「小沢キライ」とは個人的な感情に過ぎず、政治家としての資質を疑われる。

国民民主党と自由党の合併協議が足踏みしている。玉木雄一郎代表率いる国民民主党内に、「政界の壊し屋」こと自由党の小沢一郎共同代表への強いアレルギーがあり、党内手続きが進んでいないのだ。合併慎重派の筆頭格、国民民主党の階猛(しな・たけし)衆院議員(岩手1区)に、党内情勢と小沢氏への思いについて直撃した。
 「合併するなら、政策や理念を合致すべきだが、どうなのか? あまりに急場しのぎではないか。なぜ、小沢氏は合併協議を急ぐのか? 玉木代表からも説明がない」
 階氏はこう語った。
 両党幹部は当初、2月中にも合併する方針だったが、国民民主党内で「待った」がかかった。政策協議で、国民民主党が掲げる原発や安全保障などの基本政策を自由党が次々に受け入れるなど、不可解だからだ。数々の政党を壊してきた小沢氏への警戒感は強い。
 一方、小沢氏もしびれを切らしており、「平成」が終わる今月末までに結論が出なければ、「白紙」に戻すのも辞さない構えだ。
 政策だけでない。合併慎重派はその先の「野党再編」も見据えている。
 「国民民主党と自由党が先行合流すれば、かえって、野党が大きな塊でまとまることが遠のきかねない。無理に合併しても大義がない。当初、合併慎重派の私に党内も厳しかったが、他の議員も『世間は合併に冷めている』と感じてきた。私は玉木代表を支えるが、野党結集に向けたやり方が間違っているなら、軌道修正を求めたい」
 確かに、枝野幸男代表率いる野党第一党、立憲民主党には、小沢氏らと因縁を抱え、距離を置く面々がそろっている。
 このため、階氏は次の提案をする。
 「わが党は左派ではなく、中道改革路線だ。無所属の野田佳彦元首相らのグループの考えが一番近い。まずは一緒に組みたい。その次に、立憲民主党とも協力関係が築けることが確実になった段階で、小沢氏の自由党とは一緒になれると思う」
 階氏は、小沢氏と同じ岩手県選出で、かつては師弟関係だった。2011年の東日本大震災後に決別し、12年衆院選には刺客も立てられた。階氏は最後に語った。
 「小沢氏には恩義もあるが、政界もいつまでも『小沢氏頼り』では進歩はない。自分たちの手で巨大与党に対峙(たいじ)するためにも、自分を鍛えていきたい」>(以上「夕刊フジ」より引用)


 世間は合併に醒めているのではない。「グローバル化」に対峙する政治理念なき数合わせの合併に醒めているのだ。
 世間は安倍自公政権の政治が必ずしも国民を幸福にしないと知っている。しかし安倍自公政権の政治に代わる「政治」が何なのかも良く解らないでいる。

 野党の合併話も「グローバル化」といった世界的な大きな流れに流されている日本に対して「グローバル化」対「国民ファースト」という対立すべき政治勢力が日本国内に不在なまま語られている。そこが国民が覚めている大きな原因だ。
 次に国民主と自由党との合併話が遅々として進まない原因が選挙区を巡る「怨念」だという馬鹿げた話にもウンザリしている。小沢氏との個人的な「因縁」に根差す人情物で語られる政治にも国民はウンザリしている。なぜ世界的な対立構造に巻き込まれている日本の政治を「国民ファースト」の側から変えようとする野党勢力が結集されないのだろうか。

 アベノミクスに対峙する政治理念は「経済成長」だ。なぜなら安倍自公政権8年間を見て、一向に経済成長していないどころか、世界の平均経済成長率3.3%に視点を置いて日本経済を見ると、成長率1%前後でしかない日本経済は明らかに衰退している。
 アベノミクスは日本が衰退しようがどうなろうが、自由貿易を謳い文句に日本を丸ごと米国の1%の餌食に仕立てているだけだ。それに対抗する政治理念は「経済成長」だ。つまり日本経済を強くすることだ。

 野党連合の旗印は「国民の生活が第一」と「経済成長」策ということに尽きる。それ以外の「小沢キライ」などといった愚かな議論は政治家としての資質を問われかねない。
 政治家とは我が身を燃やして一隅を照らすローソクにもたとえられる。私欲を離れて、国家と国民のために尽くすのが政治家だ。個人的な感情を野党連合よりも優先するバカな政治家は国民の方から愛想を尽かすだろう。

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