行えば、電子投票ほ不正が入り込む余地はない。

 電脳社会が身近に迫っている。今回の迅速な犯人逮捕は歓迎すべきだが、それほど簡単に追跡が可能な社会に暮らしていることを私たちは常に認識しておくべきだ。そして権力と個人の自由との狭間をもっと鋭敏に感じ取るべきだ。

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